お局のパワハラでクリニック通い…不動産営業マンの体験談。 | 営業マンの体験談

お局のパワハラでクリニック通い…不動産営業マンの体験談。

営業マンの体験談

お局のパワハラでクリニック通い…不動産営業マンの体験談。

新卒で入社した不動産会社で3年間シェアハウスの営業マンをやっていました。休日は週二回、給料は一般的な新卒社員並みで、年収は1年目でボーナスや特別賞与なども含めて300万程貰えていたので待遇は良かったと思います。

営業マンというとノルマがきついと思われがちですが、そんなことはありませんでした。毎月営業マンチーム全体の契約目標はありましたが、それを下回っても個人の業績に響くことはありませんでした。もっとも、下回ることはほとんどありませんでしたし、逆に上回っても報酬などは特になかったです。正社員の場合、歩合制もありません。正社員より基本の給料が低い契約社員やアルバイト社員は歩合制で、人によっては正社員と同じかそれ以上に稼ぐ方もいます。

会社としてはシェアハウスの企画・運営・営業までを行っている会社で、人が集まる場をビジネスとして創造しているところに魅力を感じて入社しました。正社員入社だったので、将来は企画で活躍したいとも思っていましたし、そのために営業マンとしてまずは結果を出したいといきごんでいました。

実際、お客様と密にコミュニケーションを取りながら行う業務は楽しく、入居したお客様がその後楽しそうに生活されている様子を垣間見るととても嬉しくやりがいがありました。

私が当時行っていた営業では、まずお客様からメールや電話で直接物件の問い合わせをいただきます。その後、営業マンから物件をご案内する日時の案内をメールや電話で行います。この時連絡を取った営業マンがそのお客様の担当となり、その後のお申込、契約処理まで営業担当が一貫した業務、お客様フォローを行っていました。

待遇も悪くなく、テレアポや飛び込みもない、客観的に見ればとても良い環境だったのですが、営業マンを始めて半年経ったころから私は失敗を重ねていってしまいます。

私の職場は新人でも入社1ヶ月後から1人で営業をさせ、現場で鍛えるスタイルの職場でした。2週間程である程度の基礎を叩き込まれるとすぐに営業マンとして表に出されます。

営業マンとしてお客様からお申込をいただくことには定評があった私ですが、事務処理などが苦手分野で、半年経って慣れてきたころから徐々に些細なミスが目立つようになってしまったのです。
お申込の書類に記入漏れがあったり、ご契約の際に身分証をいただき忘れてしまったり。ミスはミスですから、絶対にしてはいけないものなのですが、どちらかと言うと取り返しのつく些細なミスでした。しかし、ここから私は負のスパイラルに嵌ってしまいます。

営業マンが取ってくるお客様の申込情報や、書類整備を行うグループにはいわゆるお局様と言われる方が複数おり、叱責もパワハラ、モラハラレベルで、下に付いた社員やパートさんがすぐに辞めてしまいます。でも仕事だけはするので、会社としても見て見ぬふりという感じでした。
私の場合、仕事上でミスを見つけられるたびに叱責され、最終的に人格否定までされてしまうことで、恐怖心から社内での日常会話すらままならない状態になってしまいました。
慣れたとはいえまだ半年で分からないことがあって質問すると、最終的にこうすればとは言ってもらえるものの、「社会人として常識でしょ」「人間として終わってる」「もう仕事辞めれば」など長い嫌みもセットで付いてきました。
これを繰り返されることで、おちおち質問することもできず、結果ミスが増え、叱責されるという負の連鎖にはまってしまったのです。

そんな時、私の味方になってくれたのはお客様でした。
職場がどんなに辛く、分からないことを質問するだけでねちねちと叱責されるような状態でも、嫌みに耐えて答えを貰い、お客様に誠実な対応ができるようにすること。
もちろん、お客様に裏の苦労は知られてはいけませんが、そうすることで、お客様から信頼や感謝を寄せてもらえたという実感を得られることが心の支えになりました。

ある時、担当していたお客様から、「あなたは本当に一生懸命私に対応してくれますね。絶対に良い営業マンになると思うから、応援してるよ。がんばって。」という声をいただきました。今でもその言葉が励みになっています。

私の経験から言えることは、社会人経験が浅いうちこそ、成功体験が大切だということです。そして何よりも大切なのは、どんなに苦しくても、その場しのぎをせずに誠実に相手に向き合うということです。

職場は辛かったですが、それを耐えてお客様に誠実に向き合うことで、目に見える契約件数と、そして目に見えないけれども大切なお客様からの感謝という成功体験を貰うことが出来ました。これがあったからこそ、辛い職場でも頑張ろうと思えましたし、そこで辞めずに続けることで営業マンとしてのスキルと自信を身につけることができました。

もし今、自分の営業マンとしてのスタイルやスキルに悩んでいる若い方がいるなら、ぜひお客様への誠実さを大切に、丁寧に相手に向き合って営業をしてほしいと思います。長い将来、きっとその「姿勢」が大きな武器になるはずです。

ただし、もし職場のいじめやパワハラ、モラハラ、セクハラで悩んでいるのなら、一目散にその環境から逃げる勇気を持って下さい。
いじめやパワハラが全くない職場はないのかもしれまんが、だからと言ってあなたが傷つけられていい訳ではありません。我慢する必要もありません。
相手の暴言を録音して、万が一の際の武器を作っておくこと。思い切って転職活動を、業務と並行して行ってみることは身を守る大切なことです。

私は3年間仕事を続け、営業スキルを身につけましたが、メンタルクリニックには何度も通いましたし、最後の方は毎日死にたいと思い詰め、3年経ってやっと転職しました。
今ではどうしてあの環境に3年もいてしまったのだろうと思います。営業スキルなら他の環境でも伸ばせたはずですが、私はなんだかんだ自分に言い訳してずるずるとその職場を続けてしまっただけでした。

人間辛く扱われれば扱われる程、エネルギーが消耗してゆき、反抗したり転職したりする気力がどんどん削がれていきます。そして結果的に、うつ病になってしまったり、ひどいと自殺してしまったりするのです。そうなる前に逃げて下さい。逃げるは恥でもなんでもありません、役に立ちます。

営業マンとしての健闘と、社会人としての幸せな生活を手に入れられることを心から祈っています。