家族内の主権者である父親がなかなかペンをとらず…子供教育図書営業マンの失敗談。 | 営業マンの体験談

家族内の主権者である父親がなかなかペンをとらず…子供教育図書営業マンの失敗談。

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家族内の主権者である父親がなかなかペンをとらず…子供教育図書営業マンの失敗談。

元々、法律の勉強をしておりまして、弁護士がいいかな?ぐらいに考えておりました。って言うのも、頭がとても良くてっていうことではなく、家庭環境にありました。父親が小さい時に亡くなりまして、母親と姉がいました。当然のごとく女性の声が日常茶判事でした。そんな中で育ったっ事もあり、大人の男性、つまり声変わりしている男性のあの太い声を聴きますと、何にもしゃべることができませんでした。当時、たまたま姉が先生をしていましたので、まあ先生か誰ともしゃべることがない事務員?しかやれないかな?と考えておりました。が、ひょんなことから法律に興味を持ちまして、その関係の学校に入りました。ところが、至極当然なのですが、弁護士というのは人と会話をしなくちゃいけません。何を考えたのか短絡的に、まずは誰とでも話せるようにとの事で営業の道に入りました。

当初は子供の教育図書の関係でした。最初はマニュアルを徹底的に覚えロープレもこなし、いよいよ本番です。全部マニュアルを覚えたつもりがお客様の前に立つと、頭の中か「真っ白」、「結構です」の言葉に名刺を渡して「またお願いします!」と言って一目散に出てきてことを憶えております。それから数か月、そんなに経たないうちに、以外に早くコツというか、それにはまったというかとんとん拍子で仕事を覚えました。ただ、時間が朝9:00から早くて夜7:00、遅くなるとよくサウナで泊ったものです。が当時は若かったせいもあり、あまり苦になりませんでした。むしろ同僚と一緒に毎晩のように語り合えることで充実しておりました。

仕事はもっぱら「飛び込み」でその日ボウズだと誰かが一本取るまで、夜遅くに飛び込みさせられたのがつらかったです。でもまあ仕事の方は順調にいき、営業主任として活動をしておりました。さて、営業の仕事はどこでもそうでしょうが、歩合給でした。基本給プラス営業手当です。ここは3ヶ月ごとに、成績によって基本給が変わるんです。Aランク、Bランク、Cランクと、ですから成績のいい人は当然「高給」になる訳です。

時も過ぎ、2年位経った頃だったでしょうか、全国大会(半年に一回、営業成績を競う)があり、たまたま私は第2位につけておりました。その最終日、一本差でしたが(その当時、売り上げ金額により点数が決まっており、現金決済が一番上、ローンを組んだ場合は短い方が点数が上)点数的に一本、どんな形でも取れば逆転できることは承知していました。勿論、相手が一本取れば終わりですが・・・?その日、自分自身はそうでもなかったんですが、周りがこの状況を知ってて何かピリピリムードでした。さて、出発です。何時ものように現地へ行き(AM11:00頃食事をとります)レストラン兼喫茶店に入ります。何かみんなが気を遣ってくれてるのがわかります。私自身はあまり緊張感はなく普段通りだとおもっていましたが、でも多少のプレッシャーはあったかな?仕事をし始めて間もなく一本のアポが取れました。これは自分の中で7割から8割いけるな!」と判断できるお客様です。営業している人であれば、誰でも感じることですが第六感というものが働くんです。(勿論、それが誤りだったって事も無きにしも非ずですが)丁度その時間帯に事務所から一本の電話です。例の現段階トップの営業マンが体調不良で早退したと。事務所の人たちも気を遣っていたんでしょう。さーて、これでトップというのが現実味を帯びてきました。残るはPM7:00に対面するご主人様のみです。(って言うことは、先程のアポで奥様は脈ありで、後は金額含めてご主人様の判断待ちって事です。)この頃になると、私自身も下調べをする余裕が身についていましたので、ご主人様の性格とかは、それとなく情報を得ていました。

さて、PM7:00です。少し前に訪問しました。すでにご主人様、帰っておられて一緒にテーブルにつきました。これまでの経験から、成約できる人というのは大体奥様から内容を詳しく聞いているものです。なかなかいい感じでスタートしました。が一つ気になることがありました。それはおばーちゃんです。テーブルの隅で座っております。でもこの時の私は「主権者はご主人!」と決め込んでおりました。話が進みいよいよ契約書記入です。普通ならここですんなりと記入していただけるんですが、この日は何か変です。なかなかペンを取ろうとしません。そしてご主人がおばーちゃんの方を見た時、おばーちゃんの一言です。「またの機会でいいんじゃないかい・・・」ウハー・・!やってしまいました。主権者は「おばーちゃん」だったんです。結局契約もパー。何故おばーちゃんも会話に入れてあげれなかったか・・・・・・?この失敗が後の人生で非常に私の会話術に変化をもたらしました。よく人の会話を見てますと、数人の人がいるのに特定の人としか話をしないって言う人がいますが、早く気ずいてほしいですネ!