商品の手配を忘れ撮影に大遅刻…食品メーカー営業マンの失敗談。 | 営業マンの体験談

商品の手配を忘れ撮影に大遅刻…食品メーカー営業マンの失敗談。

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商品の手配を忘れ撮影に大遅刻…食品メーカー営業マンの失敗談。

当時私は大学卒業後、冷凍食品メーカーに就職し、地元北海道を離れて、東京で営業として働いていました。私がいた食品メーカーでは帳合先様(問屋)を通じて、小売店様に商品を卸して頂くスタイルでしたので、ほとんど飛び込み営業というものはありませんでした。
市販品の様にスーパーの棚に並ぶ商品は少なく業務用商品の取扱い構成比の方ご高い会社でした。具体的にはスーパーや外食店のバックヤードで調理する食品がほとんどです。商品導入は小売店の本部で商談を行い商品が採用になっていきますので、店舗廻りはほとんどありませんでした。ただ、スーパーが忙しい時期は「応援」に呼ばれます。「応援」とはスーパーのバックヤードに調理や盛り付けの手伝いに入る事で、自社商品はもちろんですが、他メーカーの商品の調理もしなければなりませんでした。
初めての東京と一人暮らしにも慣れて来て、仕事の仕方も徐々に覚えてきた入社5年目くらいに、ある大手量販店さんで弊社商品をテレビCMで全国放送して頂ける事になりました。CM撮影は食品専用のスタジオで行うので、スタジオに撮影日の前日着で商品サンプルを手配する事になっていました。

そして、撮影日の前日。
翌日の撮影日は私自身立ち会う予定でしたが、丁度週末だったこともあり、他のお客様との会食が断らずに新橋に繰り出していました。そうすると、ケータイに大手量販店の担当バイヤーからかかってきました。なんと「サンプルが届いていない」との事。慌てて会社に戻り手配依頼書を確認した所、印刷だけして提出していませんでした。完全に私のミスです。飲酒していなければ営業車で倉庫まで取りに行く事も出来るのですが、そうもいかない状況でした。
サンプルが保管されている千葉県の倉庫にも電話したのですが、この時間に出庫なんて出来ないので、明日朝4:00が最短だとの事。とりあえず、翌日4:00に千葉の倉庫にサンプルを取りにいき、明日の朝一番で都内のスタジオに届けるという事で担当バイヤーとは話をつけました。
ただ、一緒に飲んでいたお客様が戻って来いと言うので、そのまま遅くまで飲んでしまって、帰ったのは2:00頃。1時間は寝れると思い仮眠したのが間違いでした。なんと起きたら4:00を過ぎており、慌てて会社に向かいました。

会社で営業車に乗り高速で千葉の倉庫へ。倉庫へ着いたのが大体5:30くらいでしたが、倉庫での引き継ぎがうまくいっておらずに30分くらい待たされました。やっと出てきたサンプルを車に積んで、すぐに都内のスタジオに向かいました。
幕張あたりから高速に乗ろうとして下道を80キロくらいで走っていた所、背後から白バイが赤灯を回して走って来ました。なんとスピード違反で捕まってしまったのです…
終わった…と思いました。

ただ報告はしないといけないということで、担当バイヤーに今の状況を正直に電話をしました。そうしたら「終わったら急いで来い」と一言だけ言われ、商品カットか…担当者変化か…と思いながらスタジオに着きました。スタジオではバイヤーがCM撮影の順番を午後にスライドするようにスタジオと交渉して下さっていました。そしてその後、撮影も滞りなく終了しました。最後バイヤーからは「普段頑張ってくれているから」と慰めの言葉を頂きました。自分の不甲斐なさとバイヤーの言葉で帰りの車の中で1人泣いてしまいました。

成果を喜ぶ事はメリハリをつける上で大切ですが、それよりも最終的な確認やコンプライアンスはもっと大切です。それを疎かにするとお客様に迷惑がかかるという事が身にしみてわかりました。今では良い事があったら、逆にどんな悪い事があるか…を想像するようにしてます。
そうすると自分のミスに気付くきっかけになったりします。