状況を聞かされずクレーム対応し担当を外された…化粧品会社営業マンの体験談。 | 営業マンの体験談

状況を聞かされずクレーム対応し担当を外された…化粧品会社営業マンの体験談。

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状況を聞かされずクレーム対応し担当を外された…化粧品会社営業マンの体験談。

私は、従業員4名プラス社長の小さな化粧品会社の営業マンを2年していた経験があります。その会社は、有名な美容系クリニックの子会社、院長の開発したという名目の化粧品を、他のクリニックやエステティックサロンへ卸す、ルート営業がメインでした。それまでは、エステティックサロン事務として働いていましたが、単調な毎日に嫌気がさし、営業という数字の世界で頑張ってみたいと転職しました。月給は、25万円、ボーナスもそれなりに貰え、残業はほぼなし、待遇は、悪くはありませんでした。

既存卸先は、20軒ほどでしたが、そのうち、約半数は遠方、遠方へは挨拶の手紙、もしくはメールだけで、「先方から何か連絡のあったときのみ対応すればよい」と社長からは言われていましたので、実際の担当先は十数軒でした。「この業界は、紹介で成り立っているから、新規営業もしなくてもいい」と言われていました。同じ美容業界からの転職ではありましたが、営業の仕事も化粧品業界も未経験でしたので、入社当初は、「何でも教えて下さい」と意気込んでいたのですが、いざ入社してみると、教えてくれる人は誰もいなかったのです。

面接時には、営業は他に一人いると聞いていたのですが、私が入社する前に退職、他の社員は、経理が1人、受発注担当者が1人、コンピューター関連の担当者が1人いるだけででした。入社時に、社長から、商品説明が3日間程あり、その後、社長に連れられ、数軒挨拶回り、その後は、いきなり「適当にやってみて」と、突き放されてしまいました。社内も、各々が淡々と仕事をしているような環境で、情報共有はおろか、コミュニケーションもほぼなく、誰かに相談できる状態でもありませんでした。たまに勇気を出して、社長に相談してみても、あまり親身になってくれる様子はありませんでした。実際、そうそう問題が起きることもなく、時間を持て余し、取引先に行ってみては、うっとうしがられ、何をしていいのか分からず、誰にも相談できず、辛い日々を送っていたのを覚えています。

そんなある日、ある取引先から電話がかかってきました。「納入した化粧品の使用期限が切れている」というクレームでした。私には、まったくどういう状況なのか分からず、その場で簡単に謝るわけにもいかず、電話を一旦保留にし、社長に状況を伝えました。すると、何の説明もなく、一言「交換するって言っておいて」と言われました。私は、言われた通りにやることで一杯一杯で、まったく機転の利かない新人でした。受話器を取り「交換します」と伝えたところ、取引先は、その私の態度に大激怒、さらに大きなクレームになってしまいました。どういう状況なのか事前に理解できていれば、もう少しマシな対応ができたと思いますが、大失敗でした。私は、その取引先から嫌われ、担当を外されてしまいました。ただ、今でも、決して私だけの責任だとは思っていません。

結局、退職後の不安が付きまとい、ずるずるとそんな会社をしばらく続けていましたが、相変わらず社内の風通しは最悪で、やるべきことも、自分の存在価値も分からず、精神的に辛かったです。そして、今でも、あの会社で、私の求められていたことが理解できずにいます。
しかし、未だに営業マンはしたくないとは思っていません。今は、子育てに一杯一杯で、外へ働きに出ることができませんが、もう少し時間ができたら、違う会社で営業マンをしてみたいと思っています。自分で言うのもなんですが、私は、人当たりもよく、人と話すのも好き、営業マン自体は向いていると思います。会社が変われば、もう少しまともな営業マンになれるかもしれません。社風も会社によって、それぞれ違うはずです。一度の人生、苦痛な社風に縛られるより、思い切って他の会社で挑戦してみるのも悪くないと思います。