いつもお世話になっている取引先企業への手土産、社内スタッフへのねぎらい……ビジネスパーソンは何かと「差し入れ」を贈るシーンが多いものです。この差し入れの品を選ぶ際に、何が喜ばれるかで迷われる方も多いでしょう。今回はTPOに合わせたおススメの差し入れについてご紹介します。
「モノはなんでもいい。重要なのはキモチ」。そう言われても、現実は違います。適当なコンビニスイーツや、定番すぎる菓子折りなどを持っていけば、軽い印象を持たれるかも。
例えば、取引先のオフィスに差し入れをする場合のポイントは、
などが、商品選びの基本となります。
具体的には、焼き菓子やクッキーが定番となりますが、ハロウィンやクリスマスなどの季節のイベントに合わせたパッケージのものを選ぶと、中身が同じでも目先が変わって喜ばれます。
企業に渡す場合は、いま巷で流行っているもの、または地域ならではのものや、季節限定などの限定品も希少性が喜ばれるでしょう。個人の方に渡すのであれば、その人の出身地にゆかりのあるもの、好物などをリサーチして差し入れを選択すると、好感度がぐっと上がります。
ビジネスにおける差し入れでは、いつでも食べれるものに限らず、TPOに合わせた差し入れを持っていく心遣いも必要です。
忙しくてお昼ご飯を食べる暇も、午後の一服をする暇もない人もいるでしょう。時間帯別の手土産は、相手のスケジュールを想像してお渡しすることが重要です。
例えば、イベント準備やコンペの前には、現場の担当者が食事や寝る時間を惜しんで動き回っていることが多々あるでしょう。そこに差し入れをお渡しすれば、良いリフレッシュの機会となり、現場の士気も上がることにつながります。
例えば忙しい現場には片手で食べられて、ボリューム満点で栄養がつけられる、老舗のとんかつ屋さん『宇田川』の名物「カツサンド」がおすすめです。分厚いトンカツは見ているだけで元気になれて、パンとキャベツとともに頬張れば、仕事の疲れもとれるでしょう。
また現場には、手軽に飲めてエネルギーがチャージできることから、栄養ドリンクも喜ばれます。いろいろな種類の栄養ドリンクを詰め合わせれば、選ぶ楽しみも加わります。
このように、現場で作業している人たちには元気になってもらいたいという気持ちを込めて、贈り物を選ぶといいでしょう。
オフィスに出向いてのランチミーティングは、距離感が近いため、先方とコミュニケーションを深めることができるでしょう。
昼の12時は集中力も切れてきて、おなかも空いてくる頃。ランチミーティングでは相手に手間をかけさせない、カジュアルに手に持って食べられるものを選びましょう。
例えばおススメのお店は『自由が丘ベイクショップ』。ブルックリンをイメージしたエッグメルトやミートパイ、アメリカンな焼き菓子など、おしゃれなベイクアイテムが豊富に取り揃えられています。そのスタイリッシュな見た目から、女性にも人気があります。それでいてどれもボリュームがあり満足度が高いので、男性にもおすすめです。包み紙を広げればランチョンマット風にもなり、オフィスのデスクもおしゃれに華やぎます。
もしも年齢層が幅広い場合には、明治から続く老舗『人形町 志乃多寿司』の「稲荷巻物セット」などもおススメです。祖父母の世代から孫にわたるまで、三世代そろって通うお客さんも多い伝統のお店です。伝統の甘辛い出汁がたっぷりしみこんだ、コクの深いうま味が堪能できる「いなり寿司」は伸ばす手が止まらないほどで、片手でポンと食べられるのが魅力です。差し入れでいなり寿司?と少し意外に思われるかもしれませんが、実際私が見てきた現場でも、かなり好評で食した後すぐにリピートを求める声をよく耳にします。
ランチタイムは貴重な休息の時間ということを念頭において、少しでも楽しく有意義に過ごせるような差し入れが選べると良いでしょう。
ティータイム前後のアポイントメントにおすすめの差し入れは、最高級ホテルのグラスデザート、『アンダーズ東京 ペストリーショップ』のスイートジャーが贅沢感と話題性で一歩抜き出ているでしょう。
見た目がとにかく可愛らしく、センス抜群の洗練されたフオルムは女性ウケし
ます。すでに手土産の定番として定着している、有名なエクレアを出しているお店とだけあって、話題性もあります。スイートジャーの中のいくつもの層はどれも美味しく、重ねのバランスはさすが最高級ホテルと言わせるほどのこだわりを感じます。木製のスプーンも付いていて、洗い物も不要であり、先方に余計な手間もかけさせません。期間限定アイテムも豊富なので、持って行く季節に合わせてバリエーションをつけていくと、選んでいただく時の場がにぎやかになるでしょう。手軽に食べられて、誰にでも愛されているシュークリームも、ティータイムの差し入れの定番です。
他にも、行列の絶えないシュークリーム専門店『シュクリムシュクリ』のシュークリームは、3層の生地を使用したこだわりの逸品です。
表面はマカロン生地、真ん中に企業秘密のもちもち生地、一番下にはシュー生地を使っています。レアチーズのような酸味のきいたクリームも生地によくマッチしています。お茶の時間ということで、合わせて紅茶のティーバッグやスティックタイプコーヒー・煎茶などもお持ちすると、オフィスでのいつものティータイムが贅沢なものになるでしょう。
差し入れは人間関係の潤滑油ともいえるものです。
TPOに合わせ、相手のことを考えて選んだ差し入れをお渡しすれば、
より円滑なビジネス関係を築けます。たかが差し入れ、されど差し入れ。こういう些細な部分にも手を抜かないことがとても大事ですね。
【文責:編集部】