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    ~「ドリームキラー」~
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    ~「ドリームキラー」~

    2019/09/12  マネジメント

    あなたは誰かに自分の目標や夢を話したことはありますか?その時の相手の反応はどういったものだったでしょう。

    「いや~ちょっと難しいと思うけどな…」

    「そんなのおまえには無理だよ!」

    このように、“応援してくれるのではなく、逆に否定されてしまった”なんていうなんとも嫌~な経験をしたことはありませんか?

    その人たちは、「ドリームキラー」かもしれません。

     

    今回はコーチングで良く語られる基本用語「ドリームキラー」について知っておいて欲しいと思います。

    ドリームキラーとは、まさに“夢をつぶす人”という意味合いです。

    コーチングにおけるドリームキラーは大きく2種類に分けられる

     

    コーチングでは「ゴールはいまの自分では達成方法が全くわからないものほど望ましい」と言われています。

    もちろん、心から本気で臨んでいるものでなければなりませんが。

    そうすると、あなた自身は自然と周囲の人たちから見たらハードルの高すぎるように見える大きく高いゴールを設定することになるでしょう。

     

    そんな時、必ず現れるのが「ドリームキラー」です。

     

    ゴールを設定して、そこに向かって活動しているあなたの行動や発言を見るとあなたの周囲の人の中には、恐らくこんな人が出てくるでしょう。

    「何をやり始めたの?」と疑問を持ちしつこく聞いてくる人。

    それくらいならまだしも、あなたのゴールを知った瞬間に、「それはさすがに無理でしょ」「現実を見た方がいい」などと言ってくる、“何が何でも止めにかかってくる人”が出てきます。

    このような人たちを総称してドリームキラーと呼びますが、ひとくちにドリームキラーと言っても、大きく2種類に分けることが出来ます。

     

    ひとつ目は、あなたの夢に嫉妬したり、変化し始めるあなたのことを心地良く思わない人が足を引っ張ろうとする「悪意のドリームキラー」。

     

    そしてふたつ目は、あなたのことを心から心配してくれるあまり、アドバイスとして良かれと思ってつい口を出してしまう「善意のドリームキラー」です。

     

    「悪意のドリームキラー」と「善意のドリームキラー」

     

    悪意のドリームキラーは比較的わかりやすく、見つけやすいことが多いです。

    例えばあなたが、「今の会社を辞めて独立する!」と言ってそのゴールを達成するためにアクションを起こしだしたとします。

    その姿を見た上司や同僚がこう言い出します。

    「いい歳して何を考えてるんだか…」「おまえが独立してやっていけるわけないだろう…」と。

    これが悪意のドリームキラーですね。自分にはできないことを他人が目指している姿を妬ましく思い、勝手に嫉妬して「アイツは変わった」などと周囲と輪になってグチをこぼすようになります。

    対処法は後ほど述べますが、分かりやすく敵意を感じますし見つけるのが簡単なので、そこまで厄介ではありません。

     

    厄介なのは、“思いやり”というベールで覆われた善意のドリームキラーです。

    例えば、高校生がすごくギターが好きでずっと弾いていて、「絶対プロのギタリストになるんだ」と言った瞬間に、「プロのギターなんか一握りしか食えないんだから、あとで後悔しないようにちゃんと大学行って普通に就職した方が良いよ」なんていうことを学校の先生や親が言い、この高校生の夢を止めにかかったとしたら、まさにこれが善意のドリームキラーです。

     

    善意のドリームキラーは、厄介なことに止めにかかる人は身近な人で、心の底からその人のためを思って、「あなたのためを思って言うから是非やめときなさい」と言ってきます。

    思いやりが源なので、優しい顔をして、なにがなんでもやめさせるために様々な手を尽くしてきます。

     

    ドリームキラーの対処法

     

    だからこそ、自分のゴールが現状から遠くかけ離れていて、高いゴールであればあるほど、ゴールは人に言わないということが重要です。

    ゴールを言った瞬間に、周りにドリームキラーがいっぱい現れてしまいます。言わなくても、その人の活動を見ているとゴールがばれてしまう場合があります。

     

    しかし、コンフォートゾーンをずらすためにも、コーチングの世界では、ゴールを、現状の自分では成しえないような高いところに設定してもらいます。

    でも、当然ですが周囲の人たちは“あなたの現状”しか見ていないので、ほとんど全員の人が周りにドリームキラーが出てくる…という環境をやむを得ず作ってしまいがちです。

    この場合のドリームキラーとは、悪意と善意の両方を指します。

     

    では、ドリームキラーが現れてきた時に、その人たちとどう接すれば良いのでしょうか?

     

    まずはゴールを人に言わないことです。仮にバレてしまったら、ドリームキラーの話は受け流すのが良いでしょう。

    善意のドリームキラーは心から心配してくれているので「ありがとうございます。心配してくださって」と言ってもいいかもしれません。

    間違ってもドリームキラーの話を聞いて、「このゴール設定やっぱりやめよう」なんてことにはしないようにしましょう。

    悪意のドリームキラーだった場合、根拠もなく否定してくるケースが多いので、「わかりました。で、そうおっしゃる根拠はありますか?」と言ってみると良いでしょう。

    それでも根拠らしき選択肢を並べ立ててきたとしたらこう返すのです。

    「その選択肢にも根拠はないですよね」。ちょっと乱暴な言い回しですが、とにかく自分のゴールを下げずにゴール達成の自信を保つことが大切です。

     

    でないと、いつまでたっても現状は変わりません。我々は現状の中にしがみ付くほど、ゴールを達成していく方法は全く見えません。

    そして、今ある自分のスコトーマが強くなり、本来見たいものが見られない状態をどんどん作ってしまうことにもなってしまいます。

     

    そのまま現状維持をしていると、現状今ある課題、自分が抱えてる問題点を解決したいと思っていても、解決方法が見つかりません。

    現状の壁を打ち破らないと、本質的な解決法は見つからないということです。現状の中に留まるのではなく、現状の外側に飛び出すことによって、ゴールを達成する方法を見つけていくことができます。

    そうすると徐々にスコトーマを外れ、自分の隠れた能力を引き出す感覚も、そのタイミングでわかってくるでしょう。

     

    まとめ

    いかがだったでしょうか。まずはドリームキラーという存在が、意外にもあなたの身近なところにたくさん居る可能性があることを理解することです。

    その上でゴールは言わない、ばれてしまったら、ドリームキラーの話はなるべく上手にスルーしていくことを心がけます。

     

    ドリームキラーが出てくるということは、自分の現状の外側へのアクションが少しずつ結果を出している証拠と捉えることもできます。

    ですのでドリームキラーが出てきたら、自分の勲章だと思ってもいいかもしれません。

    ポイントはそこに引きずられていくことのないようにすることです。

     

    もしもゴールを言うとしたなら、コーチング理論を学んでいるプロのコーチにだけは言ってもいいと思います。

    逆にコーチにゴールを説明したら、ドリームサポーター(応援者)になってくれますので、ゴールを達成しやすくなります。

    ゴールを言っていいのはコーチだけ、それ以外には決して言わない。家族とか親友とか近い人にも言わない。

     

    まずは小さなゴールでも構いません。是非とも自分なりのゴールを設定してもらいたいと思います。

    そしてドリームキラーと上手に付き合い、ドリームサポーターを増やしていき、ゴール達成のために必要なアクションを起こし続けて欲しいと思います。

    【文責:編集部】

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