今年の秋の消費税の引き上げがどうも避けられそうにない昨今。一生で一番の買い物といわれるマイホームを消費税8%のうちに買うかどうかは重大問題ですね。
住宅ローンも「超低金利!」という言葉が新聞雑誌を賑わせているし。。
そこでこの記事では、超低金利に沸く住宅ローン市場とその仕組みについて考えてみようと思います。
金利が低いというだけで住宅を購入するのは正しい姿勢ではありませんが、物件が確かで今後の生活設計を考えてもこの物件を買いたい!価格(≒支払い)も問題ない!という物件に出会ったら、もう金利が低いに越したことはありません。
それどころか「住宅ローンは金利が全て」と言い切ってもいいかも知れません。
仮に3000万円を借り入れるとした場合、元利均等、35年、ボーナス払いなしの条件では
金利2%の場合 月々の返済額33,126円(合計13,912,786円)
金利1%の場合 月々の返済額28,228円(合計11,855,786円)
となり、1ヶ月だけで4,898円、35年の合計では2,057,000円も返済額が変わってきます。
これだけ差があったらマイカーが買えてしまいますね。
マイホームを検討されている方は今ならば低金利を活用でき、しかも消費税率も8%で購入できる絶好のチャンスといえます。
住宅ローンには、
という3つの金利タイプがあります。
「全期間固定型」はその名の通りローンの全期間にわたって金利を固定するもので、主に「フラット35」がこれに該当します。
一般の銀行(市中銀行)が提供する住宅ローンではあまりみられない金利タイプです。
「変動型」はその反対に、ローンの全期間にわたり短期プライムレートなどの市場金利に連動して金利が変動するタイプ。
「固定期間選択型」は「3年」「5年」「10年」など期間を定めて金利が固定されるタイプで、市中銀行の住宅ローンで一般的な金利タイプです。固定期間を経過したのちは、改めてその時点の金利で固定するか変動型に移行するか選ぶことができます。
同じタイミングで金利を比較した場合、金利は
変動型<固定期間選択型<全期間固定型
の順に安いのが一般的です。
※「フラット35」の場合、政策的に金利が抑えられているため、例外もあります
この3つの金利タイプの中から、金利が下がりそうなとき、変化しなさそうなときは「変動型」、これから金利が上昇しそうなときは「固定型」「固定期間選択型」を選択するのが一般的です。
上記を踏まえ、無事借り入れもでき、マイホームを手にしたあなた。
このまま低金利時代が継続した場合、どのような返済を行うのがいいでしょうか。
これはあなたの資産状況、住宅ローンを支払った後の可処分所得の状況によりますが、はっきり言えることは
ローン金利より高い利回りで運用できるなら運用
ローン金利より高い利回りで運用できないなら繰り上げ返済
ということです。というのも
繰り上げ返済とはその利率で運用するのと同じ
であり、この先ローン金利が低いということはおそらく預金金利も低いままだろうことを考えると預金利息がローン金利を上回るのは至難の業。
株式で運用、、と言っても投資にはリスクがつきもの。
その点、銀行が資金を出すわけではない繰り上げ返済はノーリスクであり、「繰り上げ返済が最良の運用」ということも十分考えられます。
マイホーム購入をお考えの今、そしてマイホーム購入後も金融状況や金利、税制に目を光らせて、幸せなマイホームライフをお送りされることを心からお祈りします。
【文責:編集部】