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  • 海外で「嫌われる日本人」と「好かれる日本人」
  • 海外で「嫌われる日本人」と「好かれる日本人」

    2019/06/14  ビジネス野望

    海外で暮らしたり、海外で事業をしていると、たくさんの現地の方や現地在住の日本人の方にお世話になります。深いご縁になる方もいれば、一度お会いしたきりになる方も。極めて残念な日本人に遭遇してしまうこともしばしばです。海外で自分が「嫌われる日本人」にならないためには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか? 

     

     

    こんな日本人は海外で嫌われる

    海外進出するということは、海外に活動拠点を持つということです。活動拠点が、「住居」になることもあれば、「オフィス」になることもあるでしょう。私がバリ島で生活をしていたときは、住居がオフィスでもありました。活動拠点を持つと、現地の方々との接点も自然と増えていきます。各国に日本人のコミュニティがあることも多いので、現地在住の日本人の方とも交流が生まれます。

     

    そんなとき、結構な確率で「残念な日本人」に遭遇します。これは東南アジア圏に多いタイプだと思いますが、確実に嫌われるのは「現地への敬意がなく、謎の上から目線で威張り散らす人」「人を金づるとしか見ていない人」です。

     

    現地への敬意がなく、謎の上から目線で威張り散らすタイプの人は、おそらく日本ではまともに仕事ができないのでしょう。新興国なら成功できると思って移住(海外進出、現地で起業)している人が多い気がします。ですが、このタイプの人は現地の文化に興味を持つわけでもなく、現地の方々に敬意もありません。中途半端な仕事しかできないので、プチ成功はできても大成することはないでしょう。永遠のアマチュアという感じですね。

     

    人を金づるとしか見ていないタイプの人は、よくいう「海外では日本人が日本人を騙す」というケースに相当します。このような人はお金がないので、現地の情報に明るくない情報弱者からお金を騙し取ることしか考えていません。最初から悪意があったわけではないかもしれませんが、自分や家族が生活をするために悪行を肯定するようになってしまいます。「これを売れば生活ができる。家族を守れる」と、正義のすり替えが行われます。そうなると、相場感のない暴利な価格でも売りつけようとしてしまうでしょう。悪行を重ねるうちに、ビジネスネームを使うようになる人も多いです。その時点でNGですよね。

     

    こんな日本人は海外で好かれる

    では、海外で好かれる日本人はどのような人でしょうか? 私は、「敬意」と「実行」がキーワードだと思います。

     

    まず、移住あるいは進出する先の国や地域を好きであることはいうまでもありません。「人口が多いから」「平均年齢は若く、活気があるから」「親日国だから」など、海外進出する際に参考にする指標やデータはたくさんありますが、それだけで進出するのは大企業的な発想だと思います。私が事業をしているインドネシアは、確かに人口も多く、数値面からもマーケットとして魅力的だとは思いますが、私の場合それが現地で事業を始めた理由ではありません。私がインドネシアに進出した理由は、一言でいえばご縁です。バリ島に移住して現地で生活していた際にできたご縁と、ご縁への感謝の気持ちが大きく影響しています。また、バリ島での事業が進むにつれ、日本のパートナーとの信頼関係も深まっていますから、バリ島サイドのご縁だけに留まらない事業に深化しています。

     

    バリ島での事業がスムーズに進んだのは、現地の方々への感謝の気持ち(敬意)を忘れなかったことと、それを伝え続けたこと(実行)が理由だと思います。気持ちを持っていても、それが伝わるように伝えなければ信頼関係は築けません。夫婦関係や家族関係と同じですね。それだけコミュニケーションは重要です。

     

    また、これは大企業・中小企業・個人を問わず共通していることですが、「情報だけ取ってなにもしない日本人」は多いです。海外視察ツアーはいたるところで行われていますが、その後なにか具体的なアクションを起こす企業や人がほとんどいません。エストニアやドバイなどでは、「日本人の視察はお断り」という企業も出てきていますから、ただの観光視察気分な人には参加してほしくないですね。相手もせっかく時間を作ってくれているのですから。時間や情報を奪うことは相手の資産を奪うことと同じです。具体的なアクションを起こすことも、敬意を表す方法のひとつだと思います。

     

    この記事を書いた人の情報
    nakajima
    中島 宏明(なかじま ひろあき)

    2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

    2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

    マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
    https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency


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