甘酒というと「真冬の寒い日に飲んでほっこり温まるための飲み物」というイメージが強いかもしれません。
しかし、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど豊富な栄養がバランスよく含まれており、夏にこそ飲んでほしいヘルシードリンクなのです。
今回は、夏をパワフルに乗り切りたいオトナにおすすめの甘酒の効果についてご説明します。
スーパーやドラッグストアなどでよく見かける甘酒。甘酒には、実は二種類のタイプがあります。
ひとつは、酒粕を用いて作られるもの。
もうひとつが、麹で作られるものです。
酒粕でつくられる甘酒は、日本酒を作る際にできる酒粕に水や砂糖を加え、甘くしているのが特徴。アルコールを含んでおり、砂糖を加えているためカロリーも気になるところです。
一方、麹の甘酒は、米麹に炊いたお米、水を用い、麹菌で発酵させて作るもの。そのためアルコールは含まれておらず、砂糖も不使用です。
もちろん、酒粕にもタンパク質やビタミン、ミネラルをはじめ健康や美容にうれしい栄養がたっぷり含まれています。
しかし
「朝も飲みたいからアルコールが入っていない方がいい」
「砂糖を加えたものを毎日飲むというのはちょっと……」
という人もいることでしょう。そのような人には、麹で作られる甘酒をおすすめします。
麹の甘酒に含まれる栄養素には、どのようなものがあるのでしょうか?
まず、身体を動かしたり頭を働かせたりするのに大切なエネルギーとなるブドウ糖が含まれています。
他にも、疲労回復に役立つ必須アミノ酸、エネルギー代謝をサポートするビタミンB群も含まれているので、まさに夏バテ予防にぴったり。
お腹の調子を整えるオリゴ糖や、不足しがちなミネラルを補うこともできます。
麹によって、でんぷんがオリゴ糖に、タンパク質がアミノ酸にすでに分解されているため身体に吸収されやすい、というのも甘酒の魅力です。
栄養豊富な甘酒は、俳句では実は夏の季語。江戸時代から、人々は夏バテを防ぐためのヘルシードリンクとして甘酒を飲んでいたのだそうです。
そのまま飲んでも美味しい甘酒ですが、
「毎日同じ味だと飽きてしまいそう」
「甘酒の風味が苦手なので味を変えてみたい」
という人にはアレンジレシピがおすすめです。
甘酒にお好みの量の炭酸水を入れて混ぜるだけ。
暑い日にぴったりのさわやかな甘酒ソーダの出来上がりです。
レモン汁を少量加えてさらにさわやかな風味に仕上げるのも手。
どうせ割るなら、栄養がさらにUPする牛乳や豆乳もおすすめ。
牛乳ならたんぱく質やカルシウム、ミネラルなどもあわせて摂ることができ、豆乳なら大豆イソフラボンや大豆たんぱくなどを一緒に補うことができます。
冷凍庫で凍らせればシャーベットに変身。暑い日のデザートにぴったりです。
上記でおすすめした牛乳割りや豆乳割りの甘酒に、さらにバナナやイチゴなどのフルーツを加えミキサーにかければ、スムージー風甘酒が完成!
甘さを足したいならハチミツを加えてもいいかもしれません。
「飲む点滴」甘酒で、夏の暑さを乗り切りましょう。
【文責:編集部】