前回に引き続き、ボブ・プロクターの『イメージは物質化する』の書評を続けます。
(『イメージは物質化する』(ボブ・プロクター著 きこ書房) ①))
今回この本から学ぶのは「時間」の使い方。「何を考えることに時間を使うか」で、「今」が、そして「未来」が輝くのです!
(徳本昌大氏のブログ「毎日90秒でワクワクな人生をつくる」掲載文を再編集)
ある意味、過去はあらゆる生命の終わりの場所といっていいでしょう。しかし残念なことに95パーセントの人が人生の95パーセントの時間を、過去にとらわれて過ごしています。(ボブ・プロクター)
多くの人が過去に縛られ、貴重な時間を無駄にしています。
以前の私も過去の体験に囚われ、「今」に集中できずにいました。しかし、過去に時間を費やしても、未来を変えることはできません。
年配の人たちがよく「昔はよかった」と過去の思い出に浸って語ることがありますが、昔よりも今がいい、と言いたいものです。
さらに悪いことに、起きている時間の大半を、過去のつらい出来事を思い出すのに費やす人もいます。過去に経験した、理不尽な出来事や他人から投げかけられた心ない言葉を、わざわざ心の中で再現することに貴重な時間を費やしているのです。あるいは過去の失敗や逃してしまったチャンスを思い出しては嘆き悲しんでいます。こうして彼らは、自らの心の中にマイナス(後ろ向き)の振動を起こしているので、彼らの意識にプラス(前向き)の思考エネルギーが入り込む余地がなくなっているのです。
ネガティブなことに時間を使っていると、ポジティブなことを引き寄せなくなります。後ろ向きの思考をやめない限り、不幸な状態を抜け出せません。自分の不幸は自ら招いたものであることを自覚し、自分の手で人生の舵を切り直さなければ、過去に囚われた人生を送ることになります。
問題の責任が、自分ではなく他者にあると思っている間は、成功できません。なぜなら、この世界で確実に変えることができる唯一のものは、自分自身だけなのですから。誤った考えにしがみついているかぎり、後ろを振り返り続けるしかありません。そして当然のことながら、後ろを向いていては、前に進むことはできないのです。
現在の自分が置かれている状態を認識したうえで、将来のゴールについてもう一度よく考えましょう。「未来の明るい自分」をイメージするのです。自分のゴールにしっかりと注意を向ければ、自分の行動を変えられます。後ろに目を向けると「できない」理由ばかりが見えてしまい、前を向いて期待していれば「できる」可能性が見えてきます。マインドセットを「できる」に変えるだけで、世界を明るくできるのです。
目の前の現実に心を悩ませているとしたら、それはその人自身の感情、物の見方、考え方を反映したものです。それらに心をとらわれていては、人生に大きな変化を起こすことは決してないと断言します。一方、現状は、自分が過去に抱いたイメージの結果にすぎないという考えの下、前向きに明るい未来を夢見て、自分が心から望む将来をイメージする人は、必ずやそれを実現することができます。
自信を持って前向きな人生をイメージし、それを実現することを確信する……そうすれば、周りの人や触れる情報を自分の味方に変えられます。
過去(実績・経験)にフォカースすると、他者がすでにやったことにしか目が行かず、視点が限定されて、世界を広げることはできません。前向きに考えることで脳が必要な情報を見つけ出し、クリエイティブなアイデアを生み出せるようになります。
過去に囚われているとネガティブ思考に支配され、思考や行動が制限されてしまいます。誤った考えにしがみつくのをやめ、自分の明るい未来をイメージしましょう。前向きに考えることでアンテナが立ち、結果をよくする情報や人に出会えるようになるのです。
複数の広告会社でコミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、取締役や顧問として活躍中。インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO/Iot、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役/みらいチャレンジ ファウンダー他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数。
サードプレイス・ラボのアドバイザーとして勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。
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