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  • 僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた②
    (アダム・オルター著 上原裕美子翻訳 ダイヤモンド社)
  • 僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた②
    (アダム・オルター著 上原裕美子翻訳 ダイヤモンド社)

    2019/09/19  ビジネス野望

    壮大な最終目標は本当に必要か!?

    「目標を立てて達成する」というのは様々なところで言われます。でも、目標を追求すれば必ず幸せになれるのでしょうか。

    (徳本昌大氏のブログ「毎日90秒でワクワクな人生をつくる」掲載文を再編集)

     

     

    目標追求をすれば幸せになるのか?

     

    人生を、達成すべき小さなマイルストーンの連続と考えるならば、あなたは「慢性的な敗北状態」でこの世に存在していることになる。ほぼつねに、目指す偉業や成功にまだ達していない自分として生きていることになるからだ。そして目標にたどりついてしまえば、生きる意味をくれるものを失った自分になるだけ。だから新しい目標を作って、またーからそれを追いかけていく。(オリヴァー・バークマン)

     

     

    アダム・オルター僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかたの中に紹介されている コラムニストのオリヴァー・バークマンの目標に関する言葉です。目標中心の人生を送ると、目標を達成できていない多くの時間はいわゆる慢性的な敗北状況を過ごすことになり、不幸な時間が増えてしまうとのこと。たまに目標を達成すると、今度は新たな目標をつくり、また、それを追いかけるようになるのです。

     

    例えば「インスタグラムでフォロワーを1000人作る」といった目標をつくったとします。この目標を達成するまで不幸な時間が増えてしまうのに加えこの数字を達成したとしても、今度は「フォロワー2000人」など、次の目標を目指すようになり、永遠に追いかけっこが続きます。 

     

    他人より優越感を得るための目標でいいのか

     

    ゲームアプリの「キャンディークラッシュ」で遊びはじめたなら、つねに前回のハイスコアを破らなくてはいけないと感じる。マラソンもしかり、仕事の価値を給料の額で測ることもしかり……自分のがんばりをタイムや数字に管理させていると、キリのいい数字に達すること、社会的比較で納得のいく数字を出すこと自体が目標になってくるのだ。

    他人との比較を始めると人は不幸になります。人より速く走りたい、人より多く稼ぎたいと考えると、今の自分に感謝し、幸せな気持ちを味わうよりも、目標達成を優先し自分を犠牲にしてしまうのです。

    何かを達成するたびに、次の目標を設定する目標依存型の人はつねに何かの目標に失敗している自分として生きなければなりません。たまに目標を達成し、成功しても、また新しく野心的な目標を掲げずにいられなくなり自分を不幸にする目標に依存してしまいます。

     目標があればこそ、限られた時間や目標をどう使うべきか見えてきますが、現代では求めもしない目標が次々現れることも。自分の人生をよくする目標に時間を使うのは正しいですが、他人との比較で優越感を得る目標を設定するのはやめたほうがよさそうです。

     

    「システムに沿って生きる」という幸せ

     

    スコット・アダムスは『ほとんど全部に失敗しても成功していられる方法』という書籍の中で、目標追求を重視する風潮を非難しています。彼は目標をよりどころにするのをやめ、「長い目で見て幸せになる確率を高める活動を、日常的に行う」というシステムを取り入れることで、幸せな時間を過ごせるようになると言います。

     

    このシステムならば目標とは違って、低いレベルのハイが安定して続く。どうたどりついたらいいかわからない壮大な最終目標を掲げるよりも、11日、充実した人生が積みあがっていく。システムはそこまでの達成度を示す指標だ。

     

    私は1日1本この書評ブログを書いていますが、この小さなシステムが私に幸せを運んできてくれます。大きな目標のための小さな目標をつくり、それを確実にこなすことで、幸せな時間を増やせるのです。

    漫画家なら、毎日ーコマは漫画を描くように、作家なら、毎日500単語を執筆するように、あなたの本当にやりたいことを日常生活に取り入れることが重要です。

    自分を不幸にする目標を設定し、それに依存するのをやめ、未来をよくするための日々の目標をつくりシステムにして取り入れることで、幸せな時間を過ごせるようになります。

     

    連載記事『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』①(アダム・オルター著 上原裕美子翻訳 ダイヤモンド社)はこちら

     

    この記事を書いた人の情報
    徳本昌大
    徳本 昌大

    複数の広告会社でコミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、取締役や顧問として活躍中。インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO/Iot、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役/みらいチャレンジ ファウンダー他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数。
     サードプレイス・ラボのアドバイザーとして勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。
    https://tokumoto.jp/

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