情報が溢れる現代において、記憶に残る言葉を生み出し、相手に伝えることは、ビジネスパーソンにとって必須のスキルといえる。
言葉のプロ・コピーライターのノウハウを身につけて、自分自身をどんどんアピールしよう!
(徳本昌大氏のブログ「毎日90秒でワクワクな人生をつくる」掲載文を再編集)
何よりも「時間」が価値を持つ今、コミュニケーションにも「時短」が求められています。短く伝えることで、話し手も聞き手も等しくお互いの時間を節約できます。長い話はきちんと聞かれませんし、ポイントがどこにあるのかわかりづらくなります。聞かれなければ、言葉を発しなかったのと同じです。(弓削徹)
コピーライターとして活躍する弓削徹氏の『短い言葉を武器にする』を献本いただきました。
テクノロジーが進化し、ソーシャルメディアが全盛の時代に、私たちのコミュニケーションも変化しています。
3秒ほどの短いメッセージが好まれる今は、自分の伝えたいことを出来るだけ簡潔に表現すべきだと著者の弓削氏は言います。
忙しい経営者ほど短い言葉を好みます。
部厚い企画書で説明するよりも、エレベーターピッチで短く伝えることの方が重要になってきました。
そのためには印象的なワンフレーズを生み出し、相手に「続きを聞きたい」と思わせなければなりません。
情報が大爆発している今、「記憶に残る言葉」を開発することが、コピーライターだけでなく、ビジネスパーソンにも求められています。
相手を動かす言葉を放ち、印象を残し、影響を与え、プレゼンで勝つ。評価され、重用され、キャリアアップし、収入が上がる。そして、やりたくない仕事は断れる。そうなるためには、短いフレーズを絞り出すことを習慣とし、準備をすることを当たり前としなければなりません。そして、そう考えることはアイデアが出るアタマを作ることであり、人より多く行動することなのです。
私も広告会社の営業として、プレゼンでの冒頭の挨拶とクロージングを何度も行ってきました。
その際、クライアントのお偉方に良い印象を与えるために、効果的な言葉を考えることを習慣にしていました。
当時のスキルに「書評ブロガー」として養った知識を組み合わせることで、私は自分のビジネスを変え、今は社外取締役や企業のアドバイザーとして、独立することができたわけです。
著者は「目の前の人への思いやりが大事で、誠実に準備することが大事だ」と指摘します。
私はビジネス書を読み、それをブログに書くことを毎日の習慣にしています。
この9年で6,000本以上の記事を書いてきましたが、それが私の財産であり、相手への貢献=思いやりになっていると思っています。
コピーライターはアプローチの引き出しが多い商売ですから、弓削氏のやり方を真似ることで、短く効果的なメッセージを開発できます。
相手のニーズを的確な言葉に変えるために以下の3つのステップを実践しましょう。
コピーライターの技法や発想法をフレーズ話法にシンプルに活かすなら、次の3ステップが役に立つはずです。
①相手のニーズを知る
②伝えるべきことを知る
③キーワードに変換する
自己紹介を「ワンフレーズ化」することで、初対面の人に印象を残すことができます。
私は「元アル中で、6000本の記事を書いた社外取締役」という自己紹介で、多くのクライアントを獲得しました。
アル中を治した習慣力やビジネス本の知識、そして社外取締役としての経歴を掛け合わせることで、相手の表情が一瞬で変わります。
自分のプロフィールを短くストーリーにまとめることで、相手の興味関心を刺激し、初対面のキーパーソンとも仲良くなれます。
私は取引先にもストーリーを語るプロフィールを作ってもらいますが、その際、左脳だけでなく、右脳アプローチで作成してもらいます。
自分のビジネスのスキルだけでなく、出身地、出身校、好きな本、音楽、旅行体験、過去に住んでいた場所、家族構成、ペットなどを知らせることで、アイスブレイクでき、相手との共感が生まれます。
また、有名人の格言や数字やデータを使うと話に説得性が増します。
相手への貢献を考え、自分のストーリーを語る際に、自分のブログの過去記事が役立ちます。
私はなんどもブログの中の名言やデータに助けてもらっています。
自分のアル中時代の話で相手の関心を引き、ブロガーや社外取締役の実績を短く語るうちに、相手との関係を築けるようになったのです。
本書には、様々なビジネスシーンで使える言葉の作り方が紹介されています。
相手に強烈な印象を与えることで、ビジネスの可能性が広がります。相手の課題を解決する効果的なワンフレーズを生み出すために、本書で著者のノウハウを学びましょう!
複数の広告会社でコミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、取締役や顧問として活躍中。インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO/Iot、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役/みらいチャレンジ ファウンダー他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数。
サードプレイス・ラボのアドバイザーとして勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。
https://tokumoto.jp/