【今回のシビれる一節】
「もういい加減にして!もうやめて!」と突然、包丁を二人に向けたのです。
元グラビアアイドルで2児の母が、離婚と貧困をものすごい努力で乗り越えて、再生していく物語。
生々しい迫力に、思わず一気に読んでしまった。
読んでいて心底恐ろしいなと思ったのは、今の日本の地方では、経済の活力がなくなり、高コスト体質だけが残ってしまった結果、普通に就職して普通に生活したら「貧困層」に分類される生活しか待っていない……という事実だ。
著者が芸能界の生活を捨て、地方へ移住し結婚生活を始めて子供が生まれ、それからズブズブ沈んでいく前半部分は、まるでスリラー小説を読んでいるようだった。
私たちの子や孫がこんな未来を迎えないようにするためには「正しいキャリア教育、マネー教育」を親が責任をもって施すしかないのだろう。
さて、離婚して二人の子供を育てながら、必死に足掻く著者に、希望の光が差してくる。
当初は家庭内の内職として始めた「ネット物販」と、その先に繋がる「アジアビジネス」との出会いだ。
特に「アジアビジネス」と繋がった途端、彼女は大ブレイクする。
そもそも豪放で開けっぴろげ。
そんな男前な性格が、アジアの新興経済と相性が良かったのだろう。
実は私も彼女のビジネスパートナーの一人として一緒にアジアに飛ぶなどすぐそばで見ていたが、会社を設立し中国貿易を触わり始めたと思ったら、あれよあれよという間に成功者となっていった。
これから富をなそうと思ったら、アジアとの回路は必須だ。
当社もまさに今週、ホーチミンのコスメイベントに出展し、役員と社員を派遣してビジネスの可能性を探っている。
お金はかかるが、まずはアジアに旗を立てるのが重要! と思ったからだ。
現にいくつも商談が舞い込んでいると、現地から報告があったばかりだ。
大企業のアジア進出は一巡し、これからは、当社のようなスモールビジネスや、個人事業が進出する時代になっていくだろう。
さて、この本の内容は「彼女にしか起こり得ないシンデレラストーリー」かというと、そんなことは決していない。
今は、ネット物販にせよ、その他のネットビジネスにせよ、いい人脈にさえつながれば成功するのは決して難しくない。
行動する人、それも賢く行動する人にとっては、希望の時代でもあるのだ。
元芸能界の人なのに、一切カッコつけず全てを晒し出した「あっぱれ」な本。
いま、なんだかモヤモヤしているあなたにオススメの一冊だ。
『笑いながら稼ぐ女 ~アジアビジネスでミリオネアになった元グラビアアイドルの逆襲~』
出版記念イベントのご案内
日時:9月7日(土)15時〜16時半
会場:大盛堂書店(渋谷)3階イベントスペース
イベント参加の申し込みはこちら
→ https://ws.formzu.net/fgen/S91682966/
1964年 長崎県生まれ
九州大学卒
コンテンツプロデューサー
「稼ぐプロを作るプロ」
大企業新日鉄の経理マンに飽き、ソニー生命の歩合営業マンに転身するも2年間ダメで貯金が底をつき、身重の妻と月11万円の住宅ローンを抱えて、手取り月収が1,655円とドン底の時にやる気スイッチオン。
6ヶ月間の「大量行動」で富裕層とのパイプが開け法人超大型契約で手取り月収が1,850万円に。現役11年間で累計323億円の金融商品を一人で販売。
その後、「社会の問題を、仕事のプロを育てることで解決する」をモットーに出版社を設立。現在に至る。障がい者福祉事業、複数の社団法人オーナーでもある。
著書に『手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術』(ダイヤモンド社)『月収1850万円を稼いだ勉強法 ~伝説の営業マンはどう学び何を実践したのか~』(祥伝社)などがある。