「タピオカは太る」は間違いだった！？

最近、タピオカは太るという注意喚起の記事をよく見かけます。

しかし、本当なのでしょうか？

確かに、どんなものでも食べ過ぎは良くありません。

タピオカに限ったことではありません。

逆に、タピオカにはダイエット効果があることも知られています。

まだまだ謎の多いタピオカの、あまり知られていない側面をご紹介します。

「タピオカは太る！？」２つの説

 

「一般的な説」

・タピオカは高カロリーなので、ダイエットどころかむしろ太ってしまう

 

タピオカの成分はデンプンです。デンプンは炭水化物です。

炭水化物は大量に食べると肥満の原因になってしまいます・・・。

 

これは当たり前といえば当たり前。

もっと深く考察してみましょう。

実は、成分を細かく見ていくと、また違った考え方が見えてきます。

 

「成分を分析した説」

・タピオカは腹持ちが良く、ダイエット効果あり

 

タピオカの原材料のデンプンに含まれる

「難消化性再結晶アミロース」という成分は

消化速度が遅いという特徴を持っています。

そのため、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

つまり、腹持ちが良いので自然と食事の量が減り、摂取の仕方次第では

食べ過ぎを防止してカロリーを抑えることができるわけです。

 

また、タピオカには

“むくみ”や“高血圧”に効果的な「カリウム」や

現代人に不足しがちな「カルシウム」なども

含まれているため、優秀な健康食品ともいえます。

 

中でも「カリウム」の含有量が多く、

タピオカ100g中に48mg含まれ、体内にある余分な

ナトリウムを排出する役割を持っています。

汗をかくことで奪われてしまうので、特に夏はカリウム不足になりやすく、

夏バテの原因になってしまうので、

夏はカリウムを意識的に摂取することが推奨されています。 

 

「結論」

腹持ちが良いことに加えて、栄養価の高いタピオカ。

小腹が空いたときのおやつとしてうまく摂取すれば、

ダイエット効果や生活習慣病の予防にも一役買ってくれそうです。

独特の面白い食感がアクセントになり、飽きにくいため、

ついつい飲みすぎたり食べ過ぎたりしてしまうことも。

くれぐれも、一度に大量に摂取するのは控えましょう。

 

タピオカドリンクが飲めなくなる日も近い！？

タピオカ発祥の地として知られる台湾では、環境に配慮して、

来年７月から使い捨てのプラスチック製ストローが

店内で出されることを禁止する規制案を発表しました。

規制が必要な理由としては、

海洋のクジラやウミガメの体内から

レジ袋やストローが見つかったことに始まります。

世界の海に廃棄されているプラスチックの量は1億5000万トンほどになり、

海に捨てられた大量のプラスチックを食べるなどして、

毎年100万羽の鳥や10万頭の海洋哺乳類が死んでいます。

こうした環境問題を改善すべく、

プラスチックストローの禁止が世界の動きとして見られます。

 

とはいえ、タピオカドリンクの必需品と言える

ストローが使えなくなるとなると困る人も多く、

「ストロー無しでどうやって飲むのか」といった消費者の疑問が湧く中、

台湾の環境保護署が提案した「スプーンで食べればよい」という発言に対し、

「タピオカドリンクのことを全然わかっていない！」

「あの太いストローで飲むのがタピオカドリンクの醍醐味なのに！」

などの論争が盛り上がっています。

 

ただしこれには朗報も。使い捨てのプラスチック製ストローの代用品として、

石川県の企業が、小松産大麦のわらでできたストローを試作しています。

自然の麦わらをそのまま使うため、長さは15～18cm、直径は3～5mmと、

ばらつきはありますが、軽さとつやつやとした質感が出る点や、

繰り返し使うこともできるメリットは十分に期待できます。

 

タピオカが原因で病院送り！？

中国ではタピオカドリンクによって病院に搬送された少女の

衝撃的なニュースがあります。

腹痛のため病院に搬送された少女の腹部をCTスキャンすると、

100個以上の丸い粒状の影が見つかり、

その正体は驚くべきことに、消化される前のタピオカだったというのです。

診察した医師によれば、タピオカはもともと消化しにくい食材であり、

行き過ぎた業者の勝手な判断で、あの独特な食感を出すために、必要以上の

増粘剤、防腐剤、食品添加物などが大量に加えられることもあるので、

大量摂取した際に、消化器系に異常をきたす場合があるとしています。

また、タピオカをしっかり噛まずに飲み込むと便秘を引き起こすことや、

喉を詰まらせてしまうこともあるとのことです。

 

ポイ捨てでネズミが増える

持ち歩きながら手軽に楽しめるタピオカドリンクですが、

街ではタピオカを楽しむ人々のマナーの悪さが問題視されています。

タピオカの聖地と言われる原宿で、

飲み残しや空の容器のポイ捨てが増加しているとのことです。

原宿でタピオカミルクティーを販売している店は、

竹下通りなどを中心に約４０店舗。

道路脇に容器を放置したり、

缶やペットボトル用のリサイクルボックスに無理に捨て、

投入口をふさぎ、ゴミが溢れる光景も多々もあります。

タピオカには粘りがあり糖分も多いため、

飲み残し容器のゴミの分別や、こぼれたドリンクの掃除に手間がかかります。

また容器からこぼれた状態で放置すると景観を害するだけでなく、

ネズミや虫の増加などの環境問題も心配されるでしょう。

 

タピオカドリンク店を回って、写真を撮り、飲み比べしながら街中を歩く。

楽しい趣味ではありますが、

健康のことや環境を考えるのであれば、

マナーを守りつつ適度に楽しむことが大切です。