最近どうも頭痛がする、頭全体が締め付けられるように痛い……。それ、ストレスによる頭痛かもしれません。そこで今回は、ストレスからくる頭痛の解消法には、どのようなものがあるのかご説明します。
頭痛にはさまざまな種類があり、頭の片側(もしくは両側)がズキンズキンと痛む「片頭痛」、目の奥が刺さるように痛む「群発頭痛」、そして冒頭で触れた頭全体が圧迫されたような痛みがある「緊張型頭痛」などがあります。緊張型頭痛には「鉢巻で締め付けられたような鈍い痛みがずっと続く」という症状のほか、首や肩が凝る、目の奥が疲れているといったものもあります。
そのような緊張型頭痛が起きる理由としては、デスクワークで長時間同じ姿勢を続けている、姿勢が悪いなどの身体的なストレスがもとで首や肩まわりの筋肉がこわばり、血行が悪くなることがあげられます。また、人間関係や仕事などの精神的なストレスで自律神経が乱れることも考えられます。
肩凝りや疲れ目がひどいと、頭痛のほかにめまいが起きることもあります。頭痛の症状を放置せず、症状をやわらげたり原因となるストレスを解消したりすることが重要です。
まず、ストレッチをして首や肩の筋肉をほぐしましょう。頭を左右交互に倒す、両肩を耳に近づけるようにグッと上げてストンと落とす、といった動作を10回程度繰り返します。両手を後ろで組んでグッと胸をそらす、椅子に座ったまま上体を前に倒し前屈するなどのストレッチもいいでしょう。長時間同じ姿勢を保つのではなく「〇分デスクワークしたらちょっとストレッチする」と決め、こまめに首肩をほぐしてください。マッサージに行って凝りがひどい部分をほぐしてもらったり、「いつもシャワーだけ」という人はしっかりお湯に浸かったりなどして血行を改善するのもいいでしょう。痛みがひどい場合には鎮痛薬を服用してください。
緊張型頭痛が生じるときは眼精疲労も蓄積されています。両目の目頭と鼻の付け根の間にある「晴明(せいめい)」と呼ばれるツボ、または眉頭の下のくぼみにある「攅竹(さんちく)」と呼ばれるツボなどを指の腹でやさしく押し、目の疲れをやわらげるのもおすすめです。
姿勢の改善や血行促進ももちろんおすすめですが、精神的ストレスが原因の場合はとにかくストレスをため込まずにこまめに発散することが大切です。ゆっくり深呼吸する、好きな音楽を聴いて気分を紛らわす、映画を観に行くなどのストレス解消法を試してみてはいかがでしょうか。森林浴やハイキング、釣りなど自然と触れる機会を増やしてみるのもいいかもしれません。寝不足が続いている人は睡眠時間を見直し、しっかり休んでください。
定期的な運動は、ストレス解消と血行促進の両方に効果があります。ウォーキングやジョギングを少しずつでいいので始めるようにしてください。
ストレスによる頭痛は、仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があります。痛みが出たら無理をせず、不調の原因となるストレスの解消につとめましょう。
【文責:編集部】