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伝達していくということを覚えておく

伝達していくということを覚えておく

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企画を実現させていくために大切な工程に「紙に落とす」というものがあります。これは自己啓発系のような、紙に書けば具体的に見えて実現しやすくなる、という意味ではありません。

大体どんな会社でも、どんな内容でも、新しい企画を通すためには、様々な人の目を通し、納得させる必要があります。伝えたい相手にその内容を理解してもらうのはもちろんのこと、さらに伝えた相手からまた別の人に100%そのまま伝わるぐらいのわかりやすさが必要になります。

そのためには、あなたがあいさつ回りのように直接会って打ち合わせるとしても、紙に書いてまとめたものを渡すことは、ほぼ必要不可欠と言えます。その相手が一人になって、真剣に頭を整理しながら考えようとしたときに、あなたがそばにいるわけではありません。当然、相手のチーム、社内で検討する際にも、紙があったら役に立つはずです。紙に落とした企画は、あなたの企画の全て、全容と言えるほど、重要な役割を持ちます。

企画を作る目的を、質問にしてみる

企画には、何らかの意図や目的があります。何かを対策したり、新しいものを開拓したりと、必ず何かの理由があって企画をしているはずです。ですから、当たり前といえば当たり前ですが、これを明らかにすることも必要です。そこでおすすめなのが、質問形式にしてみる、というものです。

例えば、

1 誰のために作る企画なのか
2 この企画が実現することで、ターゲット(目的となる物など)が得るメリットは何か
3 具体的に何が、どのように変化するのか

などです。

目的を質問形式にしよう!

これらのように、企画の目的を質問形式にして、具体的に書きまとめてみると、非常にわかりやすく、伝わりやすいものになります。例えば、顧客となる取引先の企業に提出する企画書であれば、その会社に単純に役立つことを書くだけではなく、その会社の部署、役職、さらには担当者までをも名指しして提出するように、明確にアピールすることです。
もっと言えば、その顧客の会社にとっての顧客(自社以外で)についてまで具体的に書いているとなお良いです。

役立つこととは、単に売り上げが上がるとか、利益が上がるなどのことです。例えばその企画によって売り上げが上がるのであれば、どれが(商品やサービス)、どのようにして売り上げが上がるのかを記載するなどです。また、売り上げや利益などではなく、その企画によって何がどのように変わるのか、をアピールしたいのであれば、その企画が実現されることで直接のお客様(企画を最初に見せる相手)の仕事が、現在の状況からどのように変化するのか、を明確に想像できるように書く、というなどが考えられます。

こうしたことが紙にあると、とても分かりやすくなるのです。ただ、ここまで書いてきましたが、実はその紙は企画書に入れなくても良いもの、と言えます。そうしたことをまとめたものは、企画書の質を向上させるために役立つもの、でもあるためです。目的を紙に落として、一つ一つ丁寧に確認することで、企画書の内容がきちんと相手のためになるのか、どのように役立つかが充分に分かるか、という視点をくっきりとするために便利なものです。

ですから、例えば企画書の中身をどのようにまとめたら良いかわからない、あまり進んでいかないというときにこのようなものを作ると、それほどずれたものにはならず、難しいものでも一応は企画書の体をなすものができるはずです。前述の、3つの質問は特に様々な場合の企画書で役立ちますので、是非取り入れてみてください。

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企画入門

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