『CXO(Cクラス)人材のなかで重要度が増す 新たなCMO(Chief M&A Officer)』の記事でご紹介しましたが、M&A実務に精通したCXO(Cクラス)人材のニーズが高まっています。
しかし、他にも企業から求められているニーズはあります。
今回は、CHROやCHOについてご紹介します。
CHROは、チーフ・ヒューマン・リレーションズ・オフィサーの略です。
日本の人事部は、かつて「パーソナル・デパートメント」という名称を使われることが多かったのですが、今では人事部といえば「HR」と呼ばれることが多いでしょう。
人事部の役員にあたる人は、「シニア・バイス・プレジデント」という肩書になることもあります。
CHROの方がわかりやすい表現かもしれませんね。
人事部の仕事は多岐にわたりますが、
これらが4大使命といえるでしょう。
今の日本は労働人口が減っていますから、日本人人材を獲得する難易度は年々上がっています。
一人当たりの採用コストも上がっており、経営の負担になっているのが現実です。
また、採用してもすぐに辞めてしまうケースも多いでしょう。
いかに採用し、育成し、定着させるか。
これがCHROの大きな役割です。
CHOは、チーフ・ハピネス・オフィサーの略です。
CHOはこれまでになかったポジションですが、人事部と近しい立ち位置といえるかもしれません。
CHOが考えることは、社員の幸福度です。
どうすれば社員の方々の満足度がより上がるか、なにか不安や悩みを抱えている人はいないか、マネジメントの仕組みはどうか、人事評価制度などが机上の空論になっていないかなど、
社員の方々の幸福度・満足度を上げ、人材が定着する会社にすることがCHOのミッションです。
などに取り組むCHOが多いでしょう。
幸福度が高くなると、「生産性が上がる」「営業成績が上がる」「病欠が減る」「離職率が下がる」「労災が減る」などのメリットがあるといわれています。
人材不足は、日本企業にとって大きな経営課題です。
CHROやCHOのようなCXO(Cクラス)人材のニーズは、今後もますます高まるでしょう。
日本人人材だけでなく、外国人人材のニーズも高まっています。実際に日本で働く外国人の方をよく見るようになりましたよね。
外国人人材の獲得や定着も、決して簡単ではありません。
CHROのなかでも「CGHRO(チーフ・グローバル・ヒューマン・リレーションズ・オフィサー)」などのポジションが生まれるかもしれませんね。
日本で外国人の方が働くことも、海外で日本人の方が働くことも、すでに当たり前の光景になってきています。
世界はどんどんフラット化していきますから、今のうちに世界を見て、視野を広げ、さまざまな価値観のなかで生きていくことを体験していきたいですね。
2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。
2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。
マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
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