メルマガ登録
  • ストスマ
  • >
  • M&A・事業承継
  • >
  • CXO(Cクラス)人材のなかで重要度が増す
    新たなCMO(Chief M&A Officer)
  • CXO(Cクラス)人材のなかで重要度が増す
    新たなCMO(Chief M&A Officer)

    2019/06/24  M&A・事業承継

    CEOやCOO、CFO、CMO、CTO…。どのポジションも、会社が成長し続けるにあたり重要な役職です。プロ社長(プロCEO)として有名企業を渡り歩く原田泳幸さん(元マクドナルド、元ベネッセ)や藤森義明さん(元日本GE、元LIXIL)のような人もいますが、大企業でも中堅・中小企業でも、CXO(Cクラス)の人材不足が深刻です。そして、新たに求められるCXO(Cクラス)人材もあります。

     

    CXO(Cクラス)人材とは

    CXO(Cクラス)人材とは、C(Chief)とO(Officer)で囲まれた役職のことです。例えば、

     

    • CEO(Chief Executive Officer):最高経営責任者
    • COO(Chief Operating Officer):最高執行責任者
    • CFO(Chief Financial Officer):最高財務責任者
    • CMO(Chief Marketing Officer):最高マーケティング責任者
    • CTO(Chief Technology Officer):最高技術責任者

     

    などがあります。CXOと表記されることもありますし、Cクラスと呼ばれることもあります。

     

    プロ社長やプロ経営者と呼ばれるのは、CEOやCOOです。経営戦略を練るのがCEOで、戦略を実現するための戦術を練ったり実行するのがCOOという整理をするとわかりやすいかもしれません。

    CFOは、ファイナンス戦略を練って、キャッシュフロー経営を実行し、必要に応じて資金調達を行います。資金繰り表の作成や銀行交渉なども仕事の一部です。

    CMOは、マーケティング戦略を練り、自動的に売上を上げる仕掛けを作るのが主な役割です。

    CTOは、経営戦略に伴う技術策定、システム構築や導入・運用などを担います。システム構築や導入に関する投資の意思決定を行うこともあります。企業によっては、CTOはCIO(Chief  Innovation Officer、最高イノベーション責任者)と呼ばれることもあるでしょう。

     

    CFOがM&Aを担当するケースがほとんど

    CXO(Cクラス)人材には上記のようにさまざまなポジションがあり、その役割は明確ですが、業務自体は多岐にわたります。いずれもやりがいのある仕事ですが、最高責任者ですから簡単ではありません。

    スモールM&A案件に限らず、M&A案件の対応はCFOの人が兼務することが多くあります。しかし、経験値の高いM&Aアドバイザーほど、これには違和感を覚えるようです。著名なM&Aアドバイザーの一人は、「事業会社では管掌できる役員クラスの不足が特に深刻です。CFOが兼ねているケース多いですが、少し違和感があります」と語っています。確かに、財務の最高責任者であるCFOが、事業の将来性や既存事業とのシナジーがあるかを見極められるとは限りませんよね。もっと俯瞰した経営の目線が、M&Aには必要になるのかもしれません。前述の著名なM&Aアドバイザーは、「新たなCMO(Chief M&A Officer)の時代が来る」とも語っています。そのポジションを取るためには、今すぐにでもM&A案件に関わり始めた方が良いでしょう。M&Aの情報は、M&AアドバイザーやCXO(Cクラス)、社外取締役、士業などの極めて狭い人脈の中でやり取りされますから、M&A案件に日常的に関わっている人たちと仕事をともにすることも重要です。

     

    なぜM&Aが活発に行われるのか?

    大企業や中堅企業、上場企業が積極的にM&Aを行うのは、いくつかの主な理由があります。

     

    「大企業がイノベーションを起こせなくなったから、有望なベンチャー企業を買う」

     

    「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)が資金を供給し、成長のためにベンチャー企業に投資する。自社の事業分野とシナジーを生む可能性のあるベンチャー企業を探している」

     

    「短期間のうちに収益を上げるためにM&Aを行う」

     

    「儲かっていても、選択と集中のために事業を売却する」

     

    大企業などでは、資金が温存されており、投資先を探している状況があります。ゼロから新規事業を立ち上げるよりも、すでに軌道に乗っている事業を買ってしまった方が速いという視点ですね。大企業体質になると、イノベーションを起こしたり経験のない新しい領域に踏み込むことを敬遠するようになるでしょうから、M&Aが積極的に行われるのも納得です。

     

    日本国内に限らず、少し視野を海外にも広げてみれば、ASEAN諸国の企業や財閥、富裕層が、製造業などの日本企業、ホテル、旅館、飲食店などをM&Aするケースも増えています。

     

    CMO(Chief M&A Officer)というポジションが急増する未来

    このように、M&Aは積極的に行われており、今後もニーズは高まる一方だと思います。しかし、それを支えるM&Aアドバイザーや、M&A後(アフターM&A)を支えるCXO(Cクラス)人材が不足しています。M&Aは「ザ・ブローカー」な人の多い世界で、誠実なスモールM&Aソーシングマネージャー(詳細はこちらの記事を参照)がまだまだ足りていません。経営・M&Aの本質的な理解が深い人材は、どの企業でも重宝されるでしょう。今後は、海外企業とのクロスボーダーM&Aのプロフェッショナルや、アフターM&Aを支える各国のCXO(Cクラス)人材のニーズが高まるはずです。ひとり孤独に悩む社長のためのアドバイザーが、ますます必要になります。

     

    この記事を書いた人の情報
    nakajima
    中島 宏明(なかじま ひろあき)

    2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

    2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

    マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
    https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency


    いつまでも錆びない経営者、チャレンジする経営者のための新情報、お役立ち情報が満載のメールマガジン!

    メルマガ登録はこちら

    INTRODUCTION

    紹介
    頑張る経営者のためのお役立ちメディア
    ストリートスマートメディア運営
    株式会社しごとのプロ出版
    〒108-0074 東京都港区高輪3-25-22
    About
    Copyright ©2019 ストリートスマート by しごとのプロ出版 All Rights Reserved.