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  • 夫婦円満の秘訣 50代夫婦のために

    2019/04/05  夫婦家族

     

    「熟年離婚」「卒婚」といった言葉が一般的になっているこのご時世。でもこれから迎えるシニア時代を円満に、夫婦寄り添って生きていけるなら、やっぱり幸せだと思います。

    関係を悪くする要因ならいくらでも思い当たるところがあります。では逆に円満の秘訣は何でしょうか。「いい夫婦の日」2018年アンケートの結果を元に、考えてみたいと思います。

    夫婦円満の秘訣満載「いい夫婦の日」アンケートとは

    11月22日は「いい夫婦の日」です。「いい夫婦=い・い・ふう・ふ=1122」と、語呂になっているのはご存知の通りです。

    「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を始めとした数々のイベントもあって、すっかり定着しているこの「いい夫婦の日」も、30年以上の歴史を持つことをご存知でしょうか。

    1985年に政府が経済対策会議で、11月を「ゆとりの創造月間」として提唱したことを発端とし、1988年に財団法人余暇開発センター〈現(財)日本生産性本部〉が、夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを提案。11月22日を「いい夫婦の日」と提唱したのが始まりです。「日本中のご夫婦にいっそう素敵な関係を築いていただきたい」という主旨の元、多くの官民団体から構成される「『いい夫婦の日』をすすめる会」により、事業運営されています。

    この『「いい夫婦の日」をすすめる会』が、毎年アンケート調査を行い、結果を公開しています。このアンケートは、全国の男女既婚者1,000名を対象にしたインターネット調査で、性別や年代別の集計により、様々な比較ができるようになっています。

    この中から、今回は「夫婦円満の秘訣」を考えます。

    生まれ変わっても同じ人と結婚したい?

    アンケートの中に、「生まれ変わったとしたら、今のパートナー(夫もしくは妻)を選びますか。(お答えは1つ)」という設問があります。

    回答は3択です。

    • もちろん今の相手を選ぶ
    • どちらともいえない
    • 別の人を選ぶ

    あなたはどの答えを選びますか?

    「もちろん今の相手を選ぶ」の50代回答率を見てみましょう。

    • 50代男性 36%
    • 50代女性 20%

    50代女性の20%は、全年代・男女全体の平均35%を大きく下回る数字、かつ最低値です。

    同じ50代でも男性の回答を見ると、全体平均超えの36%。

    50代男性と女性の回答の隔たりがとても大きいですね。「50代からの夫婦円満の道」は厳しい? 少し悲しく思えます。

    夫婦円満の秘訣1 「話をする・話を聞く」

    では、50代にとっての夫婦円満の秘訣はどこにあるのでしょうか?

    アンケートの別の設問、

    「あなた方ご夫婦が円満であるために、大切だと思うことを教えてください。(お答えはいくつでも)※特にない方も、強いて言えばとお考えになってお答えください。」の結果を見てみましょう。

    全世代男女がもっとも多く「大切」と回答した項目、「話をする・聞く」です。その回答率を見ると、

    • 50代男性 62%
    • 50代女性 62%

    なんと、50代男女が同じ数字。

    しかも全体平均59.8%を上回っています。

    表の下の方に目を動かすと、「夫婦円満度別」の回答率が載っています。中でも「とても円満」と回答した方がこの「話をする・聞く」を「大切」と答えている率は、堂々の70.8%

    「話をする・聞く」が夫婦円満の秘訣であることは明らかです。

    この「話をする・聞く」を「大切」と思っているという回答については、50代の男女共が高数値。それなのに、「生まれ変わっても同じ人と結婚したいか」の設問結果では、とても「夫婦円満」とは言えない実態が浮き彫りになっています。

    「夫婦円満」の秘訣として会話の大切さを頭では分かっていても、何かがダメそうです。

    どうしたら良いのでしょう?

    夫婦円満の秘訣2 「言葉にして感謝を伝える」

    「夫婦円満の秘訣はやっぱり〝会話〟」「でも現実には……」。

    この隔たりを紐解くために、同じ設問の別の項目についての回答を見てみます。

    「話をする・聞く」に次いで回答率の高かった「言葉にして感謝を伝える」の数字を見て気づくのは、男女の回答に大きな差があることです。

    • 50代男性 39%  
    • 50代女性 47%

    50代と言えば1960年代生まれがほとんど。この時代の男性は、まだまだ「男は黙って」の世代?と思いきや、実は60代男性になると43%にアップします。

    全体の中でも、30%代をマークするのは50代男性のみで、最低の数字になっています。

    「話をする・聞く」が夫婦円満の秘訣と分かっていても、「言葉にして感謝を伝える」という具体的な行動に至らない50代男性。

    先にご紹介の「生まれ変わっても今の相手を選ぶ」の回答率=50代女性が最低。

    一方「言葉にして感謝を伝える」ことを「大切だと思う」の回答率=50代男性が最低。

    行動なくして、夫婦円満はあり得ない!……これはもう、ぐうの音も出ない結果ではないでしょうか。

    夫婦円満の秘訣3 「程よい距離感」

    そしてもう1つ、男女の回答率に差が出た項目があります。

    「程よい距離感(干渉しすぎない)」を「大切だと思う」と回答している人の割合です。

    • 50代男性 41%
    • 50代女性 55%

    この数字の開きには、何かと干渉しすぎる男性が多いことが読み取れます。

    奥様から、「うっとおしい、窮屈」と思われている可能性が高いです。

    夫婦円満とは、距離が近ければいいということでもないわけですね。

    結局、夫婦円満の秘訣とは

    会話は大切にしているはずなのに、「感謝を伝える」という肝心な言葉がない。

    干渉しすぎて窮屈。

    「夫婦円満の秘訣」である「会話」が、逆に悪影響となってしまう状況が、50代夫婦に多発していることが見えてきた、2018年のアンケート結果です。

    今回この記事では、「夫婦円満の秘訣」として、以下の3つを考えます。

    • 「話をする・聞く」を大切にする。
    • 「言葉にして感謝を伝える」ことを心がける。
    • 片目つぶって、「程よい距離感」を保つ。

    男女の思いの一致と差を知って、円満な夫婦関係を築けていけたら素敵です。

     

    【文責:編集部】

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