近年、ニーズが高まっている社外取締役(社外役員)やスモールM&A。本サイトでも度々ご紹介していますが、社外取締役やスモールM&Aアドバイザーとして活躍する人も増加しています。経営者の方々にとって、社外取締役やスモールM&Aの価値とは、いったい何なのでしょうか?
「ギブアップバリュー」という言葉があります。諦めることで何かを支払い、何かを手にする、という意味合いの言葉です。
例えば、私たちは電気代を払っています。これは、自力で発電することを諦めて、替わりに電気代という価値を支払っているということです。
水道代も一緒ですね。水を運んだり、井戸を掘ることを諦めて、水道代を支払っているわけです。
経営であれば、人件費も同様です。自分ですべての業務を行うことを諦めて、給与を支払って人を雇って代わりにやってもらっていますよね。
経営や財務、人事・人材育成、マーケティングなど、何らかの分野に秀でた人を社外取締役やアドバイザーに招き入れるとします。
経営や事業に関するアドバイスを得ることが社外取締役やアドバイザーを雇う目的ですが、彼ら・彼女らが過去に培ってきた経験やノウハウ、その獲得に要した時間を買っているとも言えます。
ですから、おのずと高報酬になりますよね。
せっかく高い報酬を払っているのですから、できる限り有効活用した方が良いと思います。
『社外取締役をもっと頼って経営をスムーズに』でご紹介したように、その人の専門領域にとらわれる必要はありません。ガンガン頼って、経営をより良くしていきましょう。そのために、社外取締役は存在しているわけですからね。
店舗や小さな会社を買うスモールM&Aも、中小企業の間で盛んになってきています。
本業や既存事業とのシナジーを狙うスモールM&Aもありますし、「新規事業を立ち上げるよりも、すでに軌道に乗っている事業(会社)を買ってしまおう」というニーズも高いようです。
確かに、その方が確実性も上がりますし効率的ですよね。
新しく事業や会社を始めるには、時間も労力もお金もかかります。これは、経営者の方であれば経験している方も多いですよね。
自分で始めるにもお金はかかりますが、時間と労力をかけても新規事業が軌道に乗るかどうかはわかりません。であれば、軌道に乗るまでの時間と労力、その後の成長の可能性や既存事業とのシナジーの可能性をスモールM&Aで買ってしまった方が良いかもしれませんね。
2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。
2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。
マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency
|