メルマガ登録
  • ストスマ
  • >
  • マネジメント
  • >
  • スト☆スマ社長のための文章術
    文章の「型」を決めよ
  • スト☆スマ社長のための文章術
    文章の「型」を決めよ

    2019/10/01  マネジメント

    書くときはこの4つを意識せよ」という記事の中で、構成を考えてくださいとお伝えしました。

    構成を考える余裕がないとき、考えても結論が出なかったときは、既にある「文章の型」を使うことをおすすめします。

     

     

    「書き方」よりも「書く順番」が大切

     

    日本を代表するマーケッター・神田昌典氏の著書『稼ぐ言葉の法則 「新・PASONAの法則」と売れる公式41』(ダイヤモンド社)によると、必要なのは「誰に」「何を」「どの順番で」伝えるかが大切で、「どのように」書くかは重要ではないそうです。

    しかし、多くの人は「どのように」書くか、に気を取られているようです。

    小手先の「どのように」書くか、というテクニックに惑わされては、伝わる文章を生み出すことはできません。

    そればかりか、「どう書いたらいいのかわからない」という不安をぬぐうことができず、書く作業への心理ハードルを下げることはできないのです。

     

    用意すべきは

    「伝えたい要素」(前回までのお話で、伝えたいことの優先順位はついていますよね?)

    と、それをより伝わりやすい順番に整える構成、つまり「型」なのです。

     

    どんな「型」があるのか

     

    前述の『稼ぐ言葉の法則』では、

    • Problem(問題):読み手が直面している問題や切望する欲求を明確にする
    • Affinity(親近感):同じ痛みや望みを示す
    • Solution(解決策):問題を解決する、あるいは欲求を実現する方法を示す
    • Offer(提案):具体的な提案(価格や特典など)
    • Narrow down(絞込):提案を受け入れ問題解決/欲求実現したい人が満たすべき条件
    • Action(行動):すぐ行動しなければならない理由を挙げ、行動を後押しする

    の順番に書くことをすすめています。

    商品やサービスを売りたいときに使えますね。

    シンプルで使いやすく、プレゼンや資料作成など幅広く活用できるのが「PREP法」です。

    • Point(結論):伝えたいことは……だ
    • Reason(理由):なぜなら……
    • Example(事例・具体例・関連する場面):その証拠に……
    • Point(結論):というわけで……なのだ(伝えたいことをもう一度示して念押し)

    もう少し例を挙げましょう。『いい文章には「型」がある』(吉岡友治著 PHP研究所)という本では、文章の型を「主張型」「ストーリー型」「直感型」の3つにわけています。

    • 主張型文章(論文):問題→解決→根拠、の順に書く
    • ストーリー型文章(小説);いつ→どこで→誰(何)が→何をして→どうなったか、の順に書く
    • 直感型文章(エッセイ・随筆):体験→感想→思考、の順に書く

    これらは、多種多様に存在する「型」の数例です。

     

    自分で「型」を探すには?

     

    しっくりくる「型」が見つからなかったら、あなたが購読しているメールマガジンやwebコラム、ブログ記事などを参考にしてみてください。

    ピンとくる記事があったら、書かれている内容を分解し、どの順で書かれているかチェックしてみてください。

    例文:

    いつも●●転職のサイトをご覧いただき、ありがとうございます。A社に勤務した経験があるあなたに、A社に関するアンケートのご協力をお願いしたく思います。所要時間は約10分・25問ほどのアンケートです。ご協力いただいた方の中から抽選で3名様に、図書カード1,000円分差し上げます。ご協力くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

    <アンケート実施期間:2019年9月30日(月)23:59まで>

     

    分解後:

    日頃のお礼

    依頼内容

    報酬

    もう一度依頼

    実施期間

     

    この作業を繰り返すうちに、困ったときにサッと使える「型」のストックができます。

    「“刺さる”記事は、こういう順番で書かれているのだな」と理解できるようにもなるでしょう。

    自分にしっくりくる「型」を探し、それに沿って書き進めていきましょう。

     
    文章術シリーズ一覧はこちら

    この記事を書いた人の情報
    Shimora
    下良 果林(Kana Shimora)

    大学在学中に女性月刊誌のフリー編集者として契約。その後フリーライターを経て、化粧品・健康食品メーカー自社通販サイトのWeb編集者として商品ページ、Webコラムなどの執筆に携わる。転職後、大手小売企業にて年1,000本ペースでメルマガ配信をおこない売上に貢献。2015年7月に退職・独立し、現在ではWebコラムやインタビュー記事の執筆などを手がける。

    著書に『どう書いたらいいの?! がなくなるWeb文章の書き方』『文章を整える技術 書いたあとのひと手間でぜんぜん違う』
    (いずれもごきげんビジネス出版より)がある。



    いつまでも錆びない経営者、チャレンジする経営者のための新情報、お役立ち情報が満載のメールマガジン!

    メルマガ登録はこちら

    INTRODUCTION

    紹介
    頑張る経営者のためのお役立ちメディア
    ストリートスマートメディア運営
    株式会社しごとのプロ出版
    〒108-0074 東京都港区高輪3-25-22
    About
    Copyright ©2019 ストリートスマート by しごとのプロ出版 All Rights Reserved.