仕事の息抜きに、食事を楽しむためにお酒は欠かせない。しかし、毎日のように飲み歩いているうちに何だか身体が重くなってきた気がする……という人もいるかもしれません。
お酒を飲むと太る理由、太る飲み方・太らない飲み方をご説明します。
「お酒を飲むと太る」これには肝臓の働きが影響しています。お酒を飲むと肝臓がアルコールの分解を優先しておこなうため、糖質を蓄えるという機能がおろそかになります。肝臓に蓄えられなかった糖質は中性脂肪となり、太る原因となってしまうのです。
お酒そのものに含まれる糖質も要注意。お酒には、穀類や果物に酵母を加えるなどしてアルコール発酵させてつくる「醸造酒」、醸造酒をさらに蒸留してつくる「蒸留酒」、お酒に香料や糖を加えてつくる「混成酒」の3種類あります。日本酒やビール、ワインは醸造酒、焼酎やウイスキー、ブランデー、ラムなどは蒸留酒、梅酒やリキュールは混成酒です。蒸留酒は原料の糖質を含まないため、太りにくいのが特徴。糖質のないお湯や炭酸水で割るといいでしょう。ビールや日本酒が飲みたい場合にも、量を見直したり、糖質を抑えたものや糖質ゼロのものを選んだりするのがいいかもしれません。
ちなみに「アルコールはエンプティ―カロリーといわれているので太らないのでは?」という人もいるかもしれません。エンプティ―カロリーとは「栄養を持たないカロリー」のことであり、カロリーがないというわけではありません。
お酒とともに口にする食事にも気をつけましょう。フライドポテトに代表される揚げ物を「お腹が空いたから」とドカ食いしてしまうのは禁物。遅い時間に〆のラーメンやお茶漬け、うどんなどの炭水化物を食べてしまうのも、太る原因のひとつです。
まず、血糖値の上昇を抑える食物繊維をたっぷり含むサラダ、ほうれん草のおひたし、冷やしトマトやもろきゅうなどの野菜類から食べるのがいいでしょう。筋肉の材料であり、食欲を抑える働きのあるタンパク質も積極的に補ってください。植物性タンパク質を含む冷奴や枝豆などのほか、動物性タンパク質を含むお刺身やカルパッチョ、焼き魚などがおすすめです。いずれも目いっぱい食べるのではなく、腹八分目にとどめておきましょう。焼き鳥は甘いタレではなく塩を選ぶ、甘い味付けの煮物は避けるなどの意識も必要です。
不飽和脂肪酸や食物繊維を多く含み、ダイエット食として注目のナッツ類をつまむのもいいでしょう。しかし、ナッツ類は脂質も多く含むため、食べ過ぎるとかえって太ってしまう可能性があります。ナッツを食べる際は食べ過ぎに注意してください。
お酒を飲むときは、お酒と同量の水を交互に飲むのがおすすめです。「水分だから」と糖分を含むジュースを飲むのではなく、カロリーのない水をオーダーしましょう。飲みの席だけでなく、飲む前や飲んだあとにもしっかり水分を補給し、肝臓への負担を極力抑えるようにしてください。
遅い時間にドカ食いしてしまうのを防ぐため、飲む前に軽くお腹に入れておくのも手。昼食から夕食までの時間が空いていれば空いているほど夜中に必要以上の量を食べてしまい、太ってしまうからです。夕方におにぎりを食べる、おやつに食物繊維を豊富に含むドライフルーツを食べておくなどの工夫をおすすめします。
日ごろからお酒の選び方やおつまみ、食事の選び方などに気を配り、お酒と上手に付き合いましょう。
【文責:編集部】