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  • 大坪勇二の「ビジネスの野望」インタビュー 「どんなビジネスでもスムーズにする」技術③ ~中島宏明インタビュー~
  • 大坪勇二の「ビジネスの野望」インタビュー 「どんなビジネスでもスムーズにする」技術③ ~中島宏明インタビュー~

    2019/08/27  ビジネス野望

    こんにちは、大坪勇二です。

    さまざまなビジネスをしなやかに成功させる中島宏明氏インタビュー第3回(最終回)。今回は中島氏の「現在」と、「どんなビジネスでもスムーズにする」秘訣をスバリお話ししていただきました。また、中島氏はこのオウンドメディアでなぜか「M&A」に関する数々の記事を執筆していますが、その理由は……のお話もあります。

    仮想通貨の〝ネガティブイメージ〟を何とかしたい

    中島宏明

    2012年より大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

    2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

    マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。

    https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency

     

    大坪:中島さんが今とくに情熱を持っていることといえば、まず……。

     

    中島:仮想通貨の普及、うん、ステータスアップみたいなことかな。今「マイナビニュース」さんで仮想通貨をテーマにした連載を持っているんですけど、マイナビニュースって、読者層は20代、30代ぐらいの方で、別に「投資で稼ごう」っていう層ではないんです。だから「仮想通貨ってそもそも何なの?」「仮想通貨と暗号通貨って一体何が違うの?」なんていう、本当に基礎的なことから書いてる。そこは、ステータスアップに繋がると思ってやっているわけです。

     

    大坪:ステータスアップにこだわる理由って何かあるんですか?

     

    中島:僕自身、仮想通貨は単純に「こりゃ便利だな」と思って買ったんですけど(前回参照)、今って、どちらかというと2017年のブームもあって〝投機〟的なイメージが強い。

     

    大坪:たしかにそうですね。投機的な印象が今でも強い。

     

    中島:ハッキング事件があったりして、「仮想通貨はアブない」というネガティブなイメージと、「儲かる、儲からない」という投機的なイメージが圧倒的に強くなっちゃいましたよね。一方、仮想通貨を支えているブロックチェーンの技術であるとか、仮想通貨の利便性みたいなものは、全然広まっていないんです。そういう本来の(仮想通貨って)「すごいんだよ」「便利なんだよ」っていうところを広めたいんですね。

     

    大坪:情報を発信して、世の中にインパクトを与える。

     

    中島:そうです。世の中に良いインパクトを与える、ということには興味がありますね。

     

    M&Aビジネスのハードルは高くない

    大坪:実は中島さんは現在、M&A関連のビジネスでも活躍されていますよね。

     

    中島:はい。

     

    大坪:これまでのキャリアを見ると何だか唐突な感じですけど、きっかけは何だったんですか?

     

    中島:実はバリ島に住みはじめたときに、現地の会社に投資をしていて……。その会社が「金融事業を拡大したい」と相談してきたんです。そのために「銀行のライセンスを持ちたい」と。そこで「新しくつくるより買ったほうが早い」ということになって、そのためにあれこれ動いたんですね。それがきっかけ。

     

    大坪:M&Aのビジネスの面白いところは、特別なライセンスが必要ないってとこですよね。だからすぐに取り組めた。それで、中島さんはM&Aの専門家を名刺などで謳っているわけでもないのに、その後も案件が舞い込んで来たんですよね?

     

    中島:はい、これまでに累計で17件そのうちの5件は、実は海外の銀行のM&A。M&Aに関しては専門的に勉強したわけではなかったし、関連本を読んだという経験すらなかった。でも相談が来てしまったから…投資先の会社のことですし、当然そこが成長すればメリットはありますからね。だから実現のための方法を考えた。「売り」の情報がないから、自分で探すか、あるいは調査会社などに依頼するかのどちらかなので、いろいろなところに連絡をしていったというのが始まりですね。

     

    大坪:といいうことは、M&Aの仕事って、実務的にはそんなにハードルは高くないということ?

     

    中島:そうですね。とりあえず連絡ができれば……メールを打つことができればいいんじゃないですかね(笑)

     

    大坪:でも、扱った案件でも相当大きなものもあったとか。

     

    中島:譲渡金額100億円っていうのがありましたね。

     

    大坪:すごいな、それ。ところで、これからM&Aの(仲介)ビジネスって、とても注目されるのでしょうけど、どんな人が向いてると思いますか?

     

    中島:うーん……。あの、売り手側の企業は、とくに創業経営者の企業は、売る事に対してすごくナーバスなんです。「負けた」感があるというか……。やはり会社って努力の結晶ですからね。罪悪感もあって、心は結構揺れる。だから、その気持ちを受け止めて、最後にそっと背中を押してあげることができる人ですかね。

     

    大坪:なるほどね。相手の気持ちを受け止めることができる人、ね。逆にいえば、その資質があれば、参入のハードルは決して高くないわけだ。

     

    中島:そうですね。

     

    「人」「行動」「実体験」

    大坪:でも、中島さんの興味関心の方向性はずいぶん変わってきましたね。芸術であり、メディアであり、その後は実業になってライティングの仕事。事業もやり、海外に行き、それからフランチャイズのオーナー、仮想通貨、M&A……。

    で、最後お伺いしたいんですけど中島さんが関わった仕事って、不思議と上手くいくじゃないですか (笑)。まさに「どんなビジネスでもスムーズに」いっている。その、仕事を上手く着地させる中島流のポイントって何なんですかね?

     

    中島:それはたぶん……「人」かな。人が動いてビジネスは進んでいくので。意思の疎通だとかが円滑にいっているかどうかが結構重要だと思っているんです。

    美大のときにある先生が言っていたのが、「何か1つの事実を伝えるときにも、相手によって伝え方を変える」ということ。たとえば自分の彼女の情報を、お父さんに伝えるときと、お母さんに伝えるときと、男友達、女友達に伝えるときとでは、同じ「彼女」というものでも、相手によって伝え方を変えなければ事実は伝わりづらい、ということです。たぶん僕はそれを無意識にやっているような気がするんです。人によって使う言葉を変えた、順番を変えたり……。

     

    大坪:なるほど。

     

    中島:当然、人によってベネフィットとか納得するポイントは違うので。そういうのを……あまり意図的にやってるわけじゃないんですけど……変換してというか、編集して伝えてはいる。それで物事がスムーズ進むというのは、実際にあるかなとは思います。

     

    大坪:でもそれって、ちゃんとできてる人、意外に少ないんですよね。経営者、リーダー層を含めてね。

     

    中島:思い込みで話しちゃったりとか。

     

    大坪:言いたいことを話す、言いたいことを言う、聞きたいことだけ聞くっていうコミュニケーションが8割ぐらいですもんね。

     

    中島:あと、マネジメントにしても、交渉事にしても、僕はたぶんマニュアルだとかハウツー本に書いてあるようなことじゃなくて、実体験に即して話ができるというのが強みかもしれませんね。

     

    大坪:たしかに中島さんは「行動」であり「実践」の人ですからね。どうもありがとうございました。

    この記事を書いた人の情報
    otsubo
    大坪 勇二 (0TSUBO YUJI)

    1964年 長崎県生まれ

    九州大学卒
    コンテンツプロデューサー
    「稼ぐプロを作るプロ」

    大企業新日鉄の経理マンに飽き、ソニー生命の歩合営業マンに転身するも2年間ダメで貯金が底をつき、身重の妻と月11万円の住宅ローンを抱えて、手取り月収が1,655円とドン底の時にやる気スイッチオン。
    6ヶ月間の「大量行動」で富裕層とのパイプが開け法人超大型契約で手取り月収が1,850万円に。現役11年間で累計323億円の金融商品を一人で販売。
    その後、「社会の問題を、仕事のプロを育てることで解決する」をモットーに出版社を設立。現在に至る。障がい者福祉事業、複数の社団法人オーナーでもある。

    著書に『手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術』(ダイヤモンド社)『月収1850万円を稼いだ勉強法 ~伝説の営業マンはどう学び何を実践したのか~』(祥伝社)などがある。

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