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    ~「ロックオン・ロックアウトの法則」~
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    ~「ロックオン・ロックアウトの法則」~

    2019/09/09  マネジメント

    「資金繰りが大変になってしまい、そのことばかり考えてしまい不安で食事ものどを通らない…」

    「経営が急に悪化してしまい、ロクに眠れず、悪い夢を見て汗だくで起きてしまう…」

     

    経営者であれば、規模の大小はあれどこのような不安に襲われることもあるかと思います。そんな時、どう向き合っていけば良いのでしょう?これには、マインドの使い方が大きく関わっています。

     

    人の脳には何か意識を集中するとものは見えなくなるという機能が備わっています。これをコーチングでは「ロックオン・ロックアウトの法則」と言います。

     

    何か一つのことに意識を集中(ロックオン)すると、それ以外のことが意識されなくなります(ロックアウト)。つまり“不安にロックオン”すると、“安心がロックアウト”されてしまうのです。ですので、上記のような悩みの場合、「不安のロックオンをやめ、安心にロックオンすること」が肝心です。

     

    ロックオン・ロックアウトの法則とは?

     

    言葉自体の意味としては、ロックオンとは「思い込み、決めつけ」ロックアウトとは「シャットアウト」ということになります。

     

    自分が重要だと思ったものもしくは自分に身の危険を感じたもの、そういうものだけを認識し、それ以外のものは隠してしまう。ロックオンしたものに対してだけ認識することが出来ます。それ以外はロックアウトされて認識されなくなってしまうのです。このロックアウトされた領域をスコトーマ(心理的盲点)と言います。

     

    重要なもの…なにもそれは視覚情報だけではありません。五感で感じるもの全てです。例えば2人の人間が同じ部屋の隣同士に座っていたとしても、1人1人がそれぞれ自分が重要だと思ったものだけを認識し、重要じゃないと思ったものは認識していないのです。「Aさんは徹夜明けで眠いのでフリスクを食べて眠気と闘っている…。Bさんは次の仕事のプレゼンに向けて喉を潤すためにミネラルウォーターを飲んでいる…。そして目の前のホワイトボードに大きく書かれた“飲食厳禁”という文字には2人ともが気付いていない…」こういうことが実は毎日のように起きています。

     

    「ロックオンする対象」を意識的に決めることが大事!

     

    大事なのは、何にロックオンするか、です。例えばビジネスの世界で何かを学びたい時、いまの自分にとって必要な新しい情報とは何なのか?というような「新しい学び」についてロックオンしない限り新しい情報が見えてきません。

     

    「これは大体知っているな」「なんかこれは聞いたことある」と思ったものは、脳は学ばないということです。脳の仕組みとしては過去の記憶と照合して似たようなものがあれば知っている情報としてスルーしてしまいます。自分にとっての今回の学びで得たいことは何だろう?そこに意識を集中しない限り、自分にとって価値ある情報が入ってくることはありません。

     

    理想的なのは自分の「ゴール」にロックオンすること!

     

    では、自分の〝何に〟ロックオンすると良いのでしょうか?

     

    それは、ゴール(自分がなりたい自分像)です。

     

    自分が望むゴールは自分にとって必ず重要なものですから、その重要なゴールにロックオンすることで、ゴールに関係する情報をどんどんどんどん脳が認識してくれます。そうすることで、これまでスコトーマに隠れて全く見えなかったゴール達成の方法が、ゴール設定をすることによってまさに出て見えるようになってくるのです。ゴールを達成するための必要な情報のスコトーマが外れてどんどん見えてくるようになります。

     

    ロックオンする対象をゴール(自分がなりたい自分像)に設定するからこそ、今この現時点では見えなかった情報が必要な情報がどんどん見えるようになってくるわけです。それが本当の“気づき”というものです。自分のゴール達成のために価値がある情報は何だろう…自分のゴールに近づくために必要な新しい情報とは何だろう…ということにロックオンして、意識的に新しい情報を取り入れることが必要になります。あくまでゴールありきです。

     

    ビジネスで起こりがちな〝誤った〟ロックオン・ロックアウト

     

    あなたの会社には評論が好きな人や批評が好きな人はいませんか?そういう人はネガティブな部分ばかりを見つけます。良いところを見つけようとしません。「これは良くない、あれは良くないダメだ」と。ビジネスにおいてはよくあることでしょう。「課題を発見しよう」みたいなことです。組織内のダメなところをまず見つけよう、そしてそれを改善していきましょう…そういう取り組みがどこの会社でもあると思います。しかしそれだと悪いところばかりを見つけるマインドになってしまいます。そうではなくて、私たちは良いところ、ポジティブなところにロックオンして、逆に悪いところを隠していくというぐらいの方が良いわけです。そしてさらに良いところを良くしていくことの方が大切です。

     

    そうでなければ批評する人、人のダメ出しをする人、悪いところばかりを見つける人は、どんどんどんどんネガティブになってしまって、ポジティブな情報から素晴らしいアイディアを発見するチャンスすらも失ってしまうことにもなりかねません。ロックオンをする対象が間違っているわけです。

     

    やはりロックオンするのなら自分のなりたい自分(ゴール設定)にロックオンすると良いと思います。ゴールにロックオンすることで、まず情報が認識できるようになる。そしてその中から選択をする。選択をするので行動することができる。行動をするのでさらにゴール達成のために重要な情報がどんどん見えてくるので行動は加速していく…そんな好循環になっていくはずです。

    【文責:編集部】

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