「書くときはこの4つを意識せよ」という記事の中で、構成を考えてくださいとお伝えしました。
構成を考える余裕がないとき、考えても結論が出なかったときは、既にある「文章の型」を使うことをおすすめします。
日本を代表するマーケッター・神田昌典氏の著書『稼ぐ言葉の法則 「新・PASONAの法則」と売れる公式41』(ダイヤモンド社)によると、必要なのは「誰に」「何を」「どの順番で」伝えるかが大切で、「どのように」書くかは重要ではないそうです。
しかし、多くの人は「どのように」書くか、に気を取られているようです。
小手先の「どのように」書くか、というテクニックに惑わされては、伝わる文章を生み出すことはできません。
そればかりか、「どう書いたらいいのかわからない」という不安をぬぐうことができず、書く作業への心理ハードルを下げることはできないのです。
用意すべきは
「伝えたい要素」(前回までのお話で、伝えたいことの優先順位はついていますよね?)
と、それをより伝わりやすい順番に整える構成、つまり「型」なのです。
前述の『稼ぐ言葉の法則』では、
の順番に書くことをすすめています。
商品やサービスを売りたいときに使えますね。
シンプルで使いやすく、プレゼンや資料作成など幅広く活用できるのが「PREP法」です。
もう少し例を挙げましょう。『いい文章には「型」がある』(吉岡友治著 PHP研究所)という本では、文章の型を「主張型」「ストーリー型」「直感型」の3つにわけています。
これらは、多種多様に存在する「型」の数例です。
しっくりくる「型」が見つからなかったら、あなたが購読しているメールマガジンやwebコラム、ブログ記事などを参考にしてみてください。
ピンとくる記事があったら、書かれている内容を分解し、どの順で書かれているかチェックしてみてください。
例文:
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<アンケート実施期間:2019年9月30日(月)23:59まで>
分解後:
日頃のお礼
依頼内容
報酬
もう一度依頼
実施期間
この作業を繰り返すうちに、困ったときにサッと使える「型」のストックができます。
「“刺さる”記事は、こういう順番で書かれているのだな」と理解できるようにもなるでしょう。
自分にしっくりくる「型」を探し、それに沿って書き進めていきましょう。