現場主義を貫くスト☆スマ社長にとって、webサイトやSNS、メルマガ、ブログなどで「書く」という仕事はつきもの。
しかし、「ノリで書いてしまい、話が脱線してしまった」「書いているうちに誰のための文章かわかりにくくなってしまった」という人もいるのではないでしょうか。
今回は、文章を書く際に必ず意識していただきたい4つのポイントをご説明します。
私は普段ライターとして文章作成を生業にしていますが、クライアントと必ず確認するのが「読者の情報」です。
30代の子育て中のママ向けの文章と、40代の男性起業家とでは、書く内容や文章のトーンなどが同じでいいはずがない、ということはおわかりいただけると思います。
しかし、私の周囲の様子を観察してみると、読者がどういう人かを意識せず自分の書きたいように書き進めてしまう傾向にあると感じます。
読者を想定していないと、どうなるでしょうか?
消費者向けに発信するSNSなのに専門用語を使ってしまったり、女性向け商品の説明なのに強い表現を使ってしまったりしてしまい、読者に悪い印象を与えてしまう。
「こういう人に、こういうメッセージを伝えたい」という想いが文章から感じられない。
「自分はこの文章のターゲットではない」と読者に思わせてしまう。
できれば「東京都23区在住の40代男性。妻と小学生・幼稚園に通う二人の子との四人暮らし。年収は1000万円」などと読者を細かく設定するといいでしょう。
ターゲットに合致する知り合いがいたら、その人に伝えるように書くことをおすすめします。
読者ターゲットを決め、書きたい内容も決まったら、構成を練りましょう。
構成を考えておくことで、話の脱線を防ぐことができます。
個人的によく使う構成は以下のふたつです。
<構成1>
タイトル
導入文
伝えたいポイントその1
伝えたいポイントその2
伝えたいポイントその3
まとめ
<構成2>
結論
理由
理由を裏付ける事例や具体例
結論
前者の構成はこのスト☆スマ記事で、後者の構成は文章やプレゼンテーションの型として有名な「PREP法」です。
マーケティングの知識がある人なら、日本を代表するマーケッターのひとりである神田昌典さん提唱の「PASONAの法則」をご存じかもしれません。
商品やサービスを売るための文章なら、購買行動モデルに合わせて組み立ててみるのもおすすめです。
文章を書き終えたら、できるだけ「寝かせて」ください。
少し時間を置いてから自分の文章を読み返すと、誤字や脱字、表記ゆれ、「てにをは」の乱れなどが思いのほか見つかることがあります。
村上春樹氏のエッセイ『職業としての小説家』(スイッチ・パブリッシング)に、このような一文があります。
できれば半月か一か月くらいは作品を抽斗にしまい込んで、そんなものがあることすら忘れてしまいます。
「そんなものがあることすら忘れて」しまった原稿を引っ張り出してからは、何度も何度も手を加え納得がいくまで文章を整えていくのだそうです。
「そんなに悠長なことは言っていられない」という人は、一晩寝かせておくか、食事やコーヒー休憩などを挟んでから読み直してみましょう。
勢いに任せて書いた文章には、余計な言葉が多いものです。
余計な接続詞や大袈裟な形容詞、重複している表現などがあれば、ガンガン削って整えていきましょう。
例えば
ここ数年のジーンズは、脚の形にぴったりと沿うようにフィットしていて裾もキュッと細いものが主流だったと思われる。
だから、流行りに合わせて、私も今まで所有していたジーンズを処分し、新しいジーンズに買い替えた。
だが、某アパレルブランドのCMによれば、太めでゆったりとしたジーンズをまた販売しているらしいという。
したがって私は、今持っている細身のジーンズは、再びブームが来るまでとっておこうと思う。
という文章があったとします。不要な表現を削ってみます。
ここ数年のジーンズは、脚にフィットしていて裾も細いものが主流だった。
流行りに合わせて、私も今まで所有していたジーンズを処分し、新しいものに買い替えた。
だが、某アパレルブランドのCMによれば、ゆったりとしたジーンズをまた販売しているらしい。
今持っている細身のジーンズは、再びブームが来るまでとっておこうと思う。
スッキリとわかりやすい文章に仕上がりました。
いきなり良い文章を書こうとしても、そう上手くはいかないものです。
「あとで時間をとってきれいに仕上げればいい」と思えば、文章に対する苦手意識を少しは減らせるのではないでしょうか。
「自分の文章力を高めたい」と思ったら、まずこの4つを意識してみてください。