伝えたいことを伝わりやすく書く。それが文章の基本です。しかし、少しの工夫で文章をより魅力的に仕上げることができます。
今回は、そのコツをいくつかご紹介します。
これをお読みのあなたは、こんなメルマガを受け取ったことはありませんか?
例:
スーパーのPOPや商品ラベルなどによく見かける「レタス農家○▲さんが育てたおいしいレタス」「青森県の□×さんが栽培したこだわりのりんご」のような、作り手の顔が見える手法と似ていますね。
そのような「人の気配」は読み手に安心感・信頼感・親近感を与え、それらの感情は読み手である顧客の心を動かします。
購入や申込などのアクションにつながるのです。
逆に、そのような感情を軽視していると、頑張って文章を書いても望ましいリアクションが得られないかもしれません。
「シズル」とは英語でsizzleと綴られ、油で揚げ物を揚げたり、鉄板でお肉を焼いたりしたときのジュージューという音をあらわす擬音語です。
今や、美味しそうな様子を伝える表現全般に用いられています。
こうした「シズル」を伝えることは、読み手の心理に大きな印象を与えます。
例:
どちらが美味しそうでしょうか。
例:
どちらのほうが、レタスのみずみずしさを感じられるでしょうか。
こうしたシズルは、商品やサービスの良さを伝えるのに効果的に用いられます。
もちろん、食べ物以外のことを伝えるのは難しいと思います。
その場合はシズルでなくても、その商品の重さ軽さ、硬さ柔らかさなど、実際そのものに接したときあなた自身が受けた感覚を、そのまま伝えることが肝心です。
伝わりやすい文章を書くには、五感を研ぎ澄まさなくてはならないのです。
「書く準備はできているけれど、自分の表現力に自信がなくてなかなか筆が進まない……」という人は多いのではないでしょうか。
表現力を磨くには、語彙力を高めて「同じことを別の表現で言い換える」練習をすることです。
例:
ビジネス書→ビジネスパーソンがこれからの成長のためにひも解く指南書/ビジネスにおける最新のノウハウが書かれている書籍 など
ひとつのことをさまざまな表現で書いてみることです。これを繰り返すうちに、表現力が鍛えられていきます。
これは、難解に思える言葉を多用し文章を飾ろうとしてしまいがちな人にも効果があります。
「簡潔かつ伝わりやすい文章」を心がけ、ひとつのことを端的に、きちんと表現できるようになることがカギです。
普段からさまざまな文章に触れて表現力を習得していくのもいいですし、語彙力に関する書籍を参考にしながら表現力を高めていくのもいいでしょう。
とっさに出てくる語彙力・表現力には限りがありますが、ごろからひとつのことをあらゆる言葉で言い表すクセをつけていれば、表現の幅が広がります。
気になるコツがあったら、ぜひトライしてみてください。