「最近仕事ばかりで休めてない。たまには温泉でも浸ってゆっくりしたい」
「家族と一緒に温泉旅行に行きたい」
「肩や腰の疲れがひどい。温泉で癒したい」
……そんな忙しい社長さんのために、仕事の疲れも吹き飛んでしまうような温泉を紹介します。自然の中にあり、効能が高く、温泉で治療する湯治もされている東北の温泉を厳選しました。
目次
私は学生時代に全国の秘湯を回りましたが、その中でとても印象に残っており、泉質が良かった東北の温泉を選びました。
ズバリ、秋田の玉川温泉、宮城の遠刈田温泉、青森の酸ヶ湯温泉の3つです。
ひとつひとつ特徴と楽しみ方を紹介していきますね。
秋田県の十和田八幡平国立公園の中にある玉川温泉。湧き出るお湯の量は毎分9000リットルで、一カ所から湧き出る量だと日本一だそうです。スゴイ量ですね!
源泉は98℃の熱湯で、pH1.2と高い酸性の温泉です。ラジウム放射で高い効能でも知られ、高血圧、動脈硬化、婦人病、神経通、皮膚病、ぜんそくなどに効能があると言われています。
特に、がん患者の方に有名な温泉でもあります。末期がんで医者から見放された患者さんたちが最後の望みをかけて、長期滞在する湯治宿としても有名です。医学的には効果が証明されてはいませんが、数々の報告例もあり奇跡の湯とも言われています。
もちろん、一般的な方も楽しむことができます。日帰り温泉も宿泊することも可能です。私は日帰り入浴をしましたが、他の温泉とは明らかに違う泉質と感じました。周りの雰囲気も通常の温泉地とは明らかに異なります。温泉から出たあとは、一日中身体が温まっており、玉川温泉の泉質の凄さを実感しました。
季節は、マイカーで行くなら雪のない5月~8月がおすすめです。どうしても雪景色を見たい方は、雪道の装備をして行くか、田沢湖からのバスを利用するのも良いでしょう。
駐車場に着いたら、まずは絶景の地獄谷を楽しんでください。「はるばる、すごい秘湯にきたな~」と非日常感を感じること間違いなしです!
噴出孔からお湯が沸き出る源泉「大墳(おおぶき)」で、お湯の量に圧倒されます。一カ所から湧き出る量は日本一ですからね。地球のマグマを感じることができます。
自然の景色を充分に堪能したら、玉川温泉の宿の温泉に入りに行きましょう。
長期滞在の湯治客がメインなので、いろいろな決まり事があるので、大人しく従います。たとえば、慣れるまでは長湯が禁物で、3~5分入浴したら同じ時間浴槽から出て休む、などがあります。決まり事を読んでいるだけでも、本当に温泉の効果がすごいと感じてきますね(笑)
源泉100%の浴槽、源泉50%の浴槽などに分かれているのも特徴です。源泉を感じたい方は、源泉100%で泉質を肌で感じるのがオススメです。肌への刺激を考えて、温度は39℃とぬるめになっています。まずは、徐々に慣れたいという方は、源泉50%などの薄めのお湯から入るのが良いでしょう。
入ってみると玉川温泉の泉質のすごさを実感できると思います。時間的に余裕がある方は、すこし足をのばして、十和田湖や奥入瀬渓流も合わせていくとさらに大自然を感じることができるでしょう。
宮城県蔵王町にある遠刈田(とおがった)温泉。宮城蔵王のスキー場からも近い温泉地です。
400年の歴史があると言われます。発祥は、岩崎山の金を掘って財を成した金売り橘次が、金山を発掘中に温泉を発見したことだそうです。もともと金山があったということで、金運が上がりそうですね!
遠刈田温泉は、足腰の病に効くと言われています。その理由は、むかし大うなぎが大ガニとの戦いに敗れ、切られた尾っぽがこの地に流れ着いたという伝説に由来するようです。足腰とのつながりはイマイチ伝わりませんが(笑)
源泉の温度は68℃で、pH7.0の中性の温泉です。神経痛、関節痛、五十肩、動脈硬化、皮膚病などに効能があると言われています。
もちろん宿泊宿もありますが、共同浴場「神の湯」がおすすめです。
刈田嶺神社の近くにある「神の湯」は、かけ流しの温泉です。外には無料の足湯もあり、朝からにぎわっています。
無料の駐車場に停めて、歩いてすぐのところにあります。
共同浴場なので、決して大きい浴場ではないのですが、清潔に保たれています。何よりかけ流しの温泉なので、泉質が良いです。入浴後、しばらく身体があったまるので、入ってみるとわかると思います。シャンプーやタオルなどは無いので、持参するか購入する必要があります。
近くの刈田嶺神社の里宮での参拝もおすすめです。趣のある神社で、刈田岳の山頂にある刈田嶺神社の奥宮と対になっています。かつては蔵王権現を祀り、蔵王の地名の由来になった神社でもあるそうですので、合わせて行きたいですね。
温泉に入った後、こじんまりとした温泉街をゆっくり歩くのもおすすめです。地元の人の温かさにも触れられるかもしれません。蔵王の御釜も近く、素晴らしい景色なので、合わせて行くと思い出になるでしょう。
「酸ヶ湯(すかゆ)温泉旅館」は、青森県の八甲田山の中にある温泉宿です。昭和29年に全国の温泉のモデルケースとして、国民保養地第1号になったそうです。版画家の「棟方志功」やプロスキーヤーの「三浦雄一郎」も好きな温泉としても知られているようです。
歴史は300年以上だと伝わります。発祥は、次のようなエピソードが伝わっています。
ある狩人が鹿を捕り逃がし、3日後に同じ鹿を見ました。
しかし、傷を負っていたはずの鹿が元気に走っていました。狩人は不思議に思い、辺りを調べたら、温泉が湧いている事を発見。
この温泉に薬効があることを知り、「鹿の湯」と名付けました。
その後、“しかのゆ”が“すかゆ”に変化したそうです。源泉が酸性だったので、酸ヶ湯という漢字を当てたようです。
源泉は48-64℃で、pH1.7という酸性の温泉です。神経痛、リウマチ、皮膚病、婦人病、胃痛などにも効能があり、湯治もできる温泉です。
大浴場の「ヒバ千人風呂」という大きなお風呂があります。千人くらいは入れそうだ、ということでこの名前がついたそうです。実際、千人は無理でしょうが、160畳の広さなのでかなり広いですね!
さらに特徴的なのが、男女混浴であること。湯船に浸かってない時はお互いが見えないように工夫されていますが、混浴です。むかしは混浴が当たり前だったそうですが、今では珍しいので、非日常感が味わえますね。
混浴はすこし抵抗が…という方には、小浴場の「玉の湯」があります。こちらは泉質が違う白濁したお湯ですが、ゆっくり浸かることができます。
強い酸性の温泉なので、くれぐれも目に入ると染みますので注意してくださいね。逆にいうと、それだけ効能があるということですが。
青森のねぶた祭りのある8月に酸ヶ湯温泉を訪れるのもおすすめです。東北4大祭りを巡るのも思い出になるでしょう。
東北の秘湯を3つ紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
行ってみたい温泉がありましたら、ぜひ時間を作って足を運んでみてください。間違いなく非日常感を感じられるはずです。
温泉に入ることでの効能はもちろんありますが、大自然の中で過ごすだけでもリフレッシュになりますよね。今回は、日帰りできる温泉を選んでご紹介しましたが、もちろん温泉宿で泊まってゆっくり過ごす事もできます。
その方が、より温泉で疲れが癒されてリフレッシュされると思います。新事業のアイデアが温泉のように沸き出てくるかもしれませんね。
合同会社オリオン・ヒルズ代表
不動産賃貸業、貿易事業に従事。
本年夏に夫婦で沖縄移住予定。
「世界で見つけたビジネスモデル」
http://orionhills.com/