以前、「16時間の空腹」でカラダはどう変わる? 『「空腹」こそ最強のクスリ』でご紹介した「睡眠時間8時間+8時間」の計16時間何も食べないというプログラム。記事の中で、「ライター自身も実践している」とお伝えしておりました。
実践開始から10日ほど経過した今、実際にどう身体が変化したのでしょうか?
実践したのは、下記2パターンの空腹時間設定。
こうしてみると「16時間って、意外とあっという間」という感じがしませんか?
昼食をとってから夕食までは、それまで通り。間食もとっていました。しかし、空腹時間を設ける前と比べて体重マイナス2kgのダイエットに成功していました! 以前悩まされていた胃もたれや胸やけの症状もありません。
これは個人的な感想ですが、前の食事から16時間空けていると、食事再開後にずっしりと食べ物がおさまっている、という感覚が強烈にあります。「もう何も食べられない……」「昼にしっかり食べたし、夕食は控えめでいいかな……」という気分になるのです。毎日その繰り返しですので、知らず知らずのうちに夕食の量も減っている気がします。
睡眠を含める16時間の空腹プログラムは、「ハードな糖質制限は面倒」「好きな食べ物を我慢するのは嫌。でも美容や健康のために体重を落としたい」「無理せず健康を維持したい」という人にぴったりかもしれません。
とはいえ、昼食をとるまでの「ラスト1時間」に感じる空腹は、慣れないと結構しんどいもの。お腹が空いて仕事に集中しにくかったり、何か口にしたくなったり、ということがあります。
本書では、空腹時間にとってもいい食べ物について
を挙げています。また、甘い炭酸飲料が飲みたい場合は、血糖値が上がらない人工甘味料を使用したゼロカロリーの飲み物をすすめています(私の場合、ただの炭酸水でお腹を膨らませて空腹をしのぎました)。
ナッツ類が良い理由には、不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維が含まれていること、前回の記事でご説明した「オートファジー」を助ける不飽和脂肪酸も含まれていることなどがあるそうです。「長時間何も食べない」ということに慣れていない、口さびしくなってしまう、何か食べないと仕事に集中できない、という場合には、ナッツ類を上手く活用するのがいいかもしれません。「ナッツ類が苦手」「アレルギーがある」という人は、生野菜サラダやチーズ、ヨーグルトで空腹を抑えましょう。
ライターの仕事はデスクワークがほとんどで、運動不足に陥りがちなのも個人的に悩みのひとつでした。現在は、週2回のスポーツジムでのトレーニングも並行しておこなっています。メニューは、下半身強化をメインにした筋トレ20分+トレッドミルによる有酸素運動30分。「無理せず続けられるのはこのくらいかな」と思って設定したメニューなのですが、空腹時間を設けて身体が少し軽くなったせいか、運動にもより力が入るようになりました。
結果が数字にあらわれると「もう少し頑張って肉体改造してみよう」という気持ちになるもの。運動とあわせて「16時間空腹」をもう少し続けてみて、自分のコンディションにさらなる変化があるかどうか観察していきたいと思います。