「運動がなかなか続かない」「自宅でできるトレーニング方法はないだろうか」「誰でも手軽に始められる運動法が知りたい」という方は多いことでしょう。今回は、売上35万部を突破した人気の書籍を図解入りでさらにわかりやすくした『図解でわかる 下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』(中野ジェームズ修一著/大和書房)をご紹介します。
中野ジェームズ修一氏といえば、青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導を担当しており、トレーニングやランニングの著書を多数出版していることでも知られています。その中野氏によると、「筋肉をつけるメリット」として以下の4つが挙げられるのだそうです。
ではなぜ下半身に筋肉をつけるといいのかというと――
という3つの理由があるといいます。
そして本書では、下半身を強化するための筋トレ法だけでなく、その効果を高めるための2つの大きなポイントが紹介されています。
紹介されている下半身トレーニングの中身そのものは、フロントランジや片足でおこなうスクワットなど、自宅ですぐにでもできそうなものばかり。しかも、たった2種類の筋トレを継続的に実施すればいいというものです。しかし、1種類につき20回を1セットとして2~3セット、というのは「地味にキツイ」という印象。ここまで書けば「継続できるのか不安」という方もいるかもしれません。実は、この克服法についても書籍で触れていましたので後ほどご紹介しますのでご安心を。
筋トレ法だけでなく、筋力の低下とともに衰えがちな柔軟性を高めるためのストレッチ法が紹介されているというのも本書の特徴。下半身の柔軟度セルフチェックと、それにあわせたストレッチ法の説明もあるというのがうれしいところです。身体の固くなっているところを、その箇所に合うストレッチで柔らかくしていくことで、怪我を防ぎながら正しい姿勢に整えていくことができるのだそうです。
読み進めていくうちに特に気になったのは、筋トレやストレッチだけでなく、普段の生活を見直すポイントがたくさん散りばめられている点。まさに「ダイエットの常識・非常識」を教えてくれるのです。
例えば「炭水化物はダイエットの敵ではない」という項目。サラッとではありますが、「炭水化物を抜くことで体内の水分量が減るのであり、脂肪そのものが減っているわけではない」としているのが興味深いです。また、疲れには「肉体疲労」と「頭脳疲労」の2種類あるそうで、頭が疲れているときに体を動かすとかえってスッキリするといいます。「疲れているので今日は運動を休もうかな」と思っていても、その疲れが頭の疲れかどうかを見極めてみることで運動の継続につながるかもしれません。
もうひとつご紹介したいのが、人は「続かないのが当たり前」だという点。それまでの習慣にすぐ戻ってしまう傾向があり、新しいことを継続するのが難しいのが当然なのだそうです。ですから、「自分は何でもすぐに挫折してしまう」「三日坊主で運動が続かない」と落ち込む必要はありません。ちょっとサボってしまったら、また始めればいい。そのようにして成功体験を積み上げていけば、自己肯定感が必要以上に低下することもなくなり、自然と運動の継続につながるのです。自分のサボり癖にクヨクヨしてしまいがちな人にとって、この言葉は励まされますね。
鍛えることでさまざまなメリットがある下半身の筋肉。私も本書で紹介されている筋トレやストレッチを実践してみて、若々しいボディを目指していこうと思います。
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