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  • ASEAN諸国が台頭する今、
    日本はいつまで先進国であり続けられるのか?
  • ASEAN諸国が台頭する今、
    日本はいつまで先進国であり続けられるのか?

    2019/06/27  海外進出

    成長したければ、生き残りたければ、ベトナム・ホーチミンに着目せよ! の記事や海外進出するならASEANへ インドネシア進出編の記事でご紹介したように、ASEAN諸国が台頭してきています。昭和にあった高度成長期の日本と似た状況が、新興国(かつては後進国)と呼ばれている国々で起こり始めているのです。単純なタイムマシン経営はできませんが、成長著しい国に注目し進出することは、日本企業が今度も成長する上で必然といえるでしょう。

     

    進出先として有望で、超富裕層が増え続けるベトナム

    今、日本で進出ブームになっているのが、ベトナムとフィリピンです。ベトナムの特徴は、「安定した経済成長」と「増え続ける超富裕層」にあります。

     

    ベトナムは、リーマンショック以降の10年間、毎年6%以上の経済成長率を続けており、この数値はASEAN諸国のなかでも安定していると言えるでしょう。ベトナムの人口は、2019年の時点ではまだ1億人を超えていませんが、2020年代には突破する見込みです。内需が増え続ければ、今後も安定した成長を続けられる可能性があります。

     

    また、ホーチミンでは超富裕層(住居以外に資産3000万USドル超を保有する人)の数が急速に増えており、2026年までに170%(過去10年と合計して540%)の割合で増加する予測もあります。この超富裕層は、購買意欲も高く、日本などへの海外旅行などにも積極的です。ベトナムとの接点を持ち、成長を続けるベトナムのみなさんとの交流を早い段階で始めることは、日本企業にとっても大きな意義があると思います。

     

    さらに、日本貿易振興機構(ジェトロ)が行なった調査によると、すでにベトナムに進出している日本企業の65.3%が、ベトナムでの事業で収益を上げているといいます。70%の日本企業がベトナムでの生産や事業を拡大する計画があるそうです。ベトナムは、日本企業にとって有望な投資先になっています。

     

    2億6000万人以上の人口を誇るインドネシア

    最近は、ベトナムやフィリピンが日本企業の進出先として注目されていますが、その前はインドネシアやシンガポールが人気の進出先でした。特にインドネシアは、2億6000万人以上の人口がおり、中国、インド、アメリカに次ぐ世界第4位の総人口です。経済力と人口は密接な関係がありますから、進出先(投資先)として注目されるのも当然といえます。ASEAN諸国のなかでも、その人口は圧倒的です。

     

    イギリスの不動産コンサルティング会社・ナイトフランク社が発表した「The Wealth Report 2018」によると、インドネシアの富裕層は以下のようになっているといいます。

     

    資産5000万USドル以上を有する人口

    2012年:1,080人

    2016年:1,050人

    2017年:1,160人

    2022年:1,930人

    2012年から2017年にかけて:7%増

    2016年から2017年にかけて:10%増

    2017年から2022年にかけて:66%増

     

    この数値がどこまで正しいのかは不明ですが、特に2017年から2022年にかけての増加率が尋常ではありません。この調査方法の信ぴょう性はさておき、インドネシアが成長著しい国であることは間違いないでしょう。

     

    ASEAN諸国以外にも新興国は成長し続けている

    ASEAN諸国以外にも、経済成長を続けている新興国はたくさんあります。インドやバングラディッシュなどの経済成長も著しいですし、IT化も急速に進んでいます。インドやバングラディッシュは、優秀な経営者やエンジニアも多く輩出し続けるでしょう。

     

    新興国以外にも、IT・フィンテック・ブロックチェーンなどの分野ではバルト三国のエストニアが有名ですし、ユニコーン企業もエストニアから生まれていますね。また、すでに先進国と呼ばれている国々も、新興国ほどではないですが経済成長はジワジワ続けています。日本のようにマイナス成長が長く続く国の方が稀で、これが20年、30年続けば、ボディーブローのように後から効いてくるわけです。

     

    デフレ大国の日本はすでに、物価の安い国になっています。海外からの観光客は増え続けていますが、それは日本の物価が安いからという理由もあるでしょう。安い割に品質は高く、町もきれいで治安も良い。となれば、観光地としては最高ですよね。物価だけでなく、人件費も安いので、モノづくりやシステム開発の分野でも日本は重宝されています。必ずしも「日本の技術や品質が世界最高レベルだから」という理由で発注されているわけではなく、「安い割に品質がそこそこ良く、納期を守るから」という理由もあるようです。

     

    一見すると、ASEAN諸国の方々はダラダラと過ごしているようにも思えますが、当然ながら優秀な経営者や技術者、労働者の方も多くいます。そして、ハングリーさを持ち、成長意欲旺盛です。10年後、20年後も今のような経済成長を続ければ、成長意欲の低下した日本はあっという間に追い抜かれるでしょう。今はまだ、幸い日本に対して敬意を持ってくださる方が多いです。敬意が失望に変わらないうちに、ASEANなどの新興国の方々と親交を深め、ともに成長し合いたいですね。

    この記事を書いた人の情報
    nakajima
    中島 宏明(なかじま ひろあき)

    2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

    2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

    マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
    https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency


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