企画書について抑えておくと役立つポイント
企画書と言えば、現在ではパワーポイントなどのようなプレゼンテーション用ソフトで見やすく作り、印刷してまとめる、というのが主な手法かと思います。文字の色付けなどはもちろん、グラフなども取り入れやすいため、たくさんの人が利用しているかと思います。それは言い換えれば、現在は文字だけの企画書はほとんど見なくなった、ということでもあります。
ビジュアル重視のものになると、とても見やすく、企画の中身も良いように錯覚してしまうことも多いです。また反対に、企画を見せたお客様などからは、中身が弱いなど、痛いところを突かれる可能性もあります。さらには、企画書を書いている自分自身が、ビジュアルにこだわるあまり何が言いたいのかわからなくなり、まとまりがないものになってしまうこともあります。
「見た目ばかりにこだわらず中身を良くしろ」と言いたいわけではなく、やはりある程度の文章のレベルがあって、そこで見やすさを整える、というのがベターだということです。
文章の論理性をアップする
言うまでもないことですが、まずは文章を書いて、それからビジュアルを整えるようにしましょう。実は、論理性がなく、何が言いたいのかわからないような文章でも、ビジュアルに凝ったものになると不思議にも良い感じに見えて、いわば「誤魔化す」ことが可能なのです。特に書いている自分が気づきにくく、それをもとに提案、プレゼンすると周りから突っ込まれたり、自分が慌てることもあります。
目的を紙にまとめてみると、企画の目的や相手となるターゲットがくっきりとしてくるように、最初に文章としてまとめて、整理してからビジュアル面をこだわることで、伝わりやすい企画書になるのです。
この時の文章は、メモ書きや参考程度のものではなく、しっかりと主語と述語がはっきりとしている、企画書に使える文章を作ってください。メモ書きのように箇条書き程度にすると、結局わからないまま文章が組み上がり、前述のような誤魔化した企画書になりやすいので、きちんとした形で書くようにしてください。
グラフや動画などを入れて、様々なものでアピールするため、30枚を超えそうな企画書だとしても、文章にまとめればせいぜい1枚や2~3枚程度には収まるはずです。それ以上になると、企画が整理できていないとか、無駄なものが多く、見るほうも疲れるものになっているはずです。企画書である以上、書いてある文を目で読むか、プレゼンを聞くものですので、きちんとした文章になっていることが、一番大切なことと言えます。