仕事のマンネリ化
新入社員の頃には、自分にしかできないような仕事を、いつかやりたいと願っていたかもしれません。しかし仕事は、1年目から自分のイメージしていたようには進まないもので、毎日の仕事に追われる生活が現実かもしれません。
最初の1年目は少しずつ仕事にも慣れてきて、だんだんとミスも少なくなり、1年目の終わりにはだんだんと自信が持てるようになってくるかもしれません。2年目になると、まだまだ分からない事もありつつ、後輩ができるため教育まで行わなければならないので、仕事により忙殺されていくことになります。
3年目になると、後輩の教育も一段落し、さらに仕事の内容にも精通して、かなりの分野において自信を持ち、実績も付いてくるかもしれません。4年目ともなると、取引先からも信頼されるような存在になり、5年目には管理職待遇まで受けるような方もいます。
しかし、そんな時にふと、新入社員の時に抱いていた「自分にしかできないような仕事をしたい」という気持ちが宙に浮いている状態のままであることに気づくかもしれません。確かに仕事は上手にこなせるようになってきて、会社からも、後輩からも、取引先からも信頼されるようになってきたものの、なんとなく虚しいという気持ちを抱く事もあるかもしれません。熱意を抱いて仕事を始めたにも関わらず、すでに惰性で仕事を続けているように感じる事もあるかもしれません。
マンネリを打開する企画
そんな仕事に対して虚しさを感じたり、惰性で行っているように感じたりした時には「企画」を考えることが最も良い解決策となります。企画は仕事のマンネリ化や虚しさを打開する、最も良い方法です。
仕事には遊び心を示すような場所がほとんどありません。もちろん、仕事は遊びではないため、遊び心を示すような場面がないのは当たり前ですが、企画は「遊び心」を思いっきり出すことのできる唯一の分野です。遊び心から始まる企画は、自分だけが楽しいだけではなく、新たな企画の元に他の社員やお客様まで楽しい思いをすることができます。加えて「新企画」がヒットするなら、会社にとっても大きなメリットともなるでしょう。新しい企画の多くは「遊び心」から始まるものです。
仕事が習慣や惰性で進んでしまっている場合は、仕事を本当に楽しめる「企画」に挑戦するようにしましょう。
ある企画に携わる方は「企画は仕事をする上で最高の遊びである」と述べています。
確かにこの言葉の通りであり、確かに惰性や習慣で行う仕事の中で、企画は沙漠の中のオアシスのような存在です。
もちろん会社を変革するような企画を考えることができれば、それにこしたことはありませんが、すぐに大きな企画を思いつくことはないかもしれません。
しかし誰でも、ほんの少しの「企画」を考えることはできるはずです。
例えば、これまでの仕事の中でルーティーンのように続けていた仕事のやり方を、効率的になるように工夫してみることも、ほんの小さな企画と言えます。
このちょっとした変化が、会社のルーティーンの中に取り入れられるなら、自分の仕事の効率は少しだけ良くなり、「良くなった」という小さな満足感を味わう事もできるでしょう。
そして、その方法に従って仕事を行う他の社員たちも、これまでよりも少しだけ仕事が楽になるでしょう。
そんな小さな満足感を「企画」を通じて味わう事ができます。
こうした仕事の中の遊びを繰り返し行っていると、いずれ大きな遊びも行えるようになり、結果として会社にとって大きな力になるビジネスパーソンになることができるでしょう。
まさに新入社員の頃に抱いていた、自分の理想としていたビジネスマンの姿です。
習慣や惰性によってマンネリ化しているワークスタイルの中で、積極的に企画していく事で、社会の中で新しい価値を作り出していきましょう。