ビジネスマンとして必要なスキルをどれくらい持っているのか。これもまた、とても大切な部分です。無いものは無い。そう自覚することによって見えてくることはとても多いです。
誰もがスーパーマンではない
理想を言えば、何を頼まれても人より確実に、そして大きな効果をもたらしてくれるようなビジネスマンでありたいと誰もが思っていることでしょう。ですが、現実的には「人それぞれ」という言葉もあるように、誰もが何でもできるものではないのです。むしろ何かしかできないという人が多いのではないでしょうか。これだけは人並みにできる。これだけは自信がある。
そう思える部分はあるものの、すべてをこなせると言う人は中々いないのではないでしょうか。そこでチェックリスト化が役にたちます。物事をチェックリスト化することによって、自分は何ができるのか。何ができないのか。これが分かるのです。
何ができて何ができないのか
チェックリストを作り、自分のスキル等を当てはめてみることによって、自分には何が足りていないのかが見えてきますし、何ができるのかも分かります。これらを情報共有すれば、例えばプロジェクトの際のメンバー選定でも有効活用できるのではないでしょうか。また、自分自身のレベルアップにも繋がります。「これはできない」と思われるのが嫌だから、できるようになる。意地を見せることによって、スキルアップを果たす人も出てくるかもしれません。能力は天性のものもありますが、努力によって身につけられることもたくさんあります。
チェックリストを作成した時には、「できる」とは言えなかったことも、チェックリストに入れることができなかったからこそ、自分自身を磨いてできるようになるのであれば、何ら問題ありませんし、自己のスキルの向上に繋がるのであれば組織としても大歓迎なのではないでしょうか。
共有意識にもなる
チェックリストは各々のスキルだけの問題ではありません。例えば職場でチェックしておくべきものをチェックリスト化しておけば、誰もがチェックできます。知っている人だけができるものではなく、誰もがチェックできるようになるのであれば会社としての財産と言っても良いのではないでしょうか。その日にすべきことは何か、必ず見ておくべきこと、注意しなければならないこと。これらがチェックリストにあれば、組織の中でどうすべきなのかと言うことも見えやすくなりますので、より良い組織へと成長していくのではないでしょうか。
これは身近な所でも見られます。スーパーやコンビニなどの掃除です。掃除したらサインする。これは、トイレを利用する際、お客と言う立場であっても見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。特に複雑なルールではなく、掃除したらチェックする。これだけなのですが、チェックリストを見れば、最後に掃除をしたのは誰なのか。最後に掃除をしたのはいつなのか。これが分かるのです。
もしもですが、このチェックリストが無かったら、掃除をしたのかどうかを確認するために、わざわざ誰かに確認を取らなければなりません。確認を取られた相手とて把握していない可能性もありますので、誰が掃除をしたのかを確認するだけで職場のリソースを費やすことになってしまいます。
ですがチェックリストさえあれば、見るだけで分かりますし、さらには直近だけではなく、記録が残っている部分はすべて誰がいつ掃除をしたのかも分かりますので、責任の所在が明確にもなりますし、しっかりと掃除ができているのかの確認にもなります。このように、チェックリスト化することによって、社内の余計なリソースを削減できるのです。