何かを組み合わせるのはサービスを考える上で当たり前のことなのですが、その際に考えるのはやはり「出来そうなもの」なのではないでしょうか。やはり現実というものがありますので、「明らかに無理」と思われることは考えないでしょう。そうなると、どうしても誰が考えても同じようなアイディアしか出てこないものです。そこで全く関係ないものを「強制的に」組み合わせてみるのも良いのではないでしょうか。
全く関係ないものだからこそ
全く関係ないものを組み合わせる。ともすれば「非常識」「突拍子もない」と思うかもしれません。会議の意味があるのか?とおもうかもしれません。ですが、そこでも前向きに考えることでいろいろなことが出てくることでしょう。
「非常識」だと思うことを前向きに、そして真剣に考えることによって、実は案外普通に出来るということに気付かされるかもしれないですし、ちょっとした工夫で出来るようになるかもしれないのです。知識が入ると、ましてや自分達が専門的に扱っているものであればあるほど「常識」が分かりますので、突拍子のない意見は出ないものです。だからこそ、「強制的に」考えるのです。
強制的に。それもテーマ
強制的にテーマを出す。例えば自動車とお菓子。この二つを上手く組み合わせろと言われても、そもそもお菓子をどうするのか、一般的に考えたらお菓子を食べやすくするためにケースを用意するのか、といったことしか考えられないのではないでしょうか。
自動車メーカー側の会議なのか、はたまたお菓子メーカーサイドの会議なのかによっても発想そのものは変わってくるのですが、この二つのテーマを真剣に考えることで、お菓子や車の関連性とはまた違ったものが生み出されるかもしれません。何かを試そうと思ったことによって、まったく新しい発想そのものが生まれる可能性もあるのです。つまり、突拍子のないことを真剣に考えるのは、決して無駄なことではないのです。むしろそこでどれだけ話題を広げられるのかが、会社としてのバイタリティーに繋がるのです。
テーマ次第で更に可能性は広がる
どのようなことを話すのかもまた、とても大切ではあります。そのためにはテーマの選定がとても大切になってくるのは言うまでもありません。テーマ次第で話は広がることにもなりますし、逆に尻すぼみになってしまうことも考えられます。関連性があまり見受けられないものや相反するものなど、普通に考えたらあまり結びつかないようなものを挙げることによって、思いもよらない議論を生み出すことにもなるのです。それだけテーマの選定はとても大切なのです。
また、テーマの選定以上に大切なことがあります。それは会議の際、否定をしないことです。突拍子のないことを話しているのは誰もが分かっているのです。そこでネガティブな、否定的な意見ばかりが出てしまっては意味がありません。ポジティブに考えるからこそ見えてくるものもあるのです。
否定的な意見ばかりが出るようでは、このようなテーマで会議をする必要性がありません。
客観的に考えたら「意味のない会議」だと思われても仕方ないテーマですが、だからこそ常識では考えられない何かが生み出されるかもしれないのです。その可能性を考えず、何もかも否定するようではダメだということです。
つまり、そのような会社は常識の中のものだけしか生み出すことが出来ない会社になりますので、新しいサービスが出ても結局は後追いになるしかないのです。自分達で何かを生み出すことが出来ないのは、アイディア不足ではなく、否定的な精神にあると気付かされてくれるのもまた、このような突拍子のないテーマの会議の醍醐味なのかもしれません。