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  • 今日から「完璧主義」を捨てよう! 『心をとらえる60の法則』 (マーク・レクラウ著 弓場隆訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン)
  • 今日から「完璧主義」を捨てよう! 『心をとらえる60の法則』 (マーク・レクラウ著 弓場隆訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン)

    2019/06/13  マネジメント

    「結果を出す」ことに必死な上司・リーダーは、どうしても部下の欠点に目を向けがち。そして「完璧」を求めようとして、部下を叱責します。しかしこれは自分で自分の首を絞めているようなもの。なぜなら「人間関係の良さ」こそが、ビジネスの結果にも結びつくからです。

    (徳本昌大氏のブログ「毎日90秒でワクワクな人生をつくる」掲載文を再編集)

     

    見るべきは部下の「強み」だ!

    もしあなたが相手に完壁を求めるタイプなら、人間関係でたえず大きないらだちを感じることになります。なぜなら、そんな高い基準を満たせる人はどこにもいないからです。完壁主義は人間関係の大敵だといえます。完壁主義者は相手をいつも批判しがちです。配偶者や友人、同僚に完壁主義を押しつけると、問題は悪化します。相手に完壁であることを期待すると、必ず失望することになります。そして最悪の場合、相手を受け入れることができなくなります。(マーク・レクラウ)

     

    私たちはいつも、周りの人の〝欠点〟が気になります。特に上司になると、部下の欠点ばかりに目が向き、イライラすることが増えます。マーク・レクラウは本書『心をとらえる60の法則』の中で、「完璧主義は人間関係の大敵」だと述べています。部下の欠点を許せないと、自分の感情を悪くするだけでなく、最終的にはチーム運営に支障をきたし、組織を弱くしてしまいます

     

    上司には、部下の欠点ではなく「強み」にフォーカスする姿勢が欠かせません。相手に完璧を求めるのをやめ、部下の強みを見つけ、何人かの強みを組み合わせることで、チームは力を発揮します。

     

    自分にも相手にも完壁であることを期待してはいけません。常に最善を尽くすことを心がけているかぎり、たとえ完壁な結果が得られなくても、ある程度のレベルで満足することが大切です。そうすれば、仕事でもプライベートでもお互いに幸せな気分で過ごすことができます。

     

    強みを引き出すことで、相手も自分に自信を持てるようになります。相手の長所に目を向けることで、人間関係の良い組織になります。そんな組織は、人の欠点を見るのをやめ、メンバー全員で最善を尽くすことを意識するのです。

     

    部下にポジティブに話しかけよう

     

    話し方は心の持ち方に大きな影響をおよぼします。実際、悲観的な話し方をする人は、楽観的な話し方をする人よりはるかに悪い経験をする傾向があります。これは最新科学の知見ではなく、誰もがふだんの生活で経験していることです。現実を直視しましょう。悲観的な話し方をする人より楽観的な話し方をする人と一緒にいるほうがずっと楽しく過ごすことができます。

     

    愚痴や不平ばかりの職場が楽しいはずがありません。上司の愚痴ばかり聞かされていたら、間違いなく部下の生産性は下がってしまいます。「愚痴はお互いの時間を盗む」と考え、封印するようにしましょう。

     

    不幸なことに、感情と言葉は伝染しやすいものです。上司の不平不満は伝染し、職場の空気は暗くなります。自分の感情をコントロールし、ポジティブな話を心がけることで、チームの雰囲気を明るくするようにしましょう。そのために必要なのが、部下の強みを見つけ、部下を「ほめる」こと。ほめられることで、部下は自己重要度が高まり、アウトプットの質を高めることができるようになります。

    部下の生産性を高める=結果を出す組織になるためには、まず上司が自分の態度を変えることから始めるべきでしょう。

     

    まとめ

    部下に完璧を求めると、イライラが増え、職場の雰囲気を悪くしてしまいます。部下の力を引き出すためには、欠点ではなく彼らの強みにフォーカスし、強みを掛け合わせるようにしましょう。リーダーは不平不満を言うのをやめ、部下をほめることで、チームを強くできます。

     

    「問題の先送り」がトラブルを招く

    多くの人は自分が抱えている問題を解決しようとせず、問題から逃げるために膨大な時間と労力を費やしています。しかし、問題について不平を言うばかりで、それを解決するために努力しない人と一緒にいても楽しくありません。たいていの場合、そういう人と付き合うとストレスがたまります。あなたはそういう人にならないために、自分が抱えている問題を迅速に解決するよう努める必要があります。問題から逃げても意味がありません。なぜなら、いくら逃げても、問題は追いかけてくるからです。(マーク・レクラウ)

     

    さらに上司・リーダーに必要なことは、「問題の先送り」をしない、ということ。

    私たちはついつい問題の先送りをしがちです。しかし、これを続けていても、なんの得にもなりません。逆に問題の先送りを続けることで、自分の貴重なエネルギーや時間を無駄にしてしまいます。問題から逃げても、また同じような問題があなたに襲い掛かってきます。この嫌なループから抜け出すために、その問題に正面からぶつかるべきだと著者はアドバイスしています。

    確かに、多くの優秀なリーダーは、問題をその場で解決するようにしていますね。

     

    問題は「学習と成長のための機会」と捉えて、すぐに解決するようにしましょう。問題が起こったら、原因を紙に書き出し、自分の頭を整理する。頭に浮かんだ人に連絡し、相談すると物事が良い方向に動き始めます。1人で悶々と悩むのをやめ、誰かに相談するようにしましょう。自分のモヤモヤを吐き出すことで、自分の気持ちを変えられるメリットもあります。

     

    幸い、私にはたくさんの相談相手がいますが、人脈を広げるうちに大抵の問題を解決できるようになりました。以前は問題を抱えると先延ばしをしていましたが、今は自分のコンディションを保つために、すぐに周りのプロフェッショナルに相談するようにしています。この習慣によって、私の生産性は一気に高まりました

     

    批判者を自分の味方に変える方法

    誰かに批判されたら、謝罪をして相手の見解に共感を示しましょう。そうすれば、相手も謝罪をして、あなたの見解に共感を示してくれるはずです。批判されても上手に受け止めるすべを身につければ、どんな人でも味方につけることができます。それはまるで魔法のようです。

     

    トラブルの多くは、人間関係から起こります。周りの人から批判されたり、ネガティブな言葉をかけられたら、一旦それを受け入れましょう。批判された時には、相手に感謝の言葉を伝えるようにする相手の批判をアドバイスと捉えると自分の成長の機会を得られます。批判された相手に共感を示すことで、自分の味方を増やせるのです。

    視点を変えて、問題に向き合うことで、結果を良い方向に変えられます。

    相手の批判を受け入れ、共感を示すことで、相手はあなたのために動いてくれます。自分のマインドセットを変え、サポーターを増やすことで、結果を出せるようになるのです。

     

    人生では次から次へと問題が発生します。大切なのはその問題にどう対処するかということ。私たちは過去の失敗から多くの教訓を学んでいます。その知識と体験によって、次の失敗を防いでいます。優秀なリーダーは、問題から逃げるのではなく、解決する習慣を身につけているのです。

     

     

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    この記事を書いた人の情報
    徳本昌大
    徳本 昌大

    複数の広告会社でコミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、取締役や顧問として活躍中。インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO/Iot、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役/みらいチャレンジ ファウンダー他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数。
     サードプレイス・ラボのアドバイザーとして勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。
    https://tokumoto.jp/

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