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  • 帝王学からみるマネジメント 良きリーダーには良き社外取締役が必要
  • 帝王学からみるマネジメント 良きリーダーには良き社外取締役が必要

    2019/08/31  マネジメント

    「良いリーダーとは? 」「良い社長とは? 」「良いマネージャーとは? 」そんな自問自答をする経営者の方も少ないと思います。なかなかコレ! という答えは出ませんよね。今回は、リーダーシップ論やマネジメント論ともいえる現代の帝王学についてご紹介します。

    帝王学の三原則とは

     

    帝王学とは、王家や皇帝、伝統ある家系などの特別な地位の人が、幼少期から家督を継承するまでの特別な教育のことをいいます。一言で表すと、「人の上に立つ人のための哲学」といえるかもしれません。

     

    個人的な考えでは、人や会社の役職には、役割があるだけで上も下もないと思うのですが、ここではわかりやすく「人の上に立つ」と表現します。

     

    帝王学には、三原則というものがあるそうです。

     

    (1)原理原則を教えてもらう師をもつこと

     

    (2)直言してくれる側近をもつこと

     

    (3)よき幕賓をもつこと

     

     

     

    引用元:『戦場に向かうリーダーが持つべき8つの常識(プレジデントオンライン 2017.05.02)

     

    「原理原則を教えてもらう師」は、今でいえばメンターやコーチが該当するでしょう。いつの時代でもどんな場所でも通用する、普遍的なことを教えてくれる人のことですね。

     

    「直言してくれる側近」は、今でいえば社長の右腕や執行役員(COO)、あるいは身近な友人が該当するかもしれません。周囲をイエスマンばかりで固めたら、新しい風は吹きませんよね。

     

    「よき幕賓」は、今でいえば社外取締役やアドバイザーのことです。

     

    プレジデントオンラインの記事によると、

     

    「幕賓」(ばくひん)とは、出仕することを好まず、一種の浪人的風格と気骨をもった人物のことで、現在で例えるなら、「顧問」「社外重役」であり、「パーソナル・アドバイザー」のこと。中国の代表的な兵法書『六韜三略』(りくとうさんりゃく)に、帝王たるもの、一流の幕賓を得るためには爵禄(地位とお金)を惜しむな。かといって、爵禄で釣ろうなどと思ってはいけないと書かれています。矛盾しているようだが、これが幕賓に対するけじめであり礼儀だったのです。

     

    それだけに、幕賓が何人いるかが、帝王の器量をはかるメルクマール(指標)となっていました。

     

    とあります。良き帝王には良き幕賓が必要ということですね。

     

    マネジメントは現代の帝王学

     

    三原則から解釈すると、良き帝王(リーダー)には、「普遍的なことを学び、人の意見をしっかり聞く力」が重要ということになりそうです。頭でっかちでは意味がないので、あとは実行力ですよね。

     

    世の中には、マネジメント論やリーダーシップ論に関する本や情報が溢れています。しかし、「身近に尊敬できるマネージャーやリーダーがいっぱいいます」という人とはあまり出会えません。どちらかといえば、上司の愚痴の方が多い気がします。学んでばかりで行動に表せないと価値がないですからね。口だけ素晴らしい人はたくさんいます。

     

    ドラッカーは、マネジメントの役割とは「組織が果たすべきミッションを達成すること」「組織で働く人たちを活かすこと」「社会に貢献すること」の3つであるとしています。

     

    会社のミッションは社長一人では達成できませんし、一緒に働いてくれる人たちを活かせないと、ミッションを達成して社会に貢献することもできません。リーダーは人に動いてもらってなんぼのところがありますから、やはり帝王学は大切ですね。

     

    軍師としての社外取締役

     

    天下人となった秀吉に、竹中半兵衛と黒田官兵衛という両兵衛がいたように、経営者やリーダーには軍師が必要です。社外取締役やアドバイザー、顧問など、呼び名はさまざまですが、良き相談役のことですね。

     

    「本音を話せる」「盲点に気づかせてくれる」「視野を広げてくれる」など、良き相談役の条件は人によって異なりますが、経営者やリーダーにとってありがたい存在でしょう。

     

    社外取締役は、簡単になれるわけではありませんが、経験を活かせば決して不可能ではありません。他の人が経験していないような独自の経験であれば、それが強みになりますよね。

     

    私の場合、学生時代の映画製作の経験や美術史などの知識、求人広告制作事業を立ち上げた経験、バリ島での生活やアパート事業の経験、暗号通貨(仮想通貨)の投資経験など、切り口がいろいろあり、それが今に活きてきているように感じます。

     

    一見するとあまり脈略のない経験ですが、それを活かせるかどうかは考え方次第です。独自の経験は、気づいていないだけでだれしもしているはずですから。

    この記事を書いた人の情報
    nakajima
    中島 宏明(なかじま ひろあき)

    2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。

    2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。

    マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
    https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency


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