代用出来ないのか。この点は様々なことで考えるのではないでしょうか。特にコストダウンを考えた時、安くなるもので代用したいのはビジネスマンであれば誰もが考えるのではないでしょうか。また、ビジネスシーンだけではなく、何か代用出来るものがないのかを考えることにより、視野が広がる可能性もあります。
固定観念の打破
何かで代用すると言うことは、現状を打破することと言っても過言ではありません。例えば現在の通学や通勤手段。おそらく最短ルートだったり、料金的に最も安いルートにしている人だったりが多いかと思いますが、一度まっさらな気持ちでどのようなルートがあるのかを考えてみるのも良いでしょう。
バスを途中で使ったら実はもっと早く行けるようになったとか、遠回りだと思っていたルートにした方が、実際には接続が良いので早く到着することが分かるケースもあるでしょう。また、自分が決めた時よりサービスも進化するものです。すると、「ベスト」だと思っていたことが、知らず知らずのうちにベストではなくなり、あまり良い手法ではなくなっている可能性もあります。
発想の展開もあります
代用を考えることによって、発想の転換を生み出すことが出来るかもしれません。例えば自動車を持っているものの、代用を考えたらカーシェアリングが思い浮かび、ふと実践してみたら想像以上に良いし、コストダウンにもなるという話はよくあります。これはカーシェアリングだけではなく、どのようなサービスにも言えます。
近年勢いを増しているMVNO（Mobile Virtual Network Operator）もその一つです。かつて携帯電話といえばDoCoMo、Softbank、au。事実上この三択でした。ですがMVNOの登場により、いわゆる「キャリア」と呼ばれている昔ながらの業者だけではなく、いろいろな業者を選べるようになりました。それまでのキャリアの料金設定ですと、どうしても割高でした。
特にそこまでスマートフォンを使うわけではなく、たまにLINEで連絡を取ったり、SNSを使ったりするだけの人にとっては割高感が半端なかったものです。そこでMVNOです。MVNOの登場により、スマートフォンの月額料金を大幅に圧縮することが出来るようになりました。
あまり使わない人だけではなく、自宅や職場ではWi-Fi環境があるのでめったにキャリアの回線を使わない人にとっては、MVNOで十分です。他にも排気量の大きな車から軽自動車に変えることによって税金や保険、燃費が安くなったので維持費の負担が大幅に軽くなったという人もいるでしょう。また、サービスを利用する側だけではなく、サービスを提供する側にとっても代用を探すことによって、大きなメリットがあります。
サービス提供者側にとっての「代用」
高いと思っていたものの、食材の代用品を探していたら良いものを見つけられたので、より安い価格で料理を提供出来るようになる。結果、利益率が高まる可能性もあります。このような話は他にもいくらでもあります。むしろ、代用品を探して如何にコストダウンするのかこそ、経営者にとっての腕の見せ所でもあります。
一方で、代用品の質が悪く、以前とは似ても似つかないものになってしまったら利用者からの支持を損ねることにもなりかねません。サービス提供者側にとっては「あまり変わらないだろう」と思ったので安価なものに変えたら、実はそこが商品の人気のツボでもあったので、人気が低下すると言うこともあります。コストダウンは大切ですが代用品を使うのであれば、本当に「代用品」となるのかや、変えても人気や支持に支障をきたすようなものではないのかなどもあらかじめチェックしておきましょう。
