人それぞれ持っている特性や能力が異なるわけですから、得手不得手があって当然です。
仕事をする上で、あらゆる情報を獲得することは非常に重要なこととなりますし、情報を頭に詰め込むことができるというのはビジネスにおいて非常に有利に働く能力ではありますが、このインプット作業が苦手であると感じている社会人の方も少なくはないでしょう。
そんな人たちに、おすすめのインプット法があります。この方法を実践することによって、もしかしたら、仕事の効率がだいぶよくなるかもしれません。仕事の効率が良くなれば仕事量が増え、成績や業績もアップさせることができるでしょう。
インプットへの苦手意識がなくなるところまで到達すれば、もう成功は目の前に、そんな状態になる可能性も出てきます。今すぐに実践し、その効果を感じ取ってみてください。
全てを覚えるのではなくポイントを押さえることが重要
インプットが苦手な人の特徴として、単に記憶力がないのではなく、全てを丸々頭に詰め込まなければならないと考えている傾向があるようです。そんなことは、よほどの高い記憶力を持った超人でなければ無理でしょう。
人の脳には容量がありますから、それを超えるような物事を一気に詰め込むのは困難です。であれば、必要な情報だけを脳に取り込むことができれば、効率よくインプットすることができると考えることができます。
読んだ本の全てを覚えようとするのではなく、誰かが言っていたことの全てを頭に入れようとするのではなく、必要な部分を抜き出し、大事なポイントだけを押さえることを心がけてみましょう。
そして、それを手帳でもノートでもいいので書き留めておくこと。こうすれば、本当に重要な要素だけをインプットすることができるようになります。
本当に重要な要素だけをインプットできれば、それは容易には忘れることはありません。もし忘れてしまっても、手帳などに書き留めてあるわけですから、それを見返せば、その記憶が蘇るでしょう。いずれ、手帳など開かなくても頭の中に自然に浮かんでくるようになっているはずです。
この手法を取り入れると、情報を得るのが非常に楽になります。必要な部分だけに意識を集中させればいいわけですから、常に気を張らずに済み、ストレスもたまりにくくなるでしょう。
この手法や考え方はコミュニケーションでも役立ちます
誰かとビジネスの話をするとき、その内容全てがビジネスに関わっているとは限りません。ビジネスに関わっている会話の中でも、本当に重要で忘れてはならないことは、ほんの一部であることがほとんどです。
人とコミュニケーションを取るときも、何が重要で、何がそこまで重要ではないのかの選別ができるようになるでしょう。ポイントを押さえる習慣をつけることで得られる効果はこのような点にもあります。
相手にとっても、「ここだけは忘れないでもらいたい」と感じながら話す部分があります。それを覚えておくだけでいいんです。もちろん、手帳などに書き留めておけば完璧。
ビジネスに関わっている・いないの話をしましたが、ビジネスに直接関わっていない話であっても、相手が暗に「ここは強調しておきたい」と思っているであろう部分がわかれば、それを重要なポイントと捉え手帳などに書き留めておく、しっかりと脳にインプットしておくといいでしょう。
ビジネスとは無関係なたわいない話の中で、例えば、「私は甘いものに目がないんですけど」などという会話があれば、それをインプットしておき、次会った時に甘いものでもお土産で渡せば、それがビジネスへの成功と繋がることは間違いありません。
他の会話の内容はたとえ忘れてしまったとしても、コミュニケーションの中で重要だと思われる箇所さえおさえておけば、このような効果が得られるのです。
インプットの効果を強めるために最適な行為とは
インプットは、上で説明したように、要所を抜き出しポイントとなる部分にフォーカスしたり手帳などに書き留めたりすることで上手に行うことができるようになります。
それと同時に試してもらいたいのが、インプットしたものをすぐに行動に移してみること。
インプットした内容にもよりますが、もしすぐに吐き出せるようであれば、それを行動に移し実践してみてください。とにかく素直に表に出してみること。そうすることで、より強烈にインプットすることができるようになります。
子供の時にみんな経験する計算ドリル、あれはまさにインプットしたことを表に出す作業です。あれだけ繰り返せば嫌でも計算方法を覚えるはず。学んだことを素直に表に出している成果です。
大人でも、そして仕事をする上でもこれは同じ。「この方法がいいらしい」と情報を得たら、それを手帳に書き込むとともに、すぐに実践してみる。「このノウハウを試してみてください」と言われたら、それもすぐに実践してみる。
ダメならやり方を少し変えて、時に自分に合うようにカスタマイズしながら、あるいは別の方法と組み合わせながら実践してみる。
この繰り返しの行動によって、インプット効果を高めるとともに、ただインプットするだけでは意味のない方法論などを仕事に生かし、結果や成果へと繋げていくことができるのです。
