行動に移せるかどうか、これが仕事の成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。スタートしなければ仕事は完了しませんし、スタートさせれば、それだけでも必ず完成へと、つまり成功へと近づくことができるのです。
それでも、どう行動に移せばいいのかわからない人は多いでしょう。
行動に移せない人などいません。もしそれで悩んで足踏みをしているのであれば、それはあれこれと余計なことを考え過ぎていて、行動すべき事柄が整理できていないだけではないでしょうか。
行動に移すために強く意識したいことや、具体的に何に取り組めばいいのかを説明していきます。一つ一つを確実にこなしていけば、「行動できる人」となることができ、仕事の成功へと近づくことができるはずです。
「始めること」を優先させるために仕事を細分化
大きな目標がない人は、まずはそれを決めます。その大きな目標を達成するためには何をすべきか考えていきましょう。今すぐに始められる事柄まで、できるだけ細分化するのがポイントです。
細分化をすれば、必ず始めることができます。つまり、行動に移せるということ。
営業マンがいたとしましょう。「契約を獲得するぞ」と目標を立てたとします。しかし、少し漠然としていますよね。行動ができる人であれば、この程度の目標でもすぐに行動に移すことができるでしょうが、なかなか行動に移せない人は、この目標を小さな行動へと細分化する必要があるのです。
契約を取るためには、アポを取らなければなりません。そのためには、まずは電話をかけることから始めることになるでしょう。リストアップから始める人もいるはずです。アポを取っても、プレゼンをしたりアピールしなければならないわけですから、そのための資料や書類、台本などを作成する必要も出てきます。
このように細分化をすれば、まずすべきことがわかってくるでしょう。もう行動するしかありません。やるべきことが明確になってきているわけですから、すぐにでも動き出すことができるはずです。
自らに課した仕事は「始めること」を強く意識しよう
仕事というのは、何よりもスタートを強く意識すべきです。普段行動できないと悩んでいる、仕事の成功が遠いと感じている人であればあるほど、「始めること」を意識しなければなりません。
その理由はとてもシンプルで、最初にも説明したように、スタートしなければ仕事など完了することがないからです。もちろん、成功もありません。
「始めたこと」に対して、自分を評価してあげるようにしてください。そんなことで自分を褒めるのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、仕事においてモチベーションはとても重要な要素です。
細分化した行動をスタートさせた自分を褒める癖をつけるだけでも、次の行動に手が出しやすくなるはず。そうやって次々と行動に出ていけば、やがて1つの仕事を完了させることができ、また次の仕事でも同じように小さな作業をスタートさせ、こなし続けていけば、やがて大きな成功へとつながっていくことは疑いの余地がありません。
仕事ができない人は、自らに高いハードルを用意し、それを飛び越える勇気が出ず、「始めること」そのものから逃げる傾向があります。また、そのハードルを越えようとスタートは切るものの、どう越えたらいいのかわからない人も多いでしょう。
だからこそハードルを下げるために行動を細分化するのです。そして、そのハードルを越えるために切ったスタートそのものを評価してあげるのです。
始めることに慣れてください。そうすれば、次々と仕事を片付けることができる人になれるでしょう。
仕事も目標も紙に書き出し手を加えていく
大きな目標も、そして細分化した作業も、必ず紙に書き出しておくこと。そして、それを常に見られるようにしておくこと。これも重要なポイントとなるので必ず実践しましょう。
もしその紙に書かれている作業を始めたら、その部分に色を塗るなどし、また、始めた日時などを書き込むなどして、それが一目でわかるようにしておいてください。
仮にその作業が終わらなくても、それはしょうがありません。もし終わらなかったのであれば、それも一目でわかるように色を変えながら印をつけておきましょう。
こうすることで、何をスタートさせ、どの作業を完了させ、どの仕事が終わらなかったのかなどがすぐに把握できます。当然、人の心理として、「もっとたくさんの作業をスタートさせなければ」とか、「もうちょっと作業をたくさん完了させないと」などと思うはず。それがモチベーションとなるのです。
また、時間の使い方も上手になるはず。「今日はあと何時間残ってるから、この作業をスタートさせて、あの仕事を完了させたい」などと考えられるようになれば、相当な行動量・作業量をこなすことができるようになっているのではないでしょうか。
誰でもできる作業ですし、どのような仕事に携わっている人でもできることなので、是非、試してみましょう。試すだけでも成功に近づくことができるのですから。