生きているわけですから、誰にでも「やりたいこと」くらいはあるはずです。仕事でやりたいことがある人もいるでしょうし、プライベートでやりたいことがある人もいるでしょう。
人生を豊かにし楽しむためには、そのやりたいことをどれだけ実現させられるかが鍵となるのかもしれません。やりたくないことしかやらない人生なんて、誰だって嫌ですよね。だったら、やりたくないことばかりをやることに慣れるのではなく、やりたいことをやれる人生に自らの手で変えていく必要があります。
「やりたいこと」を実現するための方法は、意外とシンプルなものなのかもしれません。その1つをここで紹介していきます。
「やりたいこと」で紙を埋めることから始めよう
言葉にすると夢は叶う、という話やエピソードを聞いたことがあるでしょうか。聞いたことはあるけど、それは夢を叶えた人のみが語れる、言ってみれば綺麗事だろうと、そう考える人もいるかもしれません。
確かにそういう側面もあるでしょう。夢を叶えているからこそ、「夢は叶う」などと言えるのです。
しかし、言葉にすると、夢が叶うかどうかはさておき、行動は変わります。行動が変われば、これまで出てこなかった成果も出てくるでしょう。それを積み上げていけば、やがて成功や夢の実現が見えてくる。これは決して綺麗事ではありません。なぜなら、言葉として表に出すと、脳がそれに反応し、目的のために動く動力となってくれるからです。これはやってみればわかること。
ということで、早速、「やりたいこと」で紙をいっぱいに埋めてみましょう。口から出さなくても、文字で書いても同じ効果が得られます。仕事でもプライベートでもなんでも、とにかくやりたいことを書きなぐってください。
ここで言う「やりたいこと」とは、目標や夢などのこと。人生を豊かにするために必要なことです。年収を目標にしてもOK。昇進を夢にしてもいいですね。結婚や新しい車を買うことを紙に書いてもいいでしょう。英会話の習得、国家資格試験に合格なども、立派な目標であり夢となります。
紙に書くと、自分の頭の中が透けて見えるような感覚に陥るかもしれません。これはしっかりと頭の中が正されている証拠、その「やりたいこと」をやるための脳に変わってきている証拠です。
「やりたいこと」から見えてくる「やるべきこと」
さて、「やりたいこと」を書いただけで終わりではいけません。これなら子供でも簡単にできてしまいます。大事なのは、ここから。
やりたいことを紙に書きなぐったら、そこから見えてくる「やるべきこと」を書いていきます。これは書きなぐるよりも、また別の紙を用意し綺麗に書き直した方がいいかもしれません。「やるべきこと」は行動に移さなければならないことですから、落書きのようではチェックもしづらくなってしまいます。
ポイントは、なるべく多くの、そして、できるだけすぐに着手できる「やるべきこと」を見出すことです。
上でちらっと触れた「英会話の習得」であれば、「英会話学校を調べて申し込む」という作業は「やるべきこと」になりますし、「すぐに着手できること」にもなりますよね。
年収を上げたり昇進を目指すなら、そのために必要な成果や業績を具体的に書き出し、その成果や業績を達成するためにはどのくらいの期間でどのようなことをしなければならないのかを詳細に紙に書いていきます。もちろん、すぐに着手できるところまで細分化し書いていくのがポイント。
「やるべきこと」が見えてきたら、あとはそれをやるだけ。とても簡単です。やるべきことが見えているのにやらないなんてナンセンス。そんな人は夢など掴めるわけがありませんし、「やりたいこと」もできるわけがありません。
「やるべきこと」の始まりと終わりもチェック
上の作業を徹底的に行い「やるべきこと」が見えてきたら実際に着手していきますが、もしそのやるべきことを始めたら、必ず紙に印をつけておきましょう。蛍光ペンなどを使って塗りつぶす形にするとわかりやすいかもしれません。いつ始めたのかも書き記しておくこと。
また、そのやるべきことが終わったら、それも蛍光ペンの色などを変えて塗りつぶしておくか、「完」や「済」などと文字で書き、終了した日時も合わせて書き込み、それが一目でわかるようにしておいてください。
やるべきことなのにやっていないことが、この作業により見えてきます。「早く着手しなければ」という気持ちになるでしょう。これが、紙に書き出すことの効果。
人は、視覚的な影響を非常に強く受けるため、紙に「やるべきこと」を書き、それができているかどうかが一目でわかる状態にしておくと、どうしても「できていないことをしなければ」という心理になるのです。
このような心理になることができれば、もう「やりたいこと」は確実に実現へと向かっています。いずれ、実現するでしょう。
この作業やここで言っていることが綺麗事ではないと、その時にハッキリとするはずです。