あなたは大きなゴールを持っていますか?
それはビジネスの分野だけになっていませんか?
大きなゴールを、ビジネスや仕事に限らず自分の人生のあらゆる方面で複数設定しましょう。
そうしないと、どこかで歪みが生まれ、エネルギー不足になってしまうかもしれません。
コーチングでは“出来る限り大きなゴールを設定するのがとても大切”です。
大きなゴールを設定することで、大きなエネルギーが生まれてきます。
コーチング理論、そのすべてはゴール設定から始まります。ゴールとはいわゆる目標や夢などという意味と同じと捉えていただいて構いません。
「現実味のあるゴールを設定しましょう」と書かれている自己啓発系の書籍がよくありますが、コーチング理論からすれば全く間違っていると言えます。
達成方法がわからない高いゴール設定だからこそ、エネルギーが出てきます。
達成方法がわかる少し先のゴールからはあまりエネルギーが生まれません。現状とゴールの距離があればあるほど、エネルギーが生まれるということです。
当然ながら、心の底からやりたいこと、誰が止めてもやり続けるというレベルのゴールの方がエネルギーが出てきます。
ゴールは自分で設定することが大切です。人から言われたことをゴールだと思っている場合は、大概の場合、言葉は悪いですが、何らかに支配された奴隷の人生を送ってしまいます。
自分の内側から出てくるやりたいことをゴール設定することが、とても重要です。
現状の外側のゴール設定をしましょうなどと良く言いますが、これを言い換えるなら、ゴールを設定した時点では達成方法は全くわからない、高いゴールを設定することが非常に大事です。
コーチングは自分自身の成長を促すツールです。
自分自身の成長を促す方向でゴール設定をしましょう。
人に評価されるとか、みんなが喜んだり驚いたりするのではないかとか、人の奇をてらったようなゴールではいけません。
自分の内側から出てくる自分のやりたいことと、しっかりと向き合うことがとても大切です。
中高生に〝将来なりたいもの〟を聞くと「正社員」や「公務員」と答えることが多いそうです。
それはどこかで「安定しているから、正社員や公務員がいいぞ」という大人の言葉を聞いてしまっているからです。
言いなりになるのではなくて、自分の内側から出てくるものをゴール設定することを抑えてほしいと思います。
また、少し意外に感じられるかもしれませんが、「年収」や、「社長になる」という目標は実はゴール設定としてふさわしくありません。
年収や、社長になるということは結果論です。
コンフォートゾーンの一つの要素であり、ゴール設定としては不適切です。
では本当に心から「年収」や「社長になる」という目標を持っている人はどうしたらいいのでしょう。
その目標を決して否定するわけではなく、もっと具体的な行動にまで深彫りして欲しいのです。
たとえば、「独立起業して、社長になって、一億円稼いで、こういう生き方をする」。
もしくは、「世界中を飛び回って、世の中に貢献するようなビジネスを立ちあげて、大成功する」などというレベルの、行動にフォーカスしたゴール設定をしていきましょう。
これも非常に重要なのですが、たくさんのゴールを設定してもらいたいです。
1個2個のゴール設定ではもったいないです。コーチング理論で言うとバランスホイールという概念があります。
人生のバランスを取るために車の車輪のように各方面にまんべんなくゴールを設定しましょう、というものです。
仕事、キャリア、お金(ファイナンス)で止まってしまう方も多いですが、家族、健康(体、メンタルヘルス)、社会貢献、趣味、生涯学習、などそれぞれのカテゴリーに1個ずつ設定したとしても、10個ぐらいのゴールは出てくると思います。
1個2個で満足せずに、各カテゴリーに設定しましょう。ゴールはたくさんあっていいということです。
今日ゴールを想像してワクワクするという状態だったのが、翌日になって全然ワクワクしないということも出てきます。
それは私たちの脳が毎分毎秒成長しているからです。
本を読んだり、人と会ったりして、新しい気づきにより成長していっているわけです。
これまでワクワクしていて重要だと思っていたものが、そうじゃないものが重要になってくることが、頻繁に起こります。
「朝令暮改」…つまり、“朝思ったことを夜には全然違うことをやり始める”…そのような感覚で、ゴール設定もどんどん見直しましょう。
だからこそ、ゴールは人に言わない方がいいでしょう。
ゴールを言ってしまうと「あれどうなったの?」と聞かれる可能性もありますし、“ドリームキラー”が現れる可能性も高くなってしまいます。
コーチングにおけるゴール設定とは、コーチングを取り入れた人生を送る人にとって、まさにはじめの一歩といえるくらい大事なものです。
ただし、そんなに深く考える必要はありません。意外だと思われるかもしれませんが、ゴールはコロコロ変えてしまってもいいのです。
ゴールがコロコロ変わってしまうことに違和感を感じて行動が止まってしまうより、ゴールを日々見直していくことの方が大切だと言えます。
120歳くらいまでは平気で生きられるという現代では、定年後の人生がとても長くなります。
たくさんのカテゴリーごとのゴールももちろん大切ですが、一生かけて追いかけられるような大きなゴールもぜひ考えてみてください。
【文責:編集部】