人のマネジメントって、本当に難しいですよね。
数ある経営課題の中でも、永遠に解決しない課題のように思います。
「良い感じに育ってくれたな~」と思うと、「辞めたいんです」と言われてしまったり…。「有望な人ほど辞めていく…なんでなんだ! 」と嘆く前に、できることはまだあるはずです。
「採用ができない」
「やっと採用したのに、すぐに辞められてしまった」
「一人前に育った頃に辞めていく」
そう嘆く社長さんは多いですが、選ばれる存在になる工夫をしていなかったり、働き続けてくれる環境をつくる工夫をしていなかったりします。
『優秀な若い人材を採用するためにできること』の記事でご紹介したように、
など、工夫できることはたくさんあるはずです。
人材不足といっても、
「(都合よく安い給料で働いてくれる)人がいない」
「(高い給与を払っても良いけど、経営や事業を任せられる優秀な)人がいない」
というのが実態ですから、そんな都合の良い人材も優秀な人材も、そもそも少ないわけです。
まずは、自分の会社を選んでくれたことに感謝して、心底相手を大切に思えるかどうかだと思います。
私も経営をしていた頃、ある社員から
「中島さんは厳しくて冷徹な人だと最初は思ってましたが、実は僕たちの成長や未来のことをちゃんと考えてくれている人だと後からわかりました」
と言われたことがあります。
こんなことを言われると、恥ずかしいですが嬉しいですし、そもそもなんで「冷徹」だと思われていたんだろうと思い、入社してくれたら最初に感謝や敬意、将来のことを伝えるように反省しました。
結局は、「一緒に働き続けたい」と思ってもらえるかどうかですね。
「一緒に働き続けたい」と思ってもらうためには、工夫や努力も必要です。
私がマネージャーやリーダークラスに伝えていたのは、
ということです。
褒められて怒る人はそうそういませんから、まずは相手の良いところを見つけて褒めること。
何度も褒めることで、相手に自分を認めてもらうこと。
社長やマネージャー、リーダーに必要なのは、そういった日々のコミュニケーションだと思います。
『コーチングスキルを活かしたマネジメントで人が辞めない会社づくりを』の記事でお伝えしたように、マネジメントにコーチングを取り入れる企業や、それをコンサルティングする企業やフリーランサーが増えてきています。
人材の問題は多くの企業で顕在化している問題ですから、さまざまなサービスや取り組みが行われていますね。
経験豊富な方であれば、『CHRO&CHOとしてハピネス経営を実現! コーチングスキルを習得して、引く手数多の社外取締役に』のように、社外取締役として活躍することもできるかもしれません。
本当は、社内にマネージャーを育成できる人材がいれば良いのですが、現実的には難しいですよね。
そんな場合は、単にマネージャー育成を外注したりセミナーに参加するだけではなく、その道に秀でた社外取締役を入れてみるのも一考の価値ありです。
一人の良きパートナーとの出会いで、会社経営はガラリと変わることもありますからね。
2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。
2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の会社の顧問・経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。
マイナビニュースでは、仮想通貨に関する記事を連載中。
https://news.mynavi.jp/series/cryptocurrency
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