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「現状」にとらわれないことの重要性

「現状」にとらわれないことの重要性

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どのようなビジネスにおいても、よほどの失敗をしていない限り「現状」を壊そうとはしません。言葉では「現状打破」とぶち上げるものの、中身をよく見てみると現状を少し変えただけ。それだけでは到底「打破」とは言えないのですが、あまり大がかりな変更はよろしくないという意思も働いていることでしょう。ですが、現状にとらわれないことこそ、より良いアイディアを生み出すための土壌でもあるのです。

現状にとらわれないから良いアイディアが出る

現状もまた、大切なものです。現在どのような状況なのかを客観的に考える。まずは自分達を知ることが一歩目ですが、いろいろなアイディアを出そうと思った時に、現状をベースに考えてしまうケースが多いので、結局の所、目新しい意見が出てこないのです。新しいアイディアをと思ったら、現状にとらわれることなく、自由な発想で考えるべきなのです。それによって、「ではどうすべきなのか」という点まで見えてくるようになるのです。

理想をどんどん挙げて行こう

とはいえ、「自由な発想」と言われてもそれが何を意味しているのか分からない人もいるはずです。自由にと言っても、あまりにも突拍子のない意見だと怒られてしまうのではないかと考える人がいても、決して不思議ではありません。そこでです。「自由」という言葉を「理想」に置き換えてみると良いでしょう。「理想」に置き換えることによって、「自由に挙げていけ」と言われるよりは少々範囲が絞られるのではないでしょうか。その一方、「理想」でもあるので、叶えられそうなものもあるのではないでしょうか。

尚、理想は多ければ多いほど良いでしょう。なぜなら、挙げられた理想が多ければ多いほど、それらを吟味することによって何が出来ることで、何が出来ないことなのかを判断出来るのです。「自由なアイディアを」と言われても、求める意見が出てこない可能性もあります。
それはそれで貴重なものではありますが、「理想を」と言われたら、例えば現状では出来ないことや、現状をプラスアルファすることによって叶えられるものも出てくるのではないでしょうか。

考え方次第ではありますが、「理想」を突き詰めつつも、理想と現状を上手くミックスさせることによって、挙げられた「理想」には届かないとしても現状よりも良いサービスが生まれるかもしれないのです。

理想じゃなくとも・・・

実は企業にとってあまり好ましくないものでも代用出来ます。それはクレームです。企業にとって、クレームはマイナスなもの、ネガティブなものだと考えてしまいがちですが、罵詈雑言ではなく、論理的なクレームの根底にあるのは「こういった理想を叶えてもらいたい」というものです。

つまり、会議でなかなか良いアイディアが出てこないで煮詰まっているのであれば、寄せられているクレームに目を通すのも有効なのです。厳しい声も含まれているかと思いますので、クレームを冷静に見るのは心にグサグサと突き刺さるものもあるでしょう。ですが、より良いものを生み出したいと考えているのであれば、クレームは大きな材料です。

クレームこそ、「自由な発想に基づく理想」が多々含まれているのです。しかも社員ではありませんので、第三者と言う、いわばある意味最も客観性を持った属性の人間が、自由に理想を語ってくれていると考えても良いでしょう。会議で良いアイディアが出てこないと嘆くくらいであれば、はじめからクレームをきいてどういった形でクレームの声に応えるのかを考えることもまた、結局は「理想を追う」ことと同義なのです。

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