マーケティングはとても重要なのですが、一方で心掛けるべきことがあります。闇雲に「マーケティング」という言葉を使えばよい訳ではないのです。
マーケティングの基本的な考え方
マーケティングには「4P」と呼ばれているポイントがあります。
製品（product）
価格（price）
流通（Place）
プロモーション（promotion）
すべてPで始まる単語が4つなので「4P」と称されています。これらこそ、マーケティングの基本と言っても良いでしょう。どのような製品を、どれくらいの価格でどのような流通に乗せ、どのようにプロモーションするのか。まさに「物を売る」がこれらに凝縮されていると言っても過言ではありません。これらを意識するだけでも、マーケティングが整理されていくでしょう。
どれか一つではなく、4つの視点
マーケティングで大切なことは、これら4つの項目をそれぞれ個別にチェックするのではなく、すべてチェックすることです。4つの視点からチェックすれば、企画や商品に対しての客観的なイメージがつかめるのではないでしょうか。ここで大切なことが、それら4つのポイントによってチェックした際、どれだけ現実味があるのかです。
企画するだけであれば好きなだけ出来るでしょう。考えるだけであればコストはかかりません。どれだけ大風呂敷を広げたとしても、特に困るようなことはありません。ですが、それらを実現させるためには現実的な視点も求められるのです。4Pは、それぞれ現実的な視点ですから、これらすべてで問題ないものであれば、すぐにでも製品化出来るでしょう。逆に4Pの視点で考えた時、「非現実的だ」と思ってしまうようなものは、現状では製品化したところで支持を集めることは出来ないでしょう。
企画でも大切です
これは企画段階・プレゼンテーションでも有効です。どのようなプレゼンテーションを行うのかはビジネスマンとしての力量が問われていると言っても決して過言ではありませんが、そこでどれだけのことが問われているのか。その際、現実的な視線でのプレゼンテーションの方が周囲としてもいろいろなことが分かるのではないでしょうか。
逆に現実的な視線のないプレゼンテーションの場合、聞いている側としてもピンときませんし、どれだけ言葉で説明されても「無理だろう」で終わってしまうでしょう。つまり、4Pは製品化だけではなく、その前のプレゼンテーションの段階でも気を付けることによって、より良い商品を生み出すことになるのです。あまりにも絵空事すぎるような話は、聞いている側としても集中力が散漫になってしまいますが、現実味のあるプレゼンテーションは興味深く聞いてくれるでしょう。
