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友人や知人の話は企画のための貴重なデータ

友人や知人の話は企画のための貴重なデータ

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日常の一コマは貴重なデータ収集の場面

仕事をする年齢になると、合コンや飲み会や食事会に誘われることもしばしばです。仕事が忙しくなると、誘いを避けてしまう方もいます。しかし合コンや食事会、飲み会には、出会いを求めていろいろな立場の人が集まっています。OLの方も入れば、事務職の方もいます。専門職の方もいれば、医療系の方もいます。もちろん出会いを求めて集まっているので、あまり仕事の話をすることはないかもしれません。

合コンで重要になるのは、仕事の話ではありません。合コンで仕事の話をする場合、多くの方は当日初めて会った人に、本心を語ることはありません。またこうした話題では、冷静に話そうとしてしまいますし、話を聞く側も少しかまえて話を聞いてしまうものです。個人的な話しになると、人は流暢に自分の感情を話すもの。この個人的な話しが、ビジネスパーソンにとって非常に重要な情報源となります。

これは食事会や飲み会でも、同じです。仕事の話しになると、どうしてもブレーキがかかってしまい、正直に気持ちを話せなくなってしまうものですが、個人的な話しになると急に流暢になる方がいます。例えば、家に居る時に妻の態度が冷たい、最近契約した保険があまり良くない、今度購入しようと思っている車についての話しなど、いろいろな話題が出てきます。

こうした話題が出た時は、合コンであれ、飲み会であれ、食事会であれ、聞き方を変更しなければなりません。ビジネスパーソンとして企画に役立てるためには、相談に乗ってしまってはなりません。相手の話しを属性として聞くこと、つまり情報収集の場として考える必要があります。

相手の話しを属性として聞く

相手は相談したいと思って、悩み事や自分が直面している状況を話してきています。友人として話しを聞くと、その悩みや状況に対して、どのように対処すれば良いのかを提案することになります。

例えば、「家に居る時に妻が冷たい」という相談を受けた時には、次のような返答方法をするかもしれません。「奥さんに最近プレゼントしたことある?」「何か怒らせるような事してない?」
「早めに謝罪した方がいいんじゃないの?」というようなアドバイスをするかもしれません。確かに友人としては、こうした返答は正解になるでしょう。

しかしビジネスパーソンとしては、この対応では失格です。合コン、飲み会、食事会で、個人的な話しをされた時には、相手を属性で判断しなければなりません。相手の性別、年齢、職種、収入、家庭環境、趣味、出身、家族構成を聞き出し、その立場の人が抱える問題や悩み、直面している状況はどのようなものなのか探っていきます。

つまり世の中の同じような年齢、性別、環境、背景、家族構成の人は、その友人と同じような悩みを抱えているという事です。これは製品やサービスを考える上で、最高のデータとなります。聞いた悩みを解決するためのサービスや商品を企画していくなら、当然対象となる方にとっては非常に有用なものとなりえます。これが相手を属性で見るという事です。

友人からすれば相談に乗ってくれているわけではないため、少しひどい対応かもしれません。しかし人の本音を聞ける機会は、生活の中でそれほど多いわけではありません。ですから優秀なビジネスパーソンであれば、この機会を逃すことなくデータを収集し、それを次の企画に活かすようにします。

例えば、食事会に5人の方が集まっているとします。自分以外の4人に1つの共通の質問をするなら、4人のそれぞれの立場や背景に基づいて、異なる答えを得ることができます。
自分の仕事が旅行会社勤務であれば、もし新婚旅行に行くとしたらどこに行きたいか、どんな旅行にしたいか、どれくらいの期間が良いかなどの質問をします。そのデータに基づいて、新婚旅行の企画を作るなら、同じような境遇の人のニーズをしっかりと掴むことができるという事です。

このように合コン、飲み会、食事会では、相手を属性として見て、情報収集の場所として考えることができます。率直な意見や感想を聞ける機会は、身の回りにはあまりないので、どんなに忙しくても積極的に参加するようにしましょう。少し難しいかもしれませんが、親身になって相談を聞くのではなく、情報収集のための場として考えるようにしましょう。

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企画入門

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