履歴書・職務経歴書(キャリアシート)を書いたら、次はいよいよ面接対策。保険営業マンへの転職を成功させるためには、どのような面接準備が必要なのでしょうか? 面接当日までに準備したい服装や持ち物、マナー、自己紹介、退職理由などについてご紹介します。
保険営業マンに転職するための採用面接のコツは?
『保険営業に転職するために必要な履歴書の書き方』の記事でご紹介したように、保険営業マンに転職すると活かせる経験やスキルは多くあります。
- 何らかの営業経験(個人営業/法人営業)
- 接客などの経験
- マネジメント経験
- サークルなどのリーダー経験
- コミュニケーションスキル
- 人脈構築スキル
- 段取り力
- 意欲や向上心
履歴書・職務経歴書(キャリアシート)には、これらの経験やスキルを重点的に書いてみてください。個人営業・法人営業を問わず、何らかの営業経験がある方であれば、実績やエピソードなどを書くのも良いかもしれません。人事・採用担当者は「一度会ってみたい」と感じるはずです。
書類選考を通過したら、次は採用面接です。
採用面接では、上記の中から自分の強みを説明すると良いでしょう。面接を突破できる可能性を高めてくれます。
履歴書・職務経歴書(キャリアシート)に経験やスキルを書くときもそうですが、曖昧な言葉を使うよりも、数字や固有名詞などで具体的に語った方が人事・採用担当者の方もイメージしやすくなります。
あなたの経験やストーリーを語ることで、あなたを採用して自社で活躍している姿を人事・採用担当者にイメージしてもらう。
それができれば、採用面接の成功確率はグッと高まります。
面接時の服装や持ち物、マナーはどうすれば良い?
面接当日は、どのような服装で臨むのが良いのでしょうか。
想像してみてください。
保険営業マンは、お客様の人生に寄り添う存在です。
真面目に真摯に誠実に、お客様の人生とお金のお話をするわけですから、マナーの面でも軽装でというわけにはいきませんよね。
真剣に人生やお金の相談をしたいと思っているのに、保険営業マンがTシャツ姿で現れたら、あなたならどう感じるでしょうか?
男性であっても女性であっても、原則的にはスーツで面接に臨むのが良いでしょう。
男性であれば、ネクタイも忘れずに着用してください。
真夏の転職活動はかなり厳しいものがありますが、面接直前まではネクタイ・ジャケットは手に持っておき、汗がひいてからネクタイをつけ、ジャケットを羽織るようにしましょう。
ネクタイは、顔に近く視界に入りやすいアイテムですので、色や柄なども気を遣う必要があります。マナー講師の方が仰るような過度な気遣いは不要だと思いますが、服装に気を遣うことは相手を気遣うことと同じです。また、ネクタイの色で面接官の方が受ける心理的な印象も変わってきますので、意識してネクタイを選んでも良いかもしれません。
例えば、青系統のネクタイであれば、知的で冷静な印象に。赤系統のネクタイであれば、情熱的で積極的な印象になります。やや安直な気もしますが、無意識レベルで相手に印象付けられるという意味合いです。
また、面接当日は、履歴書・職務経歴書(キャリアシート)の他に、メモ帳やボールペンも持って行くようにしましょう。
必要に応じて、メモを取ってください。メモを取ることで、面接官の方に熱心な印象を与えることもできます。その際は、100円均一のボールペンよりも、百貨店などで買えるしっかりとしたボールペンの方が印象も良くなります。また、契約時にお客様に書類を書いていただくシーンが多くある保険営業マンにとって、ボールペンは大切な商売道具でもあります。少し高価でも、質の良いボールペンを1本持っておくと良いでしょう。
自己紹介、退職理由…転職を成功させるために面接前に準備すべきことは?
採用面接では、必ず自己紹介を求められるはずです。人事・採用担当者の方の印象に残るよう、自己紹介の型をつくっておくと良いでしょう。
やってしまいがちなのは、大学や学校卒業から時系列で伝えてしまうことです。
人事・採用担当者の方が知りたいのは、あなたの人生のことではなく、「会社に入ったら活躍してくれるかどうか」や「自社に合う人材かどうか」という点です。
活躍してくれるかどうかは、経験やスキル、仕事への意欲などで判断しますし、自社に合うかどうかは、面接時の言葉から受ける性格の印象や志などから判断できるでしょう。
ですので、自己紹介のときは、「自分の強み」「経験やスキル」を中心にポイントを押さえて伝えるのが望ましいと思います。
- 自分の強み、資格、特技、スキルなどをポイントを押さえて
- 強みの根拠となる経験
- 具体的なイメージができるように、経験を事例やエピソードで語る
これらを意識して、自己紹介で話す内容を書き出してみてください。
新卒ではなく転職活動中の方であれば、前職の退職理由を聞かれることも多いでしょう。その場合は、素直に話した方が賢明です。
ただし、「その退職理由なら、うちへ入社しても同じ理由で辞めてしまうだろうな」と面接官の方に思われてしまうと面接で落とされてしまいます。そうならないように、ポジティブな印象で話を終えるようにしましょう。何らかの失敗や挫折が退職理由になっているとしても、「そこから学びを得て反省や改善ができる人材である」という印象を残すことが大切です。
退職理由も、自己紹介と同様、一度書き出して読み上げて練習してみると良いと思います。文章にすることで、客観的にみることができますし、添削をしてブラッシュアップすることもできます。準備は入念なほど良いですよ。