書評ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大です。今日は習慣を変えるための「if—thenプランニング」というメソッドを紹介します。参考にした一冊はハイディ・グラント・ハルバーソンの「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」です。
成功はその人のDNAによって決まるものではありません。「正しい選択」「正しい戦略」「正しい行動」を組み合わせることで、成功する確率を高められます。明確な目標を持ち、「if—thenプランニング」によって、やるべき行動を習慣化することで、結果を出せるようになります。
目標達成のための9つの習慣
成功はその人のDNAによって決まるものではありません。「正しい選択」「正しい戦略」「正しい行動」を組み合わせることで、成功する確率を高められます。コロンビア大学の社会心理学者のハイディ・グラント・ハルバーソンは、目標を達成できる人には、以下の9つの共通する習慣があるとは指摘します。
- 明確な目標を持っている。
- if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と計画している。
- 現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。
- 成功できると信じている。 同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力をおこたらない。
- 最初から完壁を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
- どんな能力でも努力で身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
- 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意志力も使いすぎれば消耗することを知っている。
- 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
- 「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。
この9つのことをいつも心に置き、達成できない目標などないと信じることで、自分の習慣を変えられます。
習慣を変える「if—thenプランニング」
今日はこの中から、結果を出すための、「if-thenプランニング」の手法について学びたいと思います。「if-thenプランニング」とは、「こうなったらこれをする」とあらかじめ決めておくことです。この「if-thenプランニング」をすることで成功確率が2倍から3倍も上がることがわかっています。
「どんな行動をするかを事前に具体的に決めておく」ことで、それが実行される確率が高まります。ただ決めるのではなく、事前に「いつ」「何を」やるかを、はっきりと決めるようにしましょう。
「夜更かししない」「話をするときに構えない」など、目標の多くは「~しない」という形のものになりがちです。こうした目標は、反対にその行動への衝動を高めてしまいます。「~しない」ではなく「~する」という表現方法を考えてください。
「~する」という目標を「if-thenプラン」にします。(例)①(if)もし、次に~をしたいと思ったら、②(then)代わりに~をするようにすることで、自分の習慣を変えられます。
保険営業でも、恐怖感をなくすことで生産性が高まります。提案を断られるのでは?と悩むより、よい提案書に作成するために時間を使いましょう。断られる恐怖感を感じたら、よい提案書をつくり、顧客の笑顔をイメージするとよい結果を得られます。
顧客の未来のストーリーをイメージし、役立つ自分という役割を与えることで、顧客への恐怖感を減らせます。広告会社時代、私もこの「if-thenプラン」で営業成績をアップできました。
if-thenプランを立てるときには「やめたいこと」に焦点を合わせるのではなくて「自分が望む行動を起こす」ようにすべきです。if-thenプランで大切なことは「あなたが何をしないのか」ではなく「何をするか」なのです。
私は朝起きたらTVを見るのではなく、パソコンを開くことで、ブログを習慣化できました。お酒を飲む代わりに、炭酸水を飲むことで、断酒にも成功出来ました。自分の日常の中に、「if-thenプラン」を取り入れることで、習慣が変わり、私たちは結果を出せるようになります。
著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン