セルフコーチングを保険営業に活かす!「ゴール設定」と「目標設定」の違いとは?

皆さんには「将来の自分の理想像」はありますか?

大それた夢ではなくても、皆さんなりの将来像を持っているのではないでしょうか。
中には、子供のような大きな夢を持ち、努力している人もいると思います。

ですが、夢に向かって努力をしても思うように進まず、行き詰まってしまうことがあります。
このような問題は、セルフコーチングでゴール設定をすると解決できるかもしれません。

今回は、コーチングのゴール設定と目標設定の違いについて解説します。

 

コーチングと保険営業は相性が良い!

 

保険営業と相性が良いオススメの副業とは?(後編)の記事にて
コーチングとFPの立ち回りはよく似ている、とご紹介しました。

なぜ似ているかと言うと「両方ともコミュニケーションを主軸に、顧客の人生設計を専門分野で手助けする仕事」だからです。

以上のように、根本的な性質が似ているからこそ、コーチングスキルは保険営業と相性が良く、応用させやすいのです。
では、具体的にどのような応用ができるのでしょうか。FPの仕事の特徴から見ていきましょう。

FPが取り扱う金融商品、保険商品は定価が決まっています。
商品のスペックが固定されていると、仕事を左右するのはFP個人の「人間関係・ネットワーク構築能力」と「セールス能力」です。
即ち、FPが大きな成功に近づくにはこの2つの能力を磨くことが重要だということ。

この能力を磨く手段としてピッタリなのがセルフコーチングによるゴール設定です。

個人のコミュニケーション能力によって成果が左右されるのは、コーチングも保険営業も同じです。
自分の状態をセルフコーチングで見つめ直し、ゴールを設定することで努力の道筋が見えるようになります。
更に、保険営業を飛び出して「起業して成功する」といった未知の挑戦にも繋がります。

以上のことから、セルフコーチングは保険営業の質を上げる良いスキルなのです。

 

目標設定とゴール設定の違い

 

セルフコーチングが能力の引き上げに役立つことが分かったところで、肝である「ゴール設定」について見ていきましょう。

似たような言葉で「目標設定」もよく聞きますが、コーチングにおけるゴールと目標は似て非なる概念です。
具体的にどう違うのか。双方の意味は以下の通りです。

 

◆目標

 

今の自分がやり遂げたい目標のこと。
例えば「MDRTを目指す」「去年より契約数を◯◯件増やす」といった目標です。
ポイントはFPのコンフォートゾーン内で達成できる目標であること。
どういった努力をすれば良いのか想像しやすく、自分のルーチンを大きく変える必要はありません。

 

◆ゴール

 

今の自分では到達できない理想の自分のこと。人生を変革するレベルの目標です。
例えば「独立して地元に貢献する」「海外へ進出したい」等の目標です。
一見保険と無関係に感じますが、前段階として手元の保険営業の目標を達成する力がなければ、ゴール到達は到底不可能です。

 

更にこのゴールを達成するには、コンフォートゾーンを脱出し、ラーニングゾーンへ挑戦する必要があります。
では、コンフォートゾーンから抜け出るとどうなるか。
人間の脳には、情報の取捨選択を無意識に行う仕組みが存在します。
脳は未知のラーニングゾーンを認識すると、達成に必要な情報を積極的に選び、吸収します。
これにより新しい知識や経験がドンドン蓄積していく為、自然と視野が広がります。

以上がコーチングにおける目標とゴールの違いです。
ゴール設定は目標設定と異なり、いくつか必要な条件があることが分かります。

1つ目は「保険営業の目標を達成する力」
2つ目は「ラーニングゾーンに挑戦する力」
ですね。

そして3つ目として、「心から求める意思」があります。
こちらは次の項目で詳しく説明します。

 

大切なのは心から「やりたい」と思うこと

 

ゴール設定では「心から求める意思」が必要だと言いましたが、なぜ必要なのでしょうか。
まず、一般的に人間は成長する過程で「他者の価値観」を刷り込まれています。
これは大人になっても変わらず、必ず環境の影響を受けています。
特に他者の価値観が強く刷り込まれやすい環境ならば、個人に与える影響は多大です。

では、どんな環境が他者の価値観を刷り込まれやすいのか。それは同調圧力が強い環境です。

保険会社は数字による他者との比較がされやすく、同調圧力が強くなりやすいです。
同調圧力は「これが出来なければ恥ずかしい」といった周囲の価値観を強く認識させ、これを主軸にした行動を誘発します。
そのまま縛られた価値観に沿った行動を続けると、人の精神は次第に蝕まれていきます。
そして精神状態が悪化した場合、冒頭で述べた「人間関係・ネットワーク構築能力」「セールス能力」のパフォーマンスが低下し、全くの逆効果になってしまいます。

こうした理由から、ゴール設定では「自分が本当に求めること、やりたいこと」を必ず織り込んで、自滅するリスクを減らす必要があるのです。

 

まとめ

 

今回はコーチングにおける「目標設定」と「ゴール設定」の違いについて解説しました。

コンフォートゾーンの外に出るか出ないか、これが2つの大きな違いであること。

ゴール設定では「保険営業の目標を達成する力」「ラーニングゾーンに挑戦する力」「心から求める意思」が非常に重要であることが分かりました。

「コンフォートゾーンから出てやりたいことはあるか」
「それは本当に自分がやりたいことなのか」
「ゴールするまで努力できるか」
「ゴールの結果により、顧客にどう幸せになって欲しいのか」

このように自分自身と現在の環境、ゴールまでの過程とその結果について客観的、論理的に考察し、計画を立てることが大切です。

これらのことを重点に、セルフコーチングを試していただければと思います。

【編集部】

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