人は絶えず、小さな選択を繰り返しています。最初の決定の瞬間が次の行動を決めますから、悪い習慣を良い習慣に置き換え、次の選択をよりよいものにしましょう。良い習慣を身につけたければ、大きな目標を設定するだけでなく、2分間ルールを取り入れるべきです。
習慣力で営業を変える!
書評ブロガー・社外取締役として活動する徳本昌大です。
前回も書きましたが、私は習慣力を磨くことで、アルコール依存症というどん底から抜け出せました。悪い習慣を良い習慣に置き換えることで、結果が変わることに気づき、習慣力によって、人生を変えることができました。
今日も「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」を参考に、習慣力の鍛え方を学んでみようと思います。
人は習慣の生き物で、よいルーティンを身に付けることで、結果を変えられます。小さな行動をいくつも積み重ねることで、よりよい人生を送れるようになるのです。実際、一日の行動の40~50パーセントは習慣で行われているという研究結果があるほどです。
習慣化のスペシャリストのジェームズ・クリアーは、
と言います。あなたを進入路へ導き、知らないうちに次の行動へ向けて加速させます。人はすでにしていることを続けますから、自分を変えたければ、自分の習慣をチェックしましょう。
スナック菓子を一度食べ始めるとついつい口に入れ続けてしまいます。スマートフォンを「ほんのちょっと」チェックすると、ネットサーフィンをやめられなくなります。考えずに行う習慣が、次の選択を決めてしまうのです。このように習慣は連鎖しますから、悪い習慣が多いと思ったら、意識的に行動を変えるべきです。
例えば、レストランへ入ることも「決定の瞬間」の連続です。入る店によって、昼食に何を食べるかが決まります。私たちはその店のメニューにあるものしか選べません。もしステーキハウスへ入ったら、サーロインかリブロースのステーキは食べられますが、寿司は食べられません。
最初の選択によって、次の選択が限定されます。わたしたちは習慣が導くところへ進むように制限されているのです。どの日も多くの瞬間で成り立っていますが、未来を決めるのは、ほんの数個の習慣的選択です。小さな選択が積み重なり、これからの時間をどう過ごすかが決まってしまいます。アポ取りや営業のために割く時間を、優先度の低い作業に当てないことが重要です。朝一から、アポや営業を選択することで、営業する時間を増やせます。
私はお酒をやめることで、夜の生活習慣が変わり、読書時間を増やせました。翌朝、読んだ本のブログを書くことでアウトプットを強化できました。インプットとアウトプットを増やすことで、人との出会いが変わり、自分の未来を明るくできたのです。
2分間ルールで営業を変える!
『小さく始めるべきだとわかっていても、つい大きく始めてしまいやすいものだ。変わりたいと夢見ているときは、どうしても興奮が抑えられず、多すぎることを早すぎる時期にしたくなる。こういう性向を和らげるのにもっとも効果的な方法は、「2分間ルール」を使うことである。これは、「新しい習慣を始めるときは、2分以内にできるものにする」というルールだ。ほぼどんな習慣でも、2分間バージョンに縮小できる(ジェームズ・クリアー)』
やりたいことが明らかになれば、大きな目標にとらわれず、まずは行動することを意識しましょう。著者が指摘するように最初の2分間があなたの習慣を変えてくれます。
「毎晩寝るまえに読書する」ことを目標にしたなら、「1日2ページを読む」という小さな目標に置き換えるのです。最初の2ページが面白ければ、次のページに進めますし、たとえ、2ページしか読めなくとも、目標を達成したことになります。「5キロ走る」は「ランニングシューズの靴ひもを結ぶ」 に変えれば、行動のきっかけがつくれます。
1日2ページの読書や靴ひもを結ぶことは誰にでもできます。この小さな一歩があなたの未来を変えてくれるのです。新しい習慣がハードだと思ったら、人は行動できなくなります。あとに続く行動はたいへんかもしれませんが、最初の2分間が簡単であれば、行動を続けられるものです。
『あなたに必要なのは、もっと生産的な道へと導いてくれる「入り口の習慣」である。目標を「とても易しい」から「とても難しい」まで細かく分ければ、望ましい結果へと導いてくれる入り口の習慣とは何かがわかるだろう』
はじめから完璧な習慣をやり遂げようとするのではなく、易しいことをいつも行うようにするのです。最初の2分間が、もっと大きなルーティンを始めるための儀式になります。
小さなことだとバカにせず、2分の習慣を積み重ねましょう。最初の2分間にフォーカスし、簡単なことをマスターし、次のステップに進むのです。
営業する時間を増やしたければ、きっかけを作ることです。毎朝、名刺の整理をしながら、お礼のハガキを手書きで書くことも効果的です。相手が何に反応したかを記録し、営業のストーリーを考えるようにするのです。営業のプロセスを振り返るうちに、徐々に大きな目標に近づけます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
参考図書
ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
パンローリング株式会社